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掲載日:2021年9月2日

病理診断科

病理診断科(病理部門)のご紹介

病理診断科(病理部門)とは

病理診断科は、平成20年4月1日より医療機関の標榜診療科に加えられました。

病理診断科(病理部門)の主な仕事は、1.病理組織診断、2.細胞診断、3.病理解剖です。

  1. 病理組織診断は、病変部から採取された小片や、手術で摘出された病変部を3ミリ間隔で切って肉眼的に観察し、さらに2ミクロン(1000分の2ミリ、ティッシュペーパーの20分の1の厚さ)または100ナノメーター(10000分の1ミリ)の薄さに切って様々な顕微鏡(光学顕微鏡・電子顕微鏡・蛍光顕微鏡など)で詳細に観察します。それによって病気の種類やひろがり具合を診断し、今後の治療方針を決定するための重要な情報を臨床医に提供することにより患者さんのお役に立っております。
  2. 細胞診は、脳脊髄液・胸水・腹水などの液状検体や病変部からわずかに採取された細胞を顕微鏡観察することにより、そこに出現する細胞の種類や悪性の有無を判断しております。
  3. 病理解剖は、不幸にしてお亡くなりになった方をご家族のご理解のもとで解剖させて頂くことにより死因の解明や病気・病態の詳細な検討をさせて頂きます。

病理診断科(病理部門)の特色

小児期は人間の一生の中でもっとも発達成長を遂げる時期であり、このことは組織や臓器に置き換えても同じことがいえます。小児の疾患を病理組織学的に診断するには、発達過程にある組織・臓器の特徴を十分に理解した上で行わなければならないと日頃から考えております。

当センター病理部門では、神経芽腫・腎芽腫・肝芽腫に代表される腫瘍性疾患やヒルシュスプルング病に代表される消化管奇形病変など小児特有の疾患の診断をするにあたり、通常の顕微鏡観察のほかに免疫組織化学的手法・酵素組織化学的手法・蛍光抗体法などを用いて診断しております。また、感染免疫科などと協力し先天性および後天性感染症(ウイルス・細菌等)の診断にはin situ hybridizationなどの新しい技術も用いております。

さらに、光学顕微鏡で観察し得ない細胞の微細構造の異常については透過型電子顕微鏡や走査型電子顕微鏡を用いて詳細な検討を加えより詳しい診断を行っております。

小児疾患には難解な例も多いのですが、臨床医が早く適切な治療が開始できるように全国の小児病理医や一般病理医と情報交換を行い正確で詳細な情報をより早くフィードバックするように努力しております。

病理診断科のスタッフ紹介

 

氏名 市村 香代子
役職 医長
専門(得意分野) 小児病理学
資格 病理専門医
最終学歴(卒業年) 東京大学大学院博士課程(平成28年)

 

お問い合わせ

地方独立行政法人埼玉県立病院機構 埼玉県立小児医療センター  

郵便番号330-8777 埼玉県さいたま市中央区新都心1番地2

ファックス:048-601-2201

検査や治療又は診療の内容に関する個別のご相談には応じかねます。
回答にお時間をいただく場合がございますので、ご了承ください。

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