トップページ > 県政情報・統計 > 県政資料・県報 > 県政ニュース(報道発表資料) > 2021年2月 > お茶の新品種「さやまあかり」の品種登録について― 多収・早生で良品質として期待される県育成品種です ―
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発表日:2021年2月15日00時
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部局名:農林部
課所名:茶業研究所
担当名:茶業技術研究担当
担当者名:高橋
直通電話番号:04-2936-1351
Email:f361351@pref.saitama.lg.jp
県茶業研究所は茶栽培の北限に位置することを生かし、寒干害など気象災害リスクに強く、良質多収な品種の育成に取り組んでおり、これまでに10品種を育成しました。
このたび、11番目となる有望系統「さやまあかり」について、種苗法により品種登録されまたのでお知らせします。
「さやまあかり」は、耐寒性を有した良質多収品種の育成を目的として1981年に交配した中から36年間かけて選抜されました。優れた栽培・加工特性があることから2017年2月22日に品種登録出願し、2021年1月26日に品種登録されました。「さやまあかり」の名称は、茶生産者及び日本茶インストラクターから募集した案から選ばれ、「狭山茶業の未来に明かりを灯す」という期待を込めて名付けられました。
収量は多収品種「さやまかおり」より多く、摘採期は「やぶきた」と同等かやや早めです。耐寒性を有し、難防除害虫のクワシロカイガラムシに抵抗性があります。製茶品質は、旨味と程良い渋味が特徴で、茶葉の色沢は「さやまかおり」のような黒みはなく鮮緑色です。
本県の代表的な品種「さやまかおり」の欠点である色沢の黒みが改善されているため、「さやまかおり」に代わる新たな耐寒性・多収・早生品種として狭山茶産地への導入が期待されます。