• トップページ
  • 診療のご案内
  • 各部門の紹介
  • センターのご紹介
  • 採用案内

循環器・呼吸器病センター > 診療科及び各部門の紹介 > 循環器内科 > 経カテーテル的大動脈弁置換術(transcather aortic valve implantation:TAVI)

ここから本文です。

 

掲載日:2020年1月6日

経カテーテル的大動脈弁置換術(transcather aortic valve implantation:TAVI)

当院における弁膜症診断・治療の取り組み

昨今、高齢化社会を反映して弁膜症が増加傾向にあり、心不全患者さんの約5分の1が弁膜症によるものと言われています。恐らくこのうちの約半数は大動脈弁狭窄症であると考えられ、本来ならば、大動脈弁置換術(AVR)を勧め、手術に進むべきですが、高齢であることや、癌をはじめとする様々な合併症によりガイドラインに沿った治療ができませんでした。

当院では、平成26年より弁膜症外来を開設し、手術が厳しい重症大動脈弁狭窄症の患者さんに対して積極的にカテーテル治療(経皮的大動脈弁バルーン形成術:PTAV)を行なってきました。3年で約60例近い症例を施行し、救命・緩和・大動脈弁置換術までの橋渡しとして十分その役割を果たしていますが、残念ながら、数年後に再狭窄になるケースもあり、限界もあります。

このような現状を打開すべく、3年前よりハイブリッドORの設計、TAVIチームの結成など準備を重ねた結果、平成29年11月2日をもちましてTAVI協議会より正式にTAVI認定施設と認定を受け、平成30年3月よりTAVIを開始しています。

元々ソフト面でのTAVI施設基準(専門医数・PCI件数・ステントグラフト件数・開胸手術件数)は完全にクリアしていましたが、ハード面のハイブリッドORがないために施設認定に至りませんでした。念願のハイブリッドORがようやく完成し、埼玉県内では5番目、県北では初のTAVI認定施設となっています。 

現在TAVIは日本に導入されて4年が経過し、人工弁留置に起こりうる様々な合併症についても、かなり克服できるようになり、TAVIの30日死亡率は1%台となっています。特に鼠径部から行うFemoral Approach TAVI(FA-TAVI)は、開胸しない、体外循環を回さない、手術時間が短い(手技時間は40分から50分)、患者さんの術後の回復が早いなどが大きな利点です。まさにPCIのようにカテーテルで治療できる弁置換と言えます。このため、高齢の開胸手術が耐えられない患者さんを中心に今後広く普及するものと考えます。

それ以外にも、以前にバイパス術など開胸手術受けたことがある患者さん、お持ちの病気で体外循環を回すことが困難な方(悪性腫瘍、肝・腎疾患、COPDなどの肺疾患、膠原病など)、大動脈の石灰化が極めて高度な方など、外科的大動脈弁置換術が非常にハイリスクな方もTAVIにより救命・治療することが可能になってきています。

ただ、欠点は非常にコストが高いことです。残念ながら余命1年以上を期待できない悪性腫瘍の方、活動性の感染がある方、認知症がひどい方などはTAVIの適応は厳しいものになります。このような場合は経皮的大動脈弁バルーン形成術で対応できる可能性があり、患者さんの救命や緩和治療の一助になり得ますので、是非ご相談ください。

大動脈弁狭窄症(AS)

心臓から駆出される血液が、大動脈弁の狭窄により駆出できなくなり、心不全を起こす病態です。未治療の場合、5年生存率は20%台になり、予後不良の病気です。

AS画像

治療

治療方法

治療方法には外科的治療と内科的治療があります。

外科的治療 弁置換術(AVR: Aortic Valve Replacement)
内科的治療

薬物療法

カテーテル治療(バルーン拡張:BAV、TAVI)

ただし、下記の理由等により弁置換術(AVR)が受けられない患者さんが30%程度いて、これらの患者さんにTAVIが適しています。

  • 超高齢者(80歳以上)
  • 悪性腫瘍
  • 肺・肝・腎機能低下
  • 開胸手術歴・放射線治療歴
  • 大動脈弁置換術がハイリスク
  • ADLが低い・脆弱性が高い
  • 大動脈の高度石灰化、胸郭変形が強い等の解剖学的理由
AS治療方法

 

 

 当院での治療実績

2018年3月~2019年12月までに77例のTAVIを行っており、全て経大腿動脈アプローチで行っています。TFアプローチ

 

初期の5例についてはカットダウンで行っておりましたが、現在は全例穿刺と止血デバイスにてTAVI施行しており、翌日より歩行リハビリ開始しています。また当院の成績は、まだ1年程度の間ですが、死亡率0%で全員が自宅、もしくは施設へ戻っています。

患者年齢 74歳~92歳(平均年齢83.7歳)
平均在院日数 10日

また、77例の内66例がバルーン拡張型、残り11例が自己拡張型です。

TAVI弁サンプル画像

バルーン拡張中 TAVI弁留置後

医療機関ご担当者様

こんな患者さんをご紹介ください弁膜症をお持ちの可能性があります。

  1. 心雑音のある方
  2. 弁膜症と言われたことのある方
  3. 息切れや動悸がある方
  4. BNPが高い方
  5. 心不全治療が困難な方

毎週火曜日に弁膜症外来を行っています。

当院の地域医療連携室へ電話して「弁膜症の疑い」とお伝えください。

 

TAVI担当

日本経カテーテル心臓弁治療学会認定
TAVR実施医(Sapien 3)(Core Valve)
  宮本(循環器内科 副部長) 村上(循環器内科 医長)

TAVI麻酔担当医
  三好(麻酔科 科長・部長)三田(麻酔科 医長)前田(麻酔科 医員)

TAVIエコー担当
  野村(循環器内科 医員) 野々上(循環器内科 医員)

TAVIクリンプ担当
  加藤、西田、小暮(臨床工学部)

TAVI手術室担当
  長谷川(看護部)

TAVI生理検査担当
  大久保、武藤、油座(生理検査部)

TAVI手術中は心臓外科・血管外科の先生方にバックアップをお願いしています。

お知らせ

 

お問い合わせ

病院局 循環器・呼吸器病センター  

郵便番号360-0197 埼玉県熊谷市板井1696

ファックス:048-536-9920

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?