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掲載日:2021年7月8日

運動について

運動について(質問)

運動について(回答)

Q1 体操をする時間がなかなか取れません。1日あたり最低何分くらい、理想的には何分くらい実施すればよいですか? 

体操はあくまで本人の生活リズムを第一に、機嫌のよい時間(ミルク、食後すぐは避ける)に5分からでも、無理のない範囲で行ってみましょう。

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Q2 通園と理学療法、どちらを優先したらよいでしょうか。

運動発達の遅れが大きいお子さんは、理学療法士や作業療法士の個別対応が必要になります。集団での経験が大切になる3歳前後を目安に通園の利用を考えていきましょう。

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Q3 産院で一緒だった同じ月齢のお友達と遊ぶと筋肉の弱さを感じてしまいます。

筋肉の張りが弱いので、力を発揮するために人一倍努力をしています。そのため疲れ易く、筋力が強くなるまでに時間がかかります。将来的には歩く・走る・ジャンプするなど色々な運動ができるようになりますので、お子さんのペースにあわせて焦らず見守っていきましょう。

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Q4 心臓の合併症があると、発達は遅いですか?

様々な合併症を持っているお子さんは治療のために生まれてすぐに入院・手術をするなど、生活環境が制限されることも多いので、発達がよりゆっくりになることはあります。あせらずに運動を続けてあげてください。

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Q5 たて抱きやうつ伏せにしていると、時々全身にものすごく力を入れて反り返ります。オムツ替えの時などもなかなか脚を曲げてくれず、身体の動かし方にもぎこちなさを感じて心配です。

曲げる筋肉や伸ばす筋肉をバランスよく使えるようになるには、準備期間が必要です。筋力が弱い時期には、力いっぱい突っ張ったり急に力を入れなくなったりすることがよくあります。例えば、お座りの姿勢を保つには、股関節を曲げて背中は伸ばすといった複雑な身体の使い方が必要で、曲げる筋肉と伸ばす筋肉をバランスよく使わなければ出来ません。むしろ全身で突っ張って立つことの方が単純で簡単だったりもします。仰向け、うつ伏せ、抱っこなど、いろいろな姿勢の中で体重を支えたり手足を動かしたりしながら、力の入れ具合を調節することを学んでいきます。

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Q6 首がグラッとして抱っこしにくいです。首がすわるまでは縦抱きはしないほうがいいですか?

ずっと横抱きばかりだと首の筋力が強くなりません。首を支えて縦抱きをして、前傾姿勢の抱っこを少しずつ取り入れましょう。うつぶせで頭をあげる練習も、頸をしっかりさせるために大切です。

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Q7 家事をするとき、抱っこしてほしくて泣くことが多く、おんぶひもを使いたいのですが、完全に首がすわるまでおんぶひもはやめた方が良いでしょうか。

首の関節が柔らかいお子さんの場合、首の脱臼の危険性を伴います。おんぶは首が座ってからにしましょう。インナークッションつきの抱っこひもなどを使って、目の届きやすい抱っこから練習してみてください。

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Q8 夜寝ているときに知らぬ間にうつ伏せになっています。本人はうつ伏せ寝をしたいみたいで、時々泣きます。うつ伏せで眠っても問題はないでしょうか?

多くの動物にとって、うつ伏せや横向きで眠ることは自然なことです。仰向けよりも眠りが深くなりよく眠れるのですが、その半面、具合が悪くなっても気づかれにくいことが問題です。窒息や乳児突然死症候群の心配に対しては、まず、ふわふわの布団は使用せず、ぬいぐるみなど顔を覆うようなものを近くに置かないでください。乳児突然死症候群の多くは6ヶ月までの赤ちゃんにみられ、呼吸中枢の未熟性が関係していると言われています。うつ伏せ=危険というわけではありませんが、頸が坐って活発に寝返りをし始めるまでは、夜間気づいたときには仰向けになおしてあげてください。うつぶせや縦抱きで頸をしっかりする練習や、仰向け⇔うつ伏せの寝返りを練習することも大切です。

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Q9 腰とおなかを浮かせて寝返ろうとしていますが、首すわりの前は危険ですか?

首がすわる前に寝返りができるようになる子も多いです。本人が寝返りしようとしているときに、寝返りできるように手伝ってあげて、首がしっかりするようにうつ伏せや縦抱っこの練習をしてあげてください。

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Q10 右方向しか寝返りしません、そのうち左もやるようになりますか?

向き癖があったお子さんは、寝返りも得意な方向が決まってしまうことがよくあります。反対方向もいずれやるようになりますが、できるだけ早く左右差を解消してあげた方が良いでしょう。反対側からの声かけをして、お子さんのお気に入りのオモチャなどで興味を誘うなどの工夫が大切です。そして、苦手な方向への寝返りを助けてあげましょう。また、もともとの向き癖の予防策として、ねんねの頃から、お子さんの向きやすい方向と逆の方向に注意を向けるもの(おもちゃ、お母さん)があるようにして、両方向ともまんべんなく意識できる環境を設定してあげることも大切です。

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Q11 おすわりの姿勢が悪く、背中は丸まり顎が出てしまっています。そのうえすぐ寝そべってしまいます。おすわりの練習の仕方を教えてください。

腹筋や背筋の筋力が弱く、お座りの耐久性もまだありません。お尻の周りを支えて、低い台を支えにすれば、背すじの伸びたいい姿勢をとらせてあげることが出来ます。楽しく遊びながら、少しずつ座位時間を延ばしてしていけるように励ましましょう。お子さんの胸や腰を支えて向かい合って座り、お子さんの体を前後左右に傾けて自分で姿勢を立て直させることも体幹の力をつける練習になります。

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Q12 身体が柔らかいのでお座りの姿勢でそのまま二つ折れの姿勢になって眠ってしまいます。これはこのままでよいのでしょうか?

本人にとっては落ち着きやすくても、股関節にとっては不安定な位置でストレスがかかり続ける姿勢のため、関節脱臼などの関節障害のリスクになり得ます。気が付いたらなおしてあげましょう。

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Q13 うつ伏せより仰向けが好きなようで寝返りをしたがりませんが、どうしたらよいですか?

もしかしたらうつ伏せでは遊びづらかったり、ご家族の顔が見えなくてつまらなかったりするのかもしれません。お母さんもうつ伏せになって同じ目線で遊んでみて、お母さんの体の上でうつ伏せをしましょう。床上でうつ伏せの練習をするときはお尻を押さえてあげて重心を腰へ移動させてあげると、頭が上げやすくなり、周囲が見えやすくなります。

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Q14 ずり這いで前に進ませるにはどうしたら良いでしょう?

腕や背中の力がついてくると、前進よりもまずお腹を中心にして向きを変え、後ずさりすることを始めます。動く楽しさを知り、お腹や脚の力が強くなって、前に進むことが出来るようになります。

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Q15 移動手段がずり這いのみです。腕の力はすごいと思うのですが、足の動きがついていきません。足を使わなくても動けるため、使おうとしていないようです。時期が来れば自然とハイハイの形になるのでしょうか。

腕のみでなく足の力をつけることは歩行に向けての大切な運動です。平らな場所だけでなく、小さな段差(お母さんの足など)を越える遊びや坂(お布団の山など)をのぼる遊びなどで足をつかう練習をしてみましょう。テーブルに掴まって立ったり座ったりを繰り返したり、足こぎカート(乗用玩具)で地面をけりながら進むような遊びも、足の力をつける良い練習です。

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Q16 ハイハイで前進できず後ろに下がってしまいます。

ほとんどのお子さんは、腹這いやハイハイでは、始めは前方よりも後方に動く方がし易いようです。脚力をつけるために上記のような立ったり座ったりの練習、足こぎカート(乗用玩具)の利用、立位姿勢からしゃがみ込む動作の促しなどやってみましょう。

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Q17 立つことが楽しくなってきているようなのですが、膝はぴーんと伸ばし、小指側を浮かせて踵がハの字になってしまいます。無理に立たせないほうが良いでしょうか?

                                                          

脚の力が弱く関節が柔らかいため、骨と骨とがぶつかって止まる位置で関節を安定させ、筋力を使わないで立とうとしています。これを続けてもあまり脚の力はつきませんし、関節の緩みが生じてしまうこともありますので、無理には立たせないでください。這い這いや、よじ登り、大人の膝にまたがったお座りで脚を踏ん張ることなどで、立たなくても腰・膝・足首の筋肉を使うような活動を促してください。

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Q18 脇の下に両手を入れて持ち上げ大人の太ももの上でジャンプのようにピョンピョンさせると、体が硬直したようになります。喜ぶのですが、続けて良いのでしょうか。

腰や上半身がしっかりしていないときに立たせたりジャンプさせたりすることは、前の質問の答えと同じように、足への負担が大きいため、お勧めできません。

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Q19 立ち始めると歩き出すのはいつ頃なのかなぁと待ち遠しく思います。歩行を促すにはどうしたら良いですか?

歩き出すには、立位で前後左右に重心を移動できること、片足で全部の体重を支えられる筋力を持つこと、立った姿勢から安全に坐れることなどの準備が必要です。重心の移動や交互運動を経験できる這い這いは、歩くために大切な運動です。また、つたい歩きや渡り歩きをたくさん行うことで、一歩を踏み出すための筋力やバランス感覚を養います。手押し車(カタカタ)を突進しないで押せるようになり、壁を簡単に伝って歩けるくらいになったら、歩き出す準備ができたと考えて良いでしょう。伝い歩きや渡り歩きが上手になってきたら、後方から両手をつないでゆっくり地面を踏みしめながら歩く練習を行ってみましょう。慣れてきたら片手つなぎにしてみるなど、バリエーションを増やしていきましょう。

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Q20 歩行器を使おうか迷っています。どの程度の発達段階になったら、使っても良いのでしょうか?また、使う場合の注意点を教えてください。

歩行器は、脚の緊張が高く(ダウン症ではほとんどみられません)、突っ張ることを好む子には使わないほうが良いです。逆に、脚に力を入れずに、支える力が弱い子には、踏んばる力をつける助けになります。腹這いで手足を交互に使って前へ進めるようになり、骨盤を軽く支えるだけで坐っていられるようになったら、歩行器を使っても良いでしょう。これらが出来ていないお子さんは、布状のスリング座面にすっぽり座り込む歩行器では猫背になりやすいためお勧めしません。両方の足の裏がぴったり床について、少しだけ膝が曲がるくらいの高さに、坐面を調整してください。両脚を同時に突っ張って後方にばかり進むことを楽しんでしまう場合は、使うのを止めてください。

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