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掲載日:2018年1月10日

インフォメーション花とみどりvol.63花植木の話題

イヌマキを枯らすケブカトラカミキリの被害について

ナギやイヌマキの生木樹皮下を食害し枯らしてしまうケブカトラカミキリ(Hirticlytus comosus)は、屋久島、種子島、九州、四国(南端)に分布していますが、緑化木の移動や、温暖化の影響に伴い分布の拡大が懸念されていました。このような中、千葉県農林総合研究センターから、病害虫発生予察特殊報(県内で初めて発生を確認した場合に発表)が平成20年11月28日に発表され、本県でも発生の可能性が高まってきました。
 特殊報によると、「平成20年11月、匝瑳市のイヌマキ栽培ほ場で、衰弱木や枯損木が発生し、農林総合研究センターに持ち込まれた被害枝から、ケブカトラカミキリ成虫が確認された。現地調査の結果、被害は匝瑳市の植木畑や民家の生け垣でも発生していることが確認された。」とのことです。ケブカトラカミキリは、成虫の体長10mm前後で全体が白色ないし淡褐色の直立長毛で覆われ、幼虫には足がなく頭部は黄褐色、胸腹部は乳白色で扁平な形をしています。被害は直径3cm程度の苗木にも発生し、幼虫が生木の樹皮下を不規則に食害することにより発生します。越冬は蛹室内で羽化した成虫の状態で行い、翌春4月から5月に羽化脱出しすぐに交尾し産卵を開始します。本種による被害かどうかを識別するには、針葉の退色や部分的な枝枯れ、樹幹部や枝に開いた直径3から4mm程度の成虫の脱出口、枯損木樹皮下の不規則な食害痕の有無により判断します。
 防除対策としては、樹木の移動に際しては被害木が混入しないように十分注意することが重要です。強度の整枝剪定や植え傷み、他害虫の被害などにより木が弱ると被害が発生しやすくなるので樹木を健全に維持するよう努めましょう。また被害が発生した場合は、樹皮下の幼虫を早期に発見し、成虫の脱出期以前に伐採し焼却処分する必要があります。

ケブカトラカミキリ(成虫) ケブカトラカミキリの被害痕と脱出口
ケブカトラカミキリ(成虫) ケブカトラカミキリによる被害痕と脱出口
  写真はいずれも千葉県農林総合研究センター提供

 

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