トップページ > 県政情報・統計 > 県政資料・県報 > 県政ニュース(報道発表資料) > 2017年度 > 2017年8月 > 県立さきたま史跡の博物館 企画展 「埼玉の古墳2-秩父・児玉・大里-」の開催
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発表日:2017年8月31日14時
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部局名:教育局
課所名:さきたま史跡の博物館
担当名:資料・展示担当
担当者名:中山
直通電話番号:048-559-1181
Email:k591111@pref.saitama.lg.jp
県立さきたま史跡の博物館では、昨年度から3回に分けて県内の古墳を地域ごとに紹介する企画展を開催しています。2回目となる今年度は「秩父・児玉・大里地域」を取り上げます。
児玉・大里地域は、埼玉県の古墳時代の始まりを語るうえで欠かせない最古級の古墳が多数確認され、古墳時代後期の6世紀には、県内で最も多くの古墳が造られた地域です。秩父地域では古墳が造られる時期は県内でも遅れますが、渡来系などの豊富な副葬品が見つかっています。
こうした秩父・児玉・大里地域の古墳の出現から終焉までの背景について、近年の研究成果を踏まえながら紹介します。
今回の企画展では、東京国立博物館「トーハクくん」と本庄市「はにぽん」の各マスコットのモデルとなった「埴輪踊る人々」、「盾持人物埴輪」など3郡から出土した優品を展示します。
平成29年9月16日(土曜日)~11月14日(火曜日)
9時00分~16時30分(最終入館は16時00分まで)
休館日:月曜日(ただし、9月18日、10月9日は開館)
県立さきたま史跡の博物館 企画展示室
(行田市埼玉4834)
県指定文化財5点を含む、約150点
(1)古墳時代の幕開け
児玉・大里地域にある県内最古級の古墳から出土した資料を展示します。この時期の古墳からは特殊な壺形埴輪が見つかっています。
※主な展示資料
南志渡川遺跡(美里町)・・・東海地方西部の影響を受けた、赤く塗られた壺
鷺山古墳(本庄市)・・・児玉地域最古の前方後方墳(市指定文化財)
塚越稲荷塚古墳(寄居町)・・・全体が赤く塗られた特殊な壺形埴輪
(2)古墳を飾る形象埴輪
県内では古墳時代中期以降、人物・動物・武器などのさまざまな形象埴輪が古墳の墳丘に樹立されました。児玉・大里郡には、埴輪の製作窯が多数つくられ、郡内の各古墳に供給されたことがわかっています。
※主な展示資料
野原古墳(熊谷市)・・・埴輪踊る人々、武人埴輪
前の山古墳(本庄市)・・・盾持人物埴輪(市指定文化財)
黒田古墳群(深谷市)・・・大刀形埴輪(埼玉県指定文化財)
(3)豊富な威信財
児玉・大里地域の古墳からは、首長の権威を示すトンボ玉、金箔を挟み込んだガラス玉、銀象嵌が施された大刀など全国的にも類例の少ない資料が多く見つかっています。
※主な展示資料
四十塚古墳(深谷市)・・・金銅装横矧板鋲留短甲(こんどうそうよこはぎいたびょうどめたんこう)(埼玉県指定文化財)
青柳古墳群(神川町)・・・銀象嵌の大刀(町指定文化財)
白石古墳群(美里町)・・・国内では希少例のトンボ玉・三連金層玉
長坂聖天塚古墳(美里町)・・・方格規矩四神鏡系倭鏡(ほうかくきくししんきょうけいわきょう)(埼玉県指定文化財)
(4)知々夫国(ちちぶのくに)の古墳
古墳の出現が5世紀後半以降と遅れる秩父郡では、突出した規模の古墳は造られませんが、渡来系の冑・武器類などが出土し、畿内政権との深い関わりがうかがえます。
※主な展示資料
金室古墳群(秩父市)・・・朝鮮半島系冑に系譜をもつ衝角付冑
小鹿野小学校出土(小鹿野町)・・・鉄鉾
伝金崎古墳群(皆野町)・・・銀象嵌の大刀(町指定文化財)
(5)古墳と埴輪の終焉
古墳時代後期には100基以上の小規模な古墳が密集する群集墳が児玉・大里地域に多くつくられます。7世紀になると、古墳の築造とともに埴輪の製作も終わりをつげます。
※主な展示資料
鹿島古墳群(深谷市)・・・終末期の群集墳から出土した武器、装身具
末野窯跡群(寄居町)・・・埼玉古墳群に供給された須恵質埴輪壺
一般200円(120円)、学生100円(60円)
※( )内は20名以上の団体料金
中学生以下、障害者手帳をお持ちの方(付添1名含む)は無料
(1)講座1
演題:「古墳に副葬された大刀の意味」
講師:瀧瀬 芳之氏(公益財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団資料活用部副部長)
ア 日時 10月14日(土曜日)13時30分~15時30分
イ 場所 県立さきたま史跡の博物館 講堂
ウ 定員 70名
エ 申込み 9月1日(金曜日)9時00分から電話、ファックス、又は当館ホームページから電子申請で申込み(先着順)
オ 費用 観覧料
(2)講座2
演題:「北武蔵における渡来系文物の受容」
講師:高久 健二氏(専修大学文学部教授)
ア 日時 11月11日(土曜日)13時30分~15時30分
イ 場所 県立さきたま史跡の博物館 講堂
ウ 定員 70名
エ 申込み 10月1日(日曜日)から電話、ファックス、又は当館ホームページから電子申請で申込み(先着順)
オ 費用 観覧料
(3)学芸員による展示解説
ア 日時 企画展開催期間中の毎週日曜日14時00分~14時30分
イ 場所 県立さきたま史跡の博物館 企画展示室
ウ 申込み 当日先着順
エ 費用 無料
県立さきたま史跡の博物館 資料・展示担当 中山
電話:048-559-1181
FAX:048-559-1112
ホームページ→http://www.sakitama-muse.spec.ed.jp/