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掲載日:2021年7月13日
尿や便、髄液、穿刺液などに含まれる各成分の量や種類を調べることで、体内の状態を知ることができます。
実施している検査
尿中に含まれる成分を試験紙や顕微鏡を用いて調べる検査で、尿定性検査と尿沈渣があります。
尿は、苦痛を伴わずに容易に採取でき、腎臓・泌尿器系疾患のスクリーニング、診断・治療等に役立ちます。
また、この検査は腎性高血圧や糖尿病・感染症の診断や病態の把握にも用いられます。
試験紙を用いて尿蛋白、尿糖、潜血などを調べます。
通常は自動分析機で測定しますが、尿量が少なく機械での検査が難しい場合も、スポイトで尿を試験紙(写真左)に滴下しマニュアルで判定することで、できる限り検査を実施しています。
全自動尿分析装置
新鮮な尿を10ml採取し、遠心して尿中の細胞を沈めた後、上澄みを捨てて沈殿物を観察します。
沈殿物には赤血球、白血球、上皮細胞などが含まれ、どの成分が増加しているかによって、疾患やその状態の推測をする事ができます。
遠心した尿に染色液を加え、標本を作製し顕微鏡で観察します。
便検査は消化器系疾患の診断に重要な検査で、便に血液が混入していないかを調べます。
便も、苦痛を伴わずに採取できます。また寄生虫の検査にも用いられます。
ミルクアレルギーなどで便中に出現する好酸球の有無を顕微鏡で観察する検査も行っています。
髄液・穿刺液に含まれる細胞の数や成分を調べる検査です。
髄液中に含まれる成分の測定と細胞数を顕微鏡で計測しています。
髄膜炎、脳炎などの診断・病態の把握に重要な検査です。そのほか、脳血管障害や水頭症などにも有用な情報を提供します。
穿刺液とは体内に貯留した液体を採取したもので、主なものに腹水、胸水、心のう水などが挙げられます。これらに含まれる成分の測定と細胞数を顕微鏡で計測しています。体内に液体が貯留した原因(疾患)や病態を判断するのに役立ちます。
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