| Q |
次は、 恥とか遠慮がない。 中学・高校の生徒が男女で手をつないで歩いている。 自転車の後ろに乗っている女子生徒が運転している男子生徒に抱きついている姿もよく見かける。 あるいはよりかかって歩いている姿。 背を向けたくなるような光景も時にはあるという。 先生がほどほどにと注意すれば、 好いて好かれるのはおれたちの自由だ、 表現の自由もある、 個人のことだ、 学校とどういう関係があるんだという言葉が返ってくる。 教育の場では規律と禁欲が守らなければ、 その目的は成就されない。 今の生徒には、 恥とか遠慮がなく、 教育の原点が分かっていない。 これでよいんだろうか、 どうにもやるせない気持ちである。 恥と遠慮は日本の文化である。
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| A | 荒井桂教育長
お話のとおり、 日本人は、 伝統的に恥の意識や謙譲の美徳をよりどころに自らの生き方を律してきたものでございます。 現状を見ますと、 社会や集団の一員としての自覚、 あるいは礼節を欠く児童・生徒が少なからずいることにつきましては、 深く憂慮しているところでございます。 これまで、 ともすれば心の教育がおろそかにされがちであったことなどから、 善悪の判断や社会生活上のルールなどが身につかない児童・生徒が増加しているとも考えられます。 また、 今日の社会は、 物がはん濫し、 性や暴力など様々な情報があふれ、 社会全体の規範意識がゆらいでいる中で、 家庭や地域社会の教育力も低下しているところから、 児童・生徒もこのような社会の影響を強く受けている面もございます。 このような中で、 各学校とも、 生徒指導体制を確立し、 真剣に取り組んでいるところでございますが、 県教育委員会といたしましては、 現在、 児童・生徒の問題行動が増加している現状にかんがみまして、 教師が一人一人の児童・生徒の気持ちをよく理解し、 集団生活を送る上での生き方を学ばせるための指導、 あるいはカウンセリングのような援助に努めているところでございます。 また、 県内各界の委員で構成されました埼玉県道徳教育振興会議から、 自然や人とのふれあい、 読書活動の普及、 家族とのふれあいなど、 五つのふれあいを大切にする提言をいただき、 人間としての生き方の自覚をはぐくむ教育活動を推進するよう啓発に努めております。 例えば、 県内の道徳教育推進市町村と連携して道徳教育シンポジウムを開催し、 地域ぐるみで児童・生徒の豊かな心をはぐくむ教育を推進しておりますが、 今後は、 こうした先進的な取組を全県へ普及することが肝要と存じます。 子供は、 学校で学び、 家庭でしつけられ、 地域で育つとの言葉もございますが、 今後とも、 善悪のけじめや礼節をわきまえることなどの基本的な倫理観を培うことを家庭教育に期待するとともに、 学校、 家庭、 地域社会が一体となって、 豊かな人間性をはぐくむ心の教育の一層の充実に努めてまいりたいと存じます。
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| Q | 再質問
私は、 現場の教師からいろいろとお聞きして質問を申し上げたわけでありまして、 私の自作自演ではありません。 その中で特に、 ルールや礼儀を無視して通す生徒たち、 あるいは規律を守らない、 あるいは精神的な苦痛を超越できない、 あるいは自分の欲望を抑えることができない、 こういうことが、 学校の教室で横行したならば、 学問とか人の道とか、 そういうものは勉強できないし、 教育というものは成り立たない。 そこで、 校長の姿勢の問題もやはり出てきている。 私は、 その中で、 お聞きして驚いたのは、 まず校長の不在が非常に多い。 校長が生徒の方に顔が向いてない、 それから、 校長がまず気配り、 目配り、 気力の充実したものが感じられない。 こういうようなことを先生方がみんなおっしゃったんです。 私は、 校長というのは、 いざ何かといったときには、 職員を全部からめてそれに当たらなくてはならない学校の顔である。 その校長の顔に、 気力が充実していない。 これではどうにもならない。 私はそういう意味で、 校長の姿勢というものを、 これからしっかりしてもらわなくてはならない。 それには、 あまりぴんとこない校長は、 どんどん辞めてもらったほうがいい。 いつまでもやらせるからいけないんだ。 指導者に向くとか向かないというのは、 顔色を見れば分かるんだから、 それを見て、 これは不適格だなと思ったら、 どんどん辞めてもらって交代してもらったほうがいい。 これをやらないというと教育の現場は締まっていきませんよ、 教育長。 一番大切。
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| A | 荒井桂教育長 まず、 校長の姿勢についてでございますが、 児童・生徒の健全育成のために学校教育が果たす役割は極めて大きいものがございます。 その学校教育の成果は、 その教職員の力が万全に発揮されるところにあろうかと思います。 それを最高責任者として取りまとめる校長の役割はまた大きなものがございます。 その校長、 これが気配り、 目配り、 気力充実という具体的な御指摘もございましたが、 それらの点を十分に整えて、 校長としての責任を果たせるよう指導しているところでございますが、 今後とも、 おしかりいただくことのないよう、 指導に努めてまいりたいと存じます。 |