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発表日:2016年5月27日18時
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部局名:保健医療部
課所名:食品安全課
担当名:監視・食中毒担当
担当者名:坂梨・秋山・石神
内線電話番号:3611
直通電話番号:048-830-3611
Email:a3420@pref.saitama.lg.jp
川口保健所は、食中毒を発生させた(1)の営業者に対して、(2)の営業施設での営業停止の行政処分を本日行った。
(川口市)
飲食店営業
食品衛生法第6条第3号違反
平成28年5月25日に上記営業施設において調理提供されたヒラメの刺身を喫食した9名に対して、おう吐、下痢を主症状とするクドア・セプテンプンクタータ(以下、「クドア」という。)による健康被害を生じさせた。
食品衛生法第55条に基づく営業停止命令
処分年月日:平成28年5月27日
営業停止2日間:平成28年5月27日~5月28日
ヒラメの刺身
クドア
川口保健所は食中毒の原因となったヒラメの残品を廃棄することにより、食中毒の拡大が起こらないことを確認している。また、営業者に対して、食中毒の再発防止を目的に、衛生教育等を行う。
平成28年5月25日(水曜日)、川口市内の医療機関から「市内の飲食店を利用した約10名のグループの内、数名がおう吐、下痢等の症状を呈している。」との通報が川口保健所にあり、調査を開始した。
(ア)喫食者:13名(1グループ)
(イ)患者: 9名(男性5名、女性4名、75歳から76歳)
受診者3名、入院者なし。全員、快方に向かっている。
(ウ)喫食日時:5月25日(水曜日)12時
(エ)初発日時:5月25日(水曜日)16時30分
(オ)主な症状:おう吐、下痢等
(カ)原因食品:ヒラメの刺身
(ア)患者1名の便及び提供したヒラメの残品から食中毒の原因となるクドアが検出されたこと。
(イ)患者の主症状及び潜伏期間がクドアによるものと一致したこと。
(ウ)患者の共通食が原因施設の食事に限定されること。
埼玉県の食中毒発生状況 ※政令市及び中核市を除く
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件数 |
患者数 |
死者数 |
平成28年度(4月1日~5月27日現在) |
2 |
12 |
0 |
うち、クドアを原因とするもの |
1 |
9 |
0 |
平成27年度(4月1日~5月27日) |
6 |
72 |
0 |
うち、クドアを原因とするもの |
0 |
0 |
0 |
クドアは魚(主にヒラメ)の筋肉に寄生する寄生虫です。
これまで、不明であったヒラメの食中毒の原因物質として、平成23年に確認されたものです。
クドアが寄生したヒラメの刺身(寿司)を食べた後、数時間程度で一過性の嘔吐や下痢、発熱を呈します。
冷凍(マイナス20度で4時間以上)や加熱(75度5分以上)で防ぐことが出来ます。
ヒラメの養殖地などでは次のような取組が行われています。
(1)養殖段階においてのクドア保有稚魚の排除
(2)飼育環境の清浄化
(3)養殖施設における出荷前のモニタリング検査