| Q | 昨年十二月定例会におきまして、私は県立高校の男女別学問題に触れ、別学校には伝統や個性があり、地域の方々やPTA、卒業生の後押しもあり、受験生の選択肢の一つであることから、別学は特色ある学校として残すべきと提言いたしました。 これに対して教育長からは、学校にはそれぞれ特色があるので、個々の学校について卒業生など学校関係者や地域の方々からの意見を踏まえながら、十分に時間をかけて対応していくとの答弁がなされたところであります。 その後、一年が経過しましたが、本年三月に埼玉県男女共同参画苦情処理委員から、公立高校の共学化を早期に実現すべきとの勧告が出されて以降、共学と別学高校の共存を願う県民の会が別学高校の存続を求めて、二十七万人もの署名を知事に提出したり、県議会にも別学維持を支援する議員連盟が、最も公平な並木利志和議員を会長に、五十一人の議員をもって組織されるなど、別学高校を残してほしいという声がますます高まっております。 共学には共学の、別学には別学の良さ、長所がそれぞれあり、子供たちには自分の行きたい学校で、自分の力を十分に発揮し、勉強に運動に頑張ってもらうことが大切であると考えます。別学の高校は地域に深く根ざし、愛されておりまして、受験の選択肢として中学生や、その保護者からも強く支持されております。特色ある学校として残すべきであると私は考えます。 もとより男女平等、男女共同参画社会の構築は至極当然でありますが、そのことと共学は別の問題だと思うのであります。勧告に対する報告期限は来年三月と聞いております。そろそろ共学化の問題に対して別学維持の方向性を出すべき時期と思いますが、教育長のお考えをお伺いいたします。 |
| A | 稲葉 喜徳教育長 本年三月に男女共同参画苦情処理機関の勧告を受けて以来、県民の方々からは、男女別学の高校の共学化について推進すべきといった立場、あるいは別学は存続させるべきといった立場の両面から、様々な御意見や御要望が寄せられてまいりました。 また、県議会におかれましては、別学維持を支援する議員連盟をはじめとする皆様から、この問題に強い関心をお寄せいただき、深く敬意を表する次第でございます。 お話にございました、共学と別学高校の共存を願う県民の会の代表が知事を訪問した際、私も同席いたしましたが、その席で別学の高校のPTA、同窓会の方々が中心になって集められた二十七万人を超える署名が提出されました。このことは共学校と別学校を共存させて、子供が学校を選ぶ選択の幅を狭めないでほしいという学校関係者を含めた、県民の方々の強い希望の表れと受け止めております。 県といたしましては、これまで別学の学校の校長から学校を取り巻く状況について聞き取りを行うとともに、中学校関係者の意向を把握するため、県内すべての公立中学校長にアンケート調査を実施したところでございます。 高校の校長からは、「別学で学びたいという生徒がいる以上、特色ある学校として存続させたい」、あるいは「選択肢の多様化という観点から男子校、女子校、共学校の選択肢はあった方がよい」といった意見などが寄せられております。 また、中学校長のアンケート結果では、四百二十三人の校長のうち、「学科を再編するなど学校として大きく教育内容を変更するときなどに、学校関係者や地域の要望を踏まえて共学化するという、これまでの教育委員会の方針で進めるのがよい」との回答が四七・三パーセント、「男女共学の必要はない」が三四・五パーセント、「例えば十か年計画のような学校ごとに年次計画を策定して、共学化を進めていく方がよい」が七・六パーセント、「県立高校の共学化を早期に実現した方がよい」が六・六パーセント、「その他」が四・〇パーセントとなっており、当面現状の男女別学の高校を存続させるべきとの意見が八〇パーセントを超えておりました。 県といたしましては、共学化の問題に対しておおむね意見は出そろったと考えておりまして、これらの状況を踏まえ、今後教育委員会において審議し、方向性を定めてまいります。 |