トップページ > 県政情報・統計 > 県政資料・県報 > 県政ニュース(報道発表資料) > 2016年度 > 2017年3月 > 医療と介護のつなぎ役「在宅医療連携拠点」が全県域をカバー ~県内30郡市医師会の区域ごとに医療と介護の相談窓口をオープン~
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発表日:2017年3月31日14時
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部局名:保健医療部
課所名:医療整備課
担当名:在宅医療推進担当
担当者名:秋田・小暮・木村
内線電話番号:3545
直通電話番号:048-830-3545
Email:a3530-08@pref.saitama.lg.jp
団塊の世代の方々が全て75歳以上となる2025年には、在宅医療のニーズが大幅に増えることが見込まれています。
そこで県では、埼玉県医師会との共同プロジェクトとして、郡市医師会の区域ごとに医療と介護の相談窓口となる「在宅医療連携拠点」の設置を進めてきました。
来る4月3日(月曜日)、県内に30ある郡市医師会の全ての区域で拠点をオープンすることが決まりましたので、お知らせいたします。
記
在宅医療連携拠点は、医療と介護のつなぎ役として、医療と介護の相談窓口を含む3つの取組を実施しています。
(1) 医療と介護の相談窓口
医療・福祉の両方に精通した看護師などの専門職が、本人や家族、地域包括支援センターやケアマネジャーなどの介護関係者からの相談に対応しています。
(2) 在宅医療を行う医師の紹介
在宅医療を希望し、医師を探している方に対し医師を紹介しています。
患者さんのニーズに合わせてスムーズに医師を紹介できるよう、医師の登録制度を設けており、約870人の医師に登録していただいています。
(3) 在宅療養支援ベッドの確保
たとえ在宅医療と言っても、肺炎や脱水など、一時的に入院が必要な時もあります。
そこで拠点では、必要な時に入院できるベッドをその地域の病院に確保しています。
平成27年5月から平成29年2月末までに累計で3、400件以上の相談が寄せられています。
(H27年5月~H29年2月末)
○本人・家族 779件
○医療機関 1、099件
○介護関係者(ケアマネジャー等) 1、573件
合計 3、451件
過去の相談者の4割以上が介護関係者からの相談です
特に介護のキーマンとなるケアマネジャーは、サービスを検討する中で医師と調整が必要な場面もありますが、医師への意識として垣根が高いと言われています。
拠点では、ケアマネジャーからの相談を受け、医療の知識についてアドバイスをするとともに、必要に応じて医師との調整も行うなど、医療と介護のつなぎ役を担っています。
平成30年4月までに全ての市町村が主体的に在宅医療・介護連携を推進することとされているため、在宅医療連携拠点は県事業から市町村事業に移行していきます。
このため、平成29年度早々から県が移行に向けた協議の場を設定し、拠点を設置した郡市医師会と市町村の間を調整していきます。
また、拠点を市町村に移行するまでの間に、拠点が連携の輪を広げていけるよう、県全域にICTによる在宅医療・介護連携システムを導入していきます。