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講座・イベント > 講座終了報告 > 令和元年度 > 令和元年度男女共同参画週間講演会

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ページ番号:156201

掲載日:2020年2月28日

令和元年度男女共同参画週間講演会
「メディアを読み解くチカラをつけよう!!」

日時

令和元年6月22日(土曜日)13時30分から15時30分

場所 埼玉県男女共同参画推進センター(With You さいたま)
参加者

117名

内容

 講師:田中東子(たなかとうこ)さん大妻女子大学文学部教授 田中東子さん

私たちは、日々、新聞やテレビ、インターネットなどを通して、多くの情報に接しながら暮らしています。こうした情報は、知らず知らずのうちに、私たち自身の考え方に大きな影響を与えています。そうしたことからも、今年度の男女共同参画週間講演会では、特に、メディアのなかに描かれる女性/男性の描かれ方に着目し、情報の読み解き方、情報との付き合い方を考えようと、講座を実施しました。
 講演会では、はじめに、ここ数年、民間企業のCMや、公共機関などがつくるPR動画、ポスターなどが、相次いで、インターネット上で「炎上している(=批判が殺到するような状況)」例が紹介されました。それらは、女性や男性のステレオタイプ化された性役割を強調したものや、女性を商品化したようなもので、こうしたものに対する批判が、SNS(ツイッターなどの、インターネット上のソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて、表面化しているのが現在の状況だと言います。
 会場では、実際に、問題となった広告などを見て、参加者同士で意見を交わし合う時間が作られました。参加者は、講師からの解説を交えながら、広告の作り手の意図と、受け取り手の感覚などを自由に話し合いました。
また、後半は、広告の「炎上」が頻発する状況を変えていくために何が必要かを考えるため、国連での取組や、性のステレオタイプを避けるためのガイドラインの作成(=イギリス広告基準協議会)などの海外の事例が紹介されました。また、海外の広告と日本の広告の比較検討の時間もありました。
 講師の田中東子さんは、SNSを通じた発信がよりたやすくなったことで、これまでは聞き取られなかった声が、顕在化していることをメディアの作り手も意識していくことが重要であるとし、価値観が多様化している時代のなかで、作り手も、受け取り手もより意識的に情報に接していくことが必要であると話されました。


【プロフィール】
 博士(政治学)。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程満期退学。東京大学大学院情報学環客員教授。専門は、メディア文化論、カルチュラル・スタディーズ、ジェンダー研究。
 視聴率調査会社「ビデオリサーチ」と共同で、過去のCM の調査・ジェンダー分析なども行っている。
主な著書に、『メディア文化とジェンダーの政治学―第三波フェミニズムの視点から』(世界思想社、2012 年)、『出来事から学ぶカルチュラル・スタディーズ』(共編著、ナカニシヤ出版、2017 年)などがある。

 

参加者の声

  • CMは、流しているだけで、あまり問題に考えていなかった。海外のCMと比較することで、どれだけ問題なのか理解できた気がする。身近な人と話題にすることの大切さが、今後の課題です。自分自身の感覚の中にもとても根深いものがありそうです。 (50代・女性)
  • 2時間という時間があっという間に感じるほど有意義な時間を過ごすことができ、とても楽しかったです。受け手と作り手で解釈の意図に違いが出てくることがあると聞き、物を作るときは、解釈の違いが出ないように作ることを意識していきたいと思いました。(19歳以下・女性)
  • 興味深い内容で、今後の会社生活に役立つ気づきを多く得ました。(50代・男性)

お問い合わせ

県民生活部 男女共同参画推進センター 事業・相談担当

郵便番号330-0081 埼玉県さいたま市中央区新都心2‐2 ホテルブリランテ武蔵野3階

ファックス:048-600-3802

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