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発表日:2017年3月21日14時

県政ニュース

国・地方自治体で初、サブミクロン粒子(PM1)の1時間値連続測定を開始します

部局名:環境部
課所名:埼玉県環境科学国際センター
担当名:大気環境担当
担当者名:米持

直通電話番号:0480-73-8352
Email:yonemochi.shinichi@pref.saitama.lg.jp

 PM2.5は粒径が2.5μm以下の非常に小さな粒子のことで、粒径が小さいため肺の奥まで入りやすく、呼吸器や循環器に影響することが明らかとなっています。PM2.5は、人為起源と自然起源の粒子から構成されており、燃焼などから発生する人為起源の粒子は、サブミクロン粒子(1マイクロメートル以下の粒子、PM1)に分類されます。

 県では、PM2.5の削減対策を進めていますが、PM2.5がどのような場所で生成し、どのように大気中に排出されるのか、未解明な部分も多いのが現状です。したがって、PM2.5の汚染実態の把握が課題となっています。

 埼玉県環境科学国際センターでは、平成17年からPM2.5における人為起源粒子の影響を調べるため、全国で唯一、1週間単位でPM1の測定を通年で行ってきました。これまでの研究成果として、年間濃度ではPM2.5の約8割以上が人為起源粒子のPM1で構成されており、PM2.5対策には、焼却炉やディーゼル車の排ガス対策などの人為起源粒子の発生を抑えることが重要であることがわかってきました。

 そこで、PM2.5の濃度が増加したときに、人為起源粒子がどのくらい影響しているかを調べるために、平成29年4月から、1時間単位でPM1の測定を通年で実施し、1時間単位でPM2.5とPM1の濃度を比較します。この研究で、PM2.5の実態把握が進むことが期待されます。

PM1を測定する意義

 PM2.5は、主に自動車や焼却炉などから排出される“人為起源”の粒子と、土壌や海塩などの“自然起源”の粒子から構成されています(図1)。このうち、大きさが1マイクロメートル以下のサブミクロン粒子(PM1)は、人為起源の粒子のみであり、いわば”PM2.5の核心”といえます。当センターでは、平成17年から、日本で唯一、PM1の1週間単位の採取を通年で行い、PM2.5と併せて、通年で濃度や成分を調べてきましたが、PM2.5とPM1の濃度が同時に上昇する場合(人為起源の影響大)と、PM2.5の濃度のみが上昇する場合(自然起源の影響大)とがあることが分かりました。この結果は、PM2.5の濃度における人為起源粒子の影響を知るには、PM2.5と併せてPM1の濃度を個別に測定する必要があることを示しています。

 今回、更にPM1を1時間単位で測定できる装置を設置し、平成29年4月から通年で測定を開始します。これにより、人為起源粒子の濃度を1時間単位で知ることができ、PM2.5の濃度増加時における人為起源粒子の影響の有無を知ることができます。また、この結果から、発生源対策の効果を評価することもできます。このように、測定結果は、埼玉県のPM2.5対策を一層進めることに繋がります。

これまでの観測結果から

 当センターでは、全国で唯一、平成17年からPM2.5とPM1の並行測定を10年以上続けてきました。その結果、年間濃度では、PM2.5の約8割以上がPM1であることが分かっています(図2)。しかし、1週間毎の割合は大きく変動し(図3)、PM2.5の増加とともにPM1が増加する場合と、PM2.5が増加してもPM1は大きく変化しない時があることが分かってきました。また、平成25年1月に北京市で採取したPM2.5とPM1の並行測定では、PM1が9割以上を占めていたことも明らかにしました。

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 図1 大気中を浮遊する粒子の分布(1マイクロメートル=0.001mm)

 

 170321-0402 

 図2 PM1とPM2.5の1週間単位採取による年間平均濃度の推移

 

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 図3 1週間平均のPM1/PM2.5比の変動

 

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