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掲載日:2021年4月1日

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知事記者会見テキスト版 平成27年11月17日

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平成27年11月17日(火曜日)

 知事発表
奇跡の人ヘレン・ケラーが尊敬した塙保己一 塙保己一大賞決定!

奇跡の人ヘレン・ケラーが尊敬した塙保己一 塙保己一大賞決定!についてのパネル(PDF:902KB)

知事

 こんにちは。本日は奇跡の人ヘレン・ケラーが尊敬した塙保己一の名前にちなんだ塙保己一大賞の決定についてご報告したいと思います。まず、大変難しい字ですが、塙保己一という方はどんな人なのか。埼玉県が誇る偉人の一人でありますが、江戸時代後期に活躍した国学者であります。現在の本庄市児玉町に生まれて、7歳の時に失明をされましたが、我が国の文学・歴史研究に不可欠の文献を、全国に散逸していた文献をいろんなルートを介して集めて、そしてそれを収集し、666冊の巻にまとめて、群書類従というかたちで編集して、しかもそれを出版したという大変な偉業を成されております。その群書類従は今日も、日本の文学や歴史を研究される方にとっては大変貴重な文献になっております。ヘレン・ケラーさんはご案内のとおり、三重苦と言って、奇跡の人というかたちで、世界中が尊敬された方でもありますが、実は日本の塙保己一の存在を当時の家庭教師に教わって、まだ見ぬ尊敬する人というかたちで、大変敬愛されて、日本に1937年に初めて来られた時も埼玉会館、今の埼玉会館ではありません。その前の埼玉会館で講演をされて、「今の私があるのは、苦しい時でも、塙保己一先生を目標に頑張ることができたからです」ということを講演の中でも言われたくらい、塙保己一を尊敬され、そして渋谷に塙保己一の(編纂した)群書類従の本物があります、温故学会の建物の中も訪問されたぐらいで、二度(後に「三度」に訂正)日本に来られて、そのうち二度何らかのかたちで、塙保己一の関係のところを訪問するくらい大変敬愛されていた方であります。そこで埼玉県はこの塙保己一にちなみ、障害があっても不屈の精神で努力をされて活躍をされた方、そしてまた、そうした方達を支援されている人並びに団体・企業などを表彰して、まさに障害者の皆さんたちを励まそうという意味で、平成19年度から塙保己一大賞、あるいは奨励賞・貢献賞などを発表し、表彰してまいりました。これまで33人・団体を表彰してまいりました。今回は大賞として笹川吉彦氏、視覚障害1級で82歳の方でありますが、視覚障害者の転落防止用ホームドアの設置に大変尽力があった方で、一種の基準も作られた方であります。一部バラバラだったものに、特に東京オリンピック・パラリンピックに向けての案内点字ブロック(後に「室内点字ブロック」に訂正)の基準づくりなんかにも貢献された方でございます。奨励賞は視覚障害1級の方で、滋賀県の彦根市在住でありますが、バングラディシュ出身で、初の海外出身者の受賞ということになります。支援組織を設立されて、バングラディシュの視覚障害者に対して奨学金を提供されておられる方であります。貢献賞は日本点字図書館という社会福祉法人の団体に差し上げることになりました。本格的な点字図書館を造られ、また全国の点字図書を扱う施設等が加盟する情報ネットワークを整備されて、まさにここなくして点字図書館はあり得ないという、そのネットワークの中心にあるところでございます。
 これに合わせて一般的な表彰式で終わるのではなくて、記念コンサートを始めいろいろな企画を同時並行して行っております。
 例えば第6回障害者アート企画展「Discover あなたも見つけに」というかたちで、1000を超える応募から、選りすぐりの作品300点を展示して、アーティストと支援者が作る美術展というかたちで、大変質の高い美術展になっております。近代美術館で12月16日から20日までの間、行ってまいります。
 それから障害者のダンスチームでございます。有名なダンスリーダーの近藤良平さんが指導されておりますハンドルズ。まだ半分だよというかたちで、「いつまでも親のすねはかじれない」というタイトルで、カリスマ、コンドルズ主宰の近藤良平さんによる演出・振付。そして共演で、メンバーはダンサーとして、役者として著しい成長を遂げていらっしゃる障害者の方々ばかりで編成されております。これが彩の国さいたま芸術劇場小ホールで、12月5日土曜日に午後3時から開演でございます。毎年このような企画をやっております。
 (塙保己一賞表彰式後の)記念コンサートでは片岡亮太さん、全盲の和太鼓の方でございます。山村優子さん、ジャズフレンチホルン。この方は健常者でございますが、夫婦だそうですけれど、この組み合わせで、当日、本庄市児玉文化会館セルディホールで、表彰式の後に記念コンサートが行われる予定になっております。ただし、無料でありますが、事前の申し込みが必要でございます。以上、塙保己一賞表彰式並びに記念コンサート、企画展としての障害者アート企画展、あるいは障害者ダンスチームによる舞台公演など盛りだくさんでありますが、また、今月は障害者の月間(後に「12月3日から10日は障害者週間」に訂正)でもありますし、障害者の方々の才能を発掘したり、あるいは障害者の方々の社会参加をより盛り上げるための企画があちらこちらで行われておりますので、是非、メディアの方々にも取り上げいただきたいし、県民の皆様にも是非こうしたものを見ていただいて、すばらしい障害者の活動があるということを知っていただきだいと思っております。

NHK

 今月が障害者福祉の月間ということですか。

知事

 12月3日からの1週間が障害者週間です。

NHK

 埼玉県独自の取組なのか、国を挙げての週間なのか。

知事

 各市町村でもいろいろな取組をやっておりますが、埼玉県も障害者のつどいを狭山市で行う予定になっております。国全体の取組でもあります。

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 幹事社質問
政治倫理条例について

NHK

 今年8月の知事選後にですが、知事から検討課題として政治倫理条例についての言及がありましたけれども、12月定例会を控えて議会への条例案の提出について、現在の考え方を教えていただければと思います。

知事

 各会派の皆さん達と、自民党も含めて、いろいろな意見を聞きたいということでお話合いをさせていただきました。自民党の会派からは見合わせていただきたいということで会議ができませんでしたが、それ以外は会合が出来まして、その時の案で、多選自粛条例を守ることが出来なかった、しかし、趣旨はもともと「清新で活力のある県政」を作るというのが趣旨ですので、それに代わるものを作ればいいじゃないかという意見の中の一つとして、「政治倫理条例などはどうだ」というお話が出ましたので、「ああなるほど」というふうに受け止めたりもしました。その後もいろいろなお話があって、例えば「情報公開なんかをもっと趣旨徹底していけば、その分だけ清新で活力のある県政なんかができるではないか」というお話があったりしました。
 政治倫理条例は、例えば職員の倫理規定規則があったり、あるいは議会でも政治倫理綱領があったり、知事本人を縛るだけの政治倫理は自明の理みたいなところもありますので「清新で活力のある県政の効果としてはいかがなものか」という声もちょっと出たりしております。そういう諸々の声を全部整理して、何らかのかたちでそれが条例に似つかわしいのかどうかも含めて。例えば現在の情報公開の枠の中でも、もっと情報公開ができるものがないのかどうかとか。そういうのも精査して、より清新で活力のある県政を作るために必要なものを何らかのかたちで、どのようなかたちで出すかはちょっと別にしても提案してみたいと思っています。

NHK

 それはもう12月の定例会でのアクションとして提案したいと。

知事

 そうですね。その定例会の案になじむのかどうかはまた別問題ですけれども。通常のアピールとして記者会見をするとか、そういう内容かもしれません。条例になじまないものもあるかもしれませんので。条例が目的ではありませんので。「清新で活力のある県政」を作るというのが目的ですので。条例も含めてどういうことが可能かちょっと考えております。

朝日

 条例の件なのですけれども、一点ご発言の中で「効果としていかがなものかという意見もあった」とお話があったかと思うのですけれども、それはもう少し具体的に言うとどの辺が「いかがなものか」ということなのでしょうか。

知事

 まあ政治倫理条例ですので、何らかのかたちで私自身の政治倫理を縛るものでありますので、どの程度内容があるかということを少しチェックしたら、あまりないような状況がある程度判明しました。例えばもうすでにいろいろなことをやっておりますので、それに加えるものがそんなにあるのかどうか。親戚縁者が例えばこの何らかのかたちで入札とかに参加しないとか、じゃあ親戚縁者がそういうことをやっているかというと誰もやっていませんので、土台ない話ですので、ない話を作ってもしょうがない。そういう部分が結構一般的に例えば政治倫理条例なんかの各市なんかでやっているやつをピックアップしたら、あまり私と関わりのないことが多いもので。そういう意味ではあまり意味がないなあというふうに判断もさせていただいたところです。そういう趣旨です。

朝日

 今の段階では知事として、前回定例会が終わった段階でのぶら下がりでは条例というところのお話があったと思うのですが。

知事

 そうですね。去る県会議員お二方から、「政治倫理条例なんかいいのではないか」というようなお話があったので、「そうですね、それはいいアイディアかもしれません」ということで受け止めました。そういう話をぶら下がりか何かでお話をさせていただいたような気がします。ただ、具体的にそれを他のところなどの政治倫理条例なんかを見ていますと、何か不祥事があって、その不祥事に関連するかたちで、チェックをするというような話が多くて、何というのでしょうかそれに類するものが私自身にあまりないというのでしょうか、あるいは私の周辺に。だからそれを作っても「意味のないものを作っているね」ということで批判される可能性もあるのかなと、そういうふうな感じを持ったりもしました。ただ「全くそれは意味がないと言えない」という判断もあるかもしれません。ひょっとしたらそういう親戚が出てくるかもしれませんので、今後ですね。子供たちで結婚していないのもいますので、ひょっとしたらそういう親戚が出てくるかもしれませんので。その時には何か有効になるのかもしれませんが。ただ、現時点ではなかなか項目を見ているとあまり参考にならないという感じがしました。

朝日

 確認になるのですけれども、現段階では条例というものは、あくまで目的ではないと先ほどお話があったかと思うのですけれども。

知事

 それはもう最初から条例が目的ではありません。自粛条例を守れなかったという事実があるわけですから。その自粛条例とは何だったのかと第一条の目的が、「清新で活力ある県政」に努めるという。この目的を達成するために、それに代わるものを何らかのかたちで打ち出せばいいではないかという議論がありましたので、これはもう選挙前からそういう話も出ておりましたので、そのことは少し意識の中にありますので、まあそれを移管して、何らかのかたちで出したいなという思いはあります。

朝日

 ちょっと意地悪な聞き方かもしれないのですけれども、要は後退したという訳ではなくて、「何か他の手段がないか」というところを今後模索していくというようなことでしょうか。

知事

 後退とか前進とかではないのですが、まあ要するに第一条の目的を達成するためにどんな方法があるのかということで、提案があったのが政治倫理条例という提案でした。しかし、政治倫理条例というのは規範の条例で「清新で活力のある県政」というものとはちょっと違う感じもニュアンス的にはあります。これも指摘されました。やはり議会人から。「ちょっと違うのではないか、もうちょっといいネタがないかな」とか。そういう中の一つとして「情報公開の徹底」なんかというのは間違いなく県民がよりたくさんアクセスできますよね。そうすることが活性化につながるのではないかと、そういうお話がでました。そういう案なんかもちょっと念頭に置いて整理しているところです。

読売

 今の質問に関して確認なのですけれども、じゃあとりあえず現状としては政治倫理条例というかたちでは、次の議会では出さない。で「情報公開の徹底」とかですね、別の手段によって「清新で活力のある県政」を目指すというふうなお考えに立っているということなんですか。

知事

 そうですね。今の時点で、政治倫理条例で「清新で活力のある県政を作る」という目的に合うような条項をちょっと見出しておりません。少しチェックをしましたけれど。そうすると目的外の話になってしまうかなという感じがあります。それ以上に勝るものがあるような気もいたしますので、元々の目的に合わせたかたちで政治倫理条例に勝るようなものがあれば、そちらの方を選択すべきかなというような感じ方を持っています。

埼玉

 今のお話で「清新で活力のある県政」とは知事ご自身に当てはめるものなのか、それとも都道府県知事などにも広く当てはまるものなのか、その辺は何かこう煮詰まっているのでしょうか。

知事

 これは一般的にそうではないでしょうか。第一条の目的はそうかもしれません。で、その手段の一つとして自粛条例だったのですが、それは公選法の規定や、職業の選択の自由という憲法の規定上難しいので、私一人に規定をさせていただいたという経過がございます。若干無理筋の条例であった。ただ、「清新で活力のある県政」を求めていくというか、努めていくというのは大事なことだというふうに思っていますので、このこと自体は一般論として、どなたにでも通用する大事なことだと思っています。

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 その他
パリにおける連続テロ事件について

NHK

 パリでのテロ事件が起きましたけど、あの事件を受けての受け留めと、それから県内の警備を強化するとか、何か動きがあれば教えていただければと思います。

知事

 断じてテロは許される手段ではないというふうに思っております。ただ一方日本国は、一種のキリスト教対イスラム教というこの対立概念を超えたところに日本というのは存在しておりますので、なんらかのかたちで基本的にはテロに屈しない、あるいはテロは許されないという判断をしながら、もうちょっと日本として、なかなか今の政治状況では難しいのかもしれませんが、仲介というんでしょうか、なんらかのかたちで憎しみの連鎖みたいなものをちょっとでもストップをかけるような、そういう動きができる国々というのはもう数少ないと思うんですね、そういう中の1つではないかと私は思っていますので、そういう取組なんかもなんらかのかたちで政府の方針としてもやっていいんじゃないかなとそういう感想を少し持っております。これが1点です。
 それから警備に関してはたまたま今日庁議のほうで県警本部長のほうから、東京オリンピック・パラリンピックあるいはラグビーワールドカップに向けてのテロなどに対する一種のブロック体制を官民挙げて連携活動しなければいけないという問題提起をされて、今後そのための組織を作ることについての協力要請がございましたので、当然、そういうことについて官民挙げて、どんな連絡体制が必要なのかとか、チェックポイントがどこなのかとか、これはやっぱりプロの目と素人の目では全く違いますので、そういったところを、ライフライン関係であるとかスポーツ関係であるとか、施設管理関係の民間企業であるとか、いろんなところにそういうものを一緒に学んでいいただいて、連携がスムーズにいくように、もちろんブロックが一番大事なことですが、仮に起きた場合でも最小限度に食い止めるための、被害だとか物事の拡大とかを最小限度に食い止めるためにはどうすればいいのかとかをしっかり学ぶための組織づくりをやろうというご提案がありました。たまたま今日の話が回答になるのかなと思います。

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 フリースクール法制化の自民党容認について

埼玉

 フリースクールの法制化についてお伺いしたいのですが、不登校の子供たちがフリースクールなんかで小中学校以外の教育を受けた場合でも、義務教育の終了を認めるという議員立法を自民党の議員連盟でまとめましたけれども、来年の通常国会で通過すれば早ければ2018年の4月からそういう制度が始まるということですけれども、この点に関して知事のお考えはどうでございましょうか。

知事

 フリースクールで義務教育と同じようなかたちの仕組みができあがることは、否定はしません。ただ、本論ではないと私は常に思っております。本来学校で受け止めるべきだと思っております。学校の方が人数も多いですから、いろいろな多様な考え方を学ぶチャンスにもなってきますし、また社会人になる過程の中でも多様な訓練と多様な空間というのは必ずや生きるはずだと思っています。そういう点ではフリースクールは比較的少人数と非常に小さな空間でもありますし、施設等々に恵まれているわけでもありませんので、そういう点で課題があると思っております。
 ただ、そこでしか学ぶことができないという極限状況に置かれている人にとって見れば、最後の命綱みたいなところもあるわけですから、それまでも私は否定しているわけではありません。ただ安易にあっちに送ったらどうだという考え方は良くないと思っております。やっぱり小・中学校は義務教育ですので、基本的にはしっかりと受け止める努力がなされるべきだというふうに私は思っております。そういうぎりぎりの判断をされたことも私は、それはそれで評価をしたいと思っております。

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 精神医療センター職員の懲戒免職処分について

朝日

 別件なのですけれども、病院局で県立精神医療センターで職員が懲戒免職されたというふうに聞いたのですけれども、不適切な患者との関係ということだと思うのですが、それに関して公表されていないと思うのですが、懲戒免職を。改めて公表されなかった理由と、警察に告発されていない理由と、あと知事のご所見に関して伺いたいのですけれども。

知事

 病院事業管理者の方から報告がございました。病院局に勤める職員が不適切な行為を未成年の少女にしたということについて報告がありました。もちろん即懲戒免職であります。許される行為ではないというふうに思っております。また、そのような職員の監督責任ももちろん病院局にありますし、間接的には全体の執行者である私にもあるというふうに大変残念に思いますし、お詫びもしなければいけないと思っております。
 ただ、ご家族に希望がございました。まだ未成年であること、将来の大変ある方でもありますので、いろいろなかたちで相談をされた結果「公表を避けていただきたい、そして刑事告発もしないで内部的に弁護士を通じて(後に削除)処理をさせていただきたい」というご家族の強い希望がありましたので、そちらの方の判断を病院局としては受け止めるというふうに判断をして、私のところに報告も来ました。私もご家族の判断が優先されるべきだというふうに思いました。そんなふうに思いましたので、病院局の判断を是として受け止めさせていただきました。そういう意味で公表を避けたところでございます。以上です。

朝日

 確認なのですけれども、それで公表されなかったということで警察への告発についても、本来はその義務もあると思うのですけれども、それよりも被害者の感情を優先したということになるのでしょうか。

知事

 はい。未成年者であるということと、実際の被害者ということで、精神的な動揺だとかそういったときに、最終的な判断はご家族がされるかたちになるのかなというふうに受け止めざるを得ないと思います。そのご家族の判断を最優先するというのが、こういうときには一番適切なのかなというふうに私は思っております。どうしても刑事告発だとかそういったかたちになってくるとプライバシーが見えたりしますし、特定化されたりして逆に(被害者の)将来の方に悪い影響があるという。そういうご判断をご家族はされたというふうに受け止めて、それを是としていく以外私たちの判断は無いような気がいたします。「いえ、これは警察に届けるのが筋ですよ」というような筋論をとても言えるようなものではないような気がします。

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 政治倫理条例について(2)

日経

 先ほどの条例の話に戻るのですけれども、先ほどご自身に関わりのない部分が多いので、あまり出す意味がないのではないかというふうにご判断されているということですけれども、これはこのまま政治倫理条例的なものを作って議会に示してもなかなか理解を得られるようなものにならない、という議会だったり県民の理解を得られないというふうにご判断をされたという理解でよろしいでしょうか。

知事

 まだ最終的に判断したわけではないんですね。過去にある、他にある政治倫理条例なんかを参考に見ていると、どうも質というのでしょうか、今回の案件とはちょっと違うなというふうに思いました。一般的に不祥事が起きた後にそれをブロックするためのかたちが圧倒的というのでしょうか。そういうかたちになっておりますので、普段からの政治倫理条例、私自身を罰するようなかたちの政治倫理条例というのは、ある程度例えば交際費が全面公開であるとかいろいろなかたちの中で、もう既にある程度あるんですね。故に、例えば親族が関わらないようにするとか言っても、じゃあ親族で事業している人がいるかといったらいないとか、なんか無いんですね、そういう項目が極めて少ない。あるものは「もう既にやっている」というようなことで、ちょっとこう苦しい。極端なことを言えば、物事が十本あれば、半分ぐらいはあまりそぐわないもので、そのうちの半分ぐらいはもう既にあるものと、じゃあ残ったものを出すのにどれだけの意味があるんだということの方がちょっと課題があるのかなというふうに、今そんなふうに思っております。ただ、分かりません。もっと良いアイディアが出るのかどうか、それも含めて検討している最中です。

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 民主党・維新の党の解党等について

埼玉

 民主党のことでお考えをお伺いしたいのですが、党内で維新との統一会派を優先すべきという意見や解党して出直しというような意見が今噴出しているようですが、知事ご自身は自民一強に対するにあたり、どのようなスタンスで臨まれたら良いのかとお考えがあったらお願いします。

知事

 自分の政治信条ですが、政権交代可能な民主主義というのが世の中を良くすると思っていますので、一強は良くないという判断をしております。常に緊張感があることが良いことだという。これはたぶん一人一人の政治家に聞いたり、一人一人の政治学者だとか政治評論家に聞けばみんな同じことを言われるのではないかと思います。だから特に変わった話でも何でもないと思っています。そういう努力を松野氏などは「年内に百人クラスの衆議院の勢力をつくる」ということを以前から言っておられた。それには民主党を解党してもらったらやりやすい。そういう考え方の方がおられる。一方では、そんなに一つ一つ積み上げて来たものを簡単に壊すものではないという議論をなされる方もおられる。政治状況がそういうものを決めていくのではないかと私は思っております。両方とも正論でしょうから。両方とも正論の時にはどちらが選ばれるかというのはやはり政治状況がそれを選択するというふうに思います。そんなふうなかたちで判断が最終的にはなされていくのではないかと思います。特に多くの人に結集してもらおうと思ったら、もう白紙にしたら結集しやすいですよね。維新の党の方も、大阪と維新の党の中間にいらっしゃるような人たちとか。あるいはみんなの党が解党して宙に浮いている人とか、そういった人たちも参加しやすいですよね、白紙になれば。ただ、白紙からスタートするということがどれだけまた困難なのかというのはまた大変な話でもあります。そういうことも考えれば、例えば新進党が崩壊して旧民主党、民社や民政党が合流した現在の民主党ができた時、ある意味では旧民主党に合流した部分が白紙よりも良かった部分があったのかもしれません、その当時は。その当時の鳩菅新党と言われた民主党にそんなに拒否感が世間的になかったですから。それをまた羽田孜先生や鹿野道彦先生など保守の人たちが入って厚みが出るというのでしょうか、それからまた民社系の人たちが入ることで、いわゆる同じ連合でも民間労組的な要素の強い人たちが入ってきて活力が出るというそういう要素が加味されていってプラスだったのではないかなと思います。それと比較した時の今の民主党はどうなのかというのはやはり判断であると思います。なかなか今拒否力がまだ高くてちょっと苦しい。そういう状況もあるので、白紙にした方がやりやすいのではないか。そういう議論も出てくるのはやむを得ないのかなと思っています。ただ白紙にするとそこからつくってくるのがまた大変だ、そういう問題がどうしても出てくる。そういうAとBの選択の中でどっちを選択するかというのがやっぱり政治状況だというふうに思っています。あの当時はまだ切迫感が無かったのですけれども、今はやっぱり時代のテンポが速いですから、早く政治の課題に取り組まないと間に合わないですよね。いろいろな出来事が速いテンポで進みますから。
 だから、そういう部分を加味して最終的にはそういう政治リーダーの人たちが判断することではないかと思います。中途半端なことしか私も言えませんが、最終的に決めるのは政治状況かなと思います。

(終)

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知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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