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掲載日:2024年1月25日
「薬の候補」は多くの健康な方や患者さんの協力を得て、その有効性(効き目)と安全性(副作用)について調べられ、国(厚生労働省)に認められて、はじめて皆さんが使えるような「薬」となります。
治験とは、新たにつくられた「薬の候補」の有効性と安全性および使い方を確かめるための試験をいい、そこで使われる「薬の候補」を「治験薬」といいます。
新しい薬が出来るまでには、いくつかの段階を踏まなくてはいけません。
「薬の候補」選び〔基礎研究:2~3年〕
⇩ 「薬の候補」となる物質を。天然素材から発見したり、合成、バイオテクノロジーなどの技術によって創りだしたりします。
動物などを用いた試験〔非臨床試験:3~5年〕
⇩ ネズミ、ウサギ、イヌなどの動物で、「薬の候補」の有効性と安全性を詳しく調べます。
臨床試験/治験〔3~10年〕
⇩ 健康な方や患者さんに「薬の候補」を使用してもらい、段階をふんで、「薬の候補」の有効性と安全性を確認します。
国(厚生労働省)への承認申請と専門家による審査〔1~2年〕
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新しい薬の誕生
国(厚生労働省)の審査を通過し、有効性や安全性が認められたものだけが、新しい薬として患者さんのもとへ届けられます。
新しい薬ができるまでには、約9~17年かかります。
当センターは、患者さんの立場を大切にしながら治験を実施しています。そのために治験審査委員会を設置し、治験に参加された方の人権の保護、安全の保持及び福祉の向上を図り、治験の科学的な質及び成績の信頼性を確保することに努めています。
治験は治療とは異なり、効果や安全性を調べるという研究・試験を目的とする側面を持っています。
また、治験を行うに当たって事前に十分な説明をさせていただきますが、治験への参加を断ることもできます。治験への参加をするかどうか、治験への参加を取りやめるかどうかによって、患者さんの普段の診療や先生たちとの関係に影響することはありません。
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