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掲載日:2017年10月19日

性暴力防止セミナーより

   7月26日、『性犯罪被害にあうということ』の著者である小林美佳さんを講師にお迎えし、性暴力防止セミナーが開催されました。自らの性犯罪被害を語り、なかなか明かされることのない被害直後の被害者の想いを伝えてくれました。性犯罪被害を正しく理解するために、そのお話の一部をご紹介します。

性犯罪被害にあうということ~正しい理解のために~

話せなかった被害

小林美佳さん   17年前、私は性犯罪の被害に遭いました。でも、事件に遭ってとてもつらかったけれど、あの車を降りてから今までの時間の方が、つらい時間になったように感じています。
   事件後、何も食べられなくて1ヶ月で13キロも体重が減りました。夜や暗い所がひどく苦手になって、パニックを起こしそうになったり・・。そういう体の変化が被害のせいだと気づくまでにずいぶん時間がかかりました。
   事件から何年も経ち、ようやく他の被害者たちがどうやって生活しているのか、どうやって立ち直っているのか、ネットで調べてみようという気持ちになりました。被害者が自分の被害経験を書きこんでいる掲示板でした。それを見て本当にびっくりしました。たくさんの被害者がいて、たくさんの被害の状況があって、たくさんの傷ついた心や身体がありました。そして、ほとんどの人が、被害を誰にも話していませんでした。
   その掲示板を通して知り合った性暴力被害者でもある友達が私を大きく変え、前に進めてくれました。被害者が自責の念や、自らを汚れた存在として閉じこもった思いで生きている一方、加害者たちが野放しになっている社会が許せなくなりました。そして、犯罪被害者支援の団体のシンポジウムで、「こういう被害にあったことを人に話してはいけないのか、こういう被害にあった人は閉じこもっていなくてはいけないのか」と問いかけたのです。それがきっかけで、「性犯罪被害にあうということ」という本を出すことになりました。

受けとめること

   性犯罪の被害者って声に出して言えないけれど、こんなにいるんだと気づいてもらえたらという願いを込めて出した本ですが、性暴力被害の経験をもつ方からの声が、想像を超えて、一万を超えて届きました。身近な人からの被害が非常に多く、言えないという気持ちがより強くなっていることを感じました。
   被害者の方達に、被害者支援に何が必要か問いかけると、「性暴力被害者のことをちゃんと理解してくれる人や機関や社会が欲しい」「こうすれば良いとか決めつけずに、きちんと向き合ってくれるような理解が欲しい」という声が多く返ってきました。
   性暴力・性犯罪の被害者が、誰かにそれを打ち明けるということは、ものすごい壁を乗り越えた上でやっと行きつくことです。今日、ここにいる皆さんが、被害を打ち明けてくれる人に出会ったら、なぜ皆さんが被害を打ち明ける相手に選ばれたのか、今、目の前にいる人がどんな気持ちでいるのかを思い、自分がその人をどう思っているのか、どうあってほしいのかを、言葉でも行動でも表情でもよいので、最善の方法で伝えてください。この人はちゃんと向き合ってくれていると感じられるように、自信をもって皆さんの想いを伝えてください。
   私がいろんなところで話をすると、被害者の人たちから、「話してくれてありがとう」と言われます。皆さんがここに来て話を聞いてくれることで、被害者の皆さんも「誰かに受け止めてもらえる」という希望を持てるのです。だから、私は皆さんに「私の友人たちに希望を与えてくださってありがとう」と言いたいと思います。

プロフィール  小林 美佳(こばやし みか)

東京都出身。大学卒業後、司法書士事務所、弁護士会に就職。司法書士事務所に勤務していた2000年8月、性犯罪被害に巻き込まれる。その経験を踏まえ、性犯罪被害者自助グループの運営に携わっている。著書に『性犯罪被害にあうということ』『性犯罪被害とたたかうということ』(いずれも朝日新聞出版)。

お問い合わせ

県民生活部 男女共同参画推進センター 事業・相談担当

郵便番号330-0081 埼玉県さいたま市中央区新都心2‐2 ホテルブリランテ武蔵野3階

ファックス:048-600-3802

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