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掲載日:2024年2月27日

作業療法(OT)

作業療法のご紹介

子どもの作業療法って?

作業療法室の室内

子どもの作業療法は、発達の遅れや偏りのあるお子さん達に対して、遊びを中心としたいりいろな作業活動を利用し、個々のお子さんの発達課題や現在から将来にわたる生活を考慮した治療を行います。また、家庭や学校、社会でいきいきと生活できるよう支援を行います。

こんなお子さんが対象です

  • 発達の遅れを持つお子さん
  • 発達に偏りのあるお子さん

例えば…手先が不器用、身体の使い方がぎこちない、落ち着きがない、動きが激しい、コミュニケーションがとりにくい、集団生活でのむずかしさがあるなど

どんなことをしているの?

1.感覚統合理論に基づいた関わりを通して、自己の身体イメージや、自分と物との空間関係などの発達を促します。

感覚統合とは?

感覚統合は、目、耳、手、身体からの感覚情報が脳でまとめられる過程で、遊び、対人関係、身辺処理、学習などの活動の基礎になります。この過程に問題のあるお子さんは、何かを見て、聞いて、触って感じてもそれに対して適切な反応が出来なくなります。作業療法士は、子どもが自発的な遊び、活動を通して感覚情報を上手にまとめて、適切な反応ができるようにアプローチしていきます。

作業療法室内のお子さんの画像

2.遊びを通して、発達を促します。

お子さんの発達には、運動、操作、認知、情緒、コミュニケーションや社会性など、様々な側面があります。作業療法士は、それらの要素を遊びの中に含ませながら、子どもが自発的にチャレンジし、楽しめる活動や場面を設定していきます。

3.手の機能の改善や向上を促します。

手の機能(つかむ、つまむ、はなすなど)の発達を促し、日常生活に必要な巧緻動作、目と手の協調性の獲得を行います。

お子さんがボールを掴んでいる画像

お子さんがおもちゃを掴んでいる画像

お子さんが作業療法室の遊具内でハイハイしている画像

お子さんがおもちゃのトングを掴んでいる画像

 

4.身辺処理技能の援助を行います。

スプーン操作や更衣作業、介助法などの指導や、自助具(身辺処理技能をより容易に出来るように工夫した道具のこと)の提供を行います。

(下の写真)使いやすい箸や練習用の箸の例

使いやすい箸や練習用の箸の画像

5.学習の基礎技能の援助

縄跳び、はさみ、書字、リコーダー、定規など、そのお子さんに合った使い方の指導や介助法、用具の工夫などを行います。

(下の写真)鉛筆ホルダーや持ちやすい筆記具の例

鉛筆ホルダーや持ちやすい筆記具の画像

鉛筆ホルダーを手に装着した画像

 

作業療法の流れについて

はじめは評価になります。遊び場面の行動観察や、日常生活に関する問診、検査などを行いお子さんの発達状況や何が難しいのかについて把握します。
その後、結果をご家族にお話し、治療の必要性、頻度などについて検討し同意をいただきます。そしてプログラムの開始、経過フォロー、終了という流れになります。

診療形態・時間について

診療形態は個別指導で行います。診療時間は、状況によって異なりますが、1回20分~60分で行います。

当センターの作業療法を受けるには?

1.初めて当センターを受診される方

お子さんの症状に応じて、下記の外来への紹介状が必要です。
紹介状は、一般病院または保健センターから出してもらうことができます。

  • 発達外来
  • 神経科外来
  • 精神保健外来
  • 整形外科外来
  • 遺伝科外来

2.既に当センターの上記の診療科を受診されている方

診察時、医師にご相談ください。

お問い合わせ

地方独立行政法人埼玉県立病院機構 埼玉県立小児医療センター  

郵便番号330-8777 埼玉県さいたま市中央区新都心1番地2

ファックス:048-601-2201

検査や治療又は診療の内容に関する個別のご相談には応じかねます。
回答にお時間をいただく場合がございますので、ご了承ください。

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