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掲載日:2024年2月27日

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廃酸利用による木質系環境浄化材の開発

バークペレット概観(左:未処理、右:無水酢酸処理後)

1.概要 杉林は間伐を施す必要があり、その間伐材を有効利用するため、バークペレット利用の普及促進を検討する必要がある。 また、燃料として使用する前のバークペレットを環境浄化材として一次利用することができれば、利用価値をさらに高めることができ、結果として需要を増やすことができる。
そこで、県産バークペレットのVOC吸着性能について評価を行った。さらに、酸処理などの加工により疎水化させ、VOC吸着性能が向上するか検討した。
2.成果 固形燃料として製造されたバークペレットは、その状態でもVOC吸着性能が認められた。また、無水酢酸による疎水化(アセチル化)処理を施すことでVOC吸着性能はさらに向上した。
一方、無水酢酸に変えて木酢液(廃酸)を用い同様の処理を行った場合は、VOC吸着性能の向上は見られなかった。
今後は、酸処理に伴うペレットの形状変化を防ぐことが課題となっている。
3.連絡先

材料技術・事業化支援室 化学技術担当 熊谷

生産技術・事業化支援室 事業化製品化支援担当 唐牛

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