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知事コラム(平成22年2月)

2,000円

知事の声によるコラム(3分18秒:MP3ファイル 1.51MB)

 埼玉県は自転車王国と言える県かもしれません。まず、都道府県別の生産額は125億6,400万円で第2位、保有台数は東京都、大阪府に次いで543万6千台で第3位、保有率ではなんと1.30人につき1台で堂々の第1位です。実質的に自転車が一番活用されている県と言えます。理由は茨城県に次いで平地面積の占める割合が多いこと、また、通勤・通学の足としての利用が多いことなどが挙げられます。
 自転車は健康によく、環境にもよく、ハッピーだらけです。しかし、物事には光と影があります。交通事故死で一番多いのは高齢者の事故ですが、自転車による事故死も約2割を占めています。しばしば、ヒヤリ、ドキッとするような乱暴な自転車の運転を見かけます。
 それに、自転車盗が東京都、大阪府に次いで3番目に多いという不名誉な記録もあります。私が知事に就任した平成15年と20年の犯罪の発生状況を見てみましょう。20年の埼玉県の刑法犯認知件数は15年に比べて31.9%減少しました。殺人や強盗などの重要犯罪は39.5%減少。住宅侵入盗にいたっては民間パトロールの頑張りもあって、51.0%も減少しました。ところが自転車盗はわずか14.0%しか減少していません。むしろ、平成19年からは一転して増加しており、20年は届け出があっただけでも3万3,289台が盗まれています。
 そこで、自転車盗を大幅に減少させる提案をします。2,000円前後のシリンダー錠と呼ばれるリング状のカギを必ず付けてください。古いタイプの備え付けのカギでは簡単に壊せても、これだとまず大丈夫だそうです。ワイヤー錠やU字型錠などでツーロックにすればさらに安心です。
 シリンダー錠などの販売を依頼されたわけではありませんが、軽微な犯罪を抑えることで、警察官は重い犯罪に取り組むことができるのです。たかが自転車されど自転車です。

埼玉県知事 上田清司

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