ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 組織でさがす > 動物指導センター > 動物由来感染症(人獣共通感染症)について

動物由来感染症(人獣共通感染症)について

印刷用ページを表示する 掲載日:2010年3月19日更新

動物由来感染症について

 動物由来感染症とは、動物から人に感染する病気の総称で、「人畜共通感染症」、「ズーノーシス」と同様の意味です。

 厚生労働省では人の健康問題という視点に立って、「動物由来感染症」という言葉を使っています。

  動物由来感染症には、人も動物も重症になる病気、動物は無症状でも人が重症になる病気、その逆で人は軽症でも動物は重症になる病気など、病原体によってさまざまなものがあります。

どんな感染症があるの?

 野生動物のペット化、人や動物の国際的移動や土地開発等による自然環境の変化などに伴って、新しい感染症が次々に見つかっています。

 世界保健機関(WHO)が、現在確認しているだけでも150種類以上の動物由来感染症があり、代表的なものは次のとおりです。

病  名感 染 源感 染 様 式主 な 症 状
狂犬病犬、ねこ、アライグマ等のほ乳類感染した動物に咬まれる。咬まれた部位の知覚異常が現れ、恐水症、興奮、錯乱等の神経症状の後、呼吸麻痺で死亡。発症すると100%死亡する。
ねこひっかき病ねこ感染した動物の咬み傷、かき傷から感染する。患部の発赤、潰瘍。発熱やリンパ節腫大。
レプトスピラ症ねずみ感染した動物の尿中に排出された病原体に汚染された水や土壌から感染する。悪寒、発熱、腹痛や頭痛、おう吐。重傷型(ワイル病)
パスツレラ症犬、ねこ感染した動物の咬み傷、かき傷から感染する。患部の発赤。傷が深い場合には、骨髄炎になることもある。
トキソプラズマ症ねこ感染した動物の糞中に排出された原虫が口に入ることで感染する。多くの場合は無症状。妊婦が感染すると流産、死産の可能性あり。
回虫症犬、ねこ虫卵が存在する毛、糞、砂等が口にはいることで感染する。小児に多い。発熱、肺炎、神経症状、眼球内移行、皮膚移行など。
Q熱野生動物、家畜、ペットなど感染した動物の尿、糞や獣皮等に含まれる病原体を吸い込むことによる。ダニが病原体を媒介することもある。発熱(38~40℃)、頭痛、悪寒、筋肉痛など。感染者の50%は無症状。
オウム病鳥類(セキセイインコ、オウム、ハトなど)鳥類の糞に含まれる病原体を吸い込んだり、口移しでえさを与えることで感染。発熱(38℃以上)、せき、たんや食欲不振、筋肉痛など。
エキノコックス症キタキツネ及び北海道で放し飼いをして感染した犬感染した動物の糞中に排出された虫卵を食物、水や手指を通して口に入ることで感染する。上腹部の不快感、膨満感、肝機能障害など。自覚症状が現れるまでに数年~数十年かかる。
エボラ出血熱不明。サルが疑われている。患者の血液、分泌物、排泄物や唾液からの飛沫感染。医療・介護現場での注射針、マスク、手袋等からの感染。高熱、眼結膜炎、咽頭痛、頭痛。下血。吐血。死亡者の90%以上は消化管出血。
サルモネラ症ミドリガメ、犬、ねこなど感染動物の糞に汚染された手指や食品を介して感染。発熱、急性胃腸炎。

感染を防ぐには?

 動物には感染予防能力はありません。感染を防ぐのはあなたです。

 動物からの病気の感染を防ぐため、こんなことに注意しましょう。

過剰なふれあいは控えましょう。

動物との過剰なふれあいの一例画像

 細菌やウイルスなどが動物の口や爪の中にいる場合があるので、口移しで餌を与えたり、スプーンや箸の共用はやめましょう。動物を布団に入れて寝ることも、知らないうちにひっかかれたりするので要注意です。

動物にさわったら、必ず手を洗いましょう。

手を洗う画像

 知らないうちにだ液や粘液に触れたり、傷口などにさわってしまうこともあるので、必ず手を洗いましょう。動物には病気を起こさなくても、人には病気を起こす病原体がいることもあります。

動物の身の回りは清潔にしましょう。

 飼っている動物はブラッシング、爪切りなど、こまかく手入れをして清潔にしておきましょう。小屋や鳥かごなどはよく掃除をして、清潔を保ちましょう。タオルや敷物、水槽などは細菌が繁殖しやすいので、こまめな洗浄が必要です。

糞尿はすみやかに処理するとともに、 室内で動物を飼育する時は換気を心がけましょう。

ハムスターの画像

  鳥やハムスターなどの糞便が乾燥すると空中に漂い、吸いこみやすくなります。

  糞便に触れたり吸いこんだりしないよう気をつけ、早く処理しましょう。

砂場や公園は特に注意が必要です。

砂場で遊ぶ子供の画像

 動物が排泄を行いやすい砂場や公園は注意が必要です。

 特に子供の砂あそび、ガーデニングの草とりや土いじりをした後は、充分に手を洗いましょう。

 また、糞を見つけたら速やかに処理しましょう。

輸入野生動物の飼育は慎重にしましょう。

 感染症予防のためにも、また動物資源保護の観点からも、輸入野生動物を飼育する場合は慎重に検討しましょう。

 (輸入や飼育が禁止されている動物や、許可が必要な動物もあります)

犬の狂犬病予防注射と登録

 飼い犬は、登録(障害1回)と狂犬病予防注射の実施(年1回)が法律で義務づけられています。

 ご相談は市町村等の窓口で。

適正飼育を行いましょう!

 動物たちと節度ある接し方をすれば、動物からの病気の感染を防ぐことができます。


 一度飼い始めた動物は、その生涯の最後まで責任を持って飼いましょう。

 ※ 動物由来感染症について、さらに詳しい情報を知りたい方のための参考HP