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掲載日:2023年9月8日
Q1「がん遺伝子検査」とは何ですか?
A:がんで生じている遺伝子変化の特徴を調べる検査です
この検査により、あなたのがんに特徴的な遺伝子変化を明らかにすることで、治療法の選択に役立つことがあります。がん遺伝子検査には、従来から行われている少数遺伝子を対象とした検査(コンパニオン検査)と多数の遺伝子を一度に調べるがん遺伝子パネル検査があります。
Q2 がん遺伝子パネル検査費用はどのくらいかかりますか?
A:検査費用は10割負担の場合、56万円となります。
実際の自己負担は、あなたのお持ちになる保険証で異なります。高額医療制度の対象になる場合がありますので、病院の相談窓口でご相談ください。2回に時期が分かれて算定されます。
Q3 がん遺伝子パネル検査は、全てのがんの種類で可能ですか?
A:病理学的に悪性腫瘍と診断され、標準治療が終了しているあるいは終了見込みの固形がんが対象です。
血液のがんは対象外です。また、保険診療で実施されるがんパネル検査は、実施できる時期も決まっています。切除不能の進行がんで標準 治療がない、あるいは標準治療が終了している又は終了が見込まれる場合になります。
Q4 家族のみの受診でもいいですか?
A:患者本人の受診が必要です
相談だけのご希望であれば、家族だけでも可能ですが、検査実施のためには患者本人の確認が必要となりますので、受診していただくことになります。検査によっては採血も必要となります。
Q5 検査で薬が見つかる可能性は、どれくらいですか?
A:実際治療ができるのは、1割程度です。
日本および海外のがん遺伝子パネル検査の研究データから、全体で治療と関連する遺伝子の変化が見つかる可能性は5割程度と言われています。ただし、そういった遺伝子の変化が見つかっても、実際に治療が実施された患者さんは、全体の1割程度だったとされています。
Q6 がん遺伝子パネル検査を行うと、遺伝性腫瘍の可能性がわかるのですか?
A:がん遺伝子パネル検査の結果から、遺伝性腫瘍の可能性があるかどうかわかる場合があります。
がん遺伝子パネル検査は、がん細胞に生じた遺伝子の変化を検出することを目的としているので、遺伝性腫瘍の診断には適した検査ではありません。。しかし、NCCオンコパネルではご本人の血液細胞に対して同様な検査を行うため、生まれ持った遺伝子の変化が見つかることがあります。また、FoundationOne CDxについても、確定はできませんが、遺伝性腫瘍の疑いがあるとの結果になる場合があります。これらの結果は患者の血縁者にも関係することがあります。ご不明な点があれば、検査前に主治医の先生とよく相談してください。
また、遺伝性腫瘍についての不安をもたれる場合や詳しく知りたい場合には、腫瘍診断・予防科で相談することができます。
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