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掲載日:2017年10月20日

はつらつ・れんたつ教職員の取組(いずみ高等学校 林 信一 実習教諭)

今月号は、県立いずみ高等学校 林 信一 実習教諭の取組を紹介します。 

林実習教諭は工業化学に関する高い専門知識と実習技術を生かして、日々わかりやすく安全な実験・実習に取り組んでいます。また、生徒全員を対象とした「朝勉強会」を開催し、国家資格取得はもとより、生徒の生活・学習習慣の確立と学習意欲の向上を図っています。

自身の専門教科に限らず、教科の枠を超えて学校全体の学力向上に取り組む先生です。

林実習教諭01

今の仕事を目指した理由を教えてください

実験・実習と通して興味・関心をもってもらって、将来的に専門の技術者を育てていけたらなと思ったのがきっかけです。

 

工業化学はどんなことをする分野なのでしょうか

ざっくり言うと、化学技術を使って物を製造していく分野です。

例えば石鹸、化学繊維、医薬品、燃料など、ありとあらゆるものが対象になってきます。もっと挙げれば、塗料、石油製品、セラミック、工業薬品など。基礎的な材料の製造も工業化学ですね

対象の幅が広いのですが、広すぎて一見してこれ、というものを見せづらいです。正直、魅力や面白さが伝わりづらい分野だなと思います。

情報だとプログラミングとかゲームとか、電気でしたらまさしく電気機器がありますけど。

 

普段の仕事の内容について教えてください

基本的には、1年生から3年生までの実験・実習を担当しています。基礎から応用、発展、課題研究と一連の流れを指導しています。

普段は朝7時には学校に来て朝勉強会を開催しています。

あと、農業クラブの生徒たちと一緒にヒマワリを栽培してバイオマスエネルギー・再生可能エネルギーを作っています。1年かけて作って、最後には電気エネルギーに換えたり、軽油の替わりにトラクターとか耕運機を動かしたりしています。循環型社会のモデルですね。生物系・環境系総合高校であるいずみ高校の特色を生かして作っています。

授業時間は一週間に20時間程度担当しています。昨年までは25、26時間担当していまして、20時間を下回ることはないです。一日6時間で、1週間で30時間のうち20時間なので、ほぼ毎日何かしら授業を担当していることになります。

1年間通じて結構忙しく働いています。

林実習教諭02

(インタビュー当日、生徒の皆さんがヒマワリの種を採取している最中でした。)

 

実習教諭ならではの仕事内容について教えてください

一言で言えば実験・実習を指導する教員です。実験・実習を授業で行う際に、あらかじめ実験器具や薬品の準備をしておく必要があります。さらに事前に予備実験をして、本番の実験実習をやって、片付け、薬品の廃棄まで全部やります。

一つの実験実習について前日から準備をするときもありますし、後片付けで帰りが遅くなることもあります。 

また、1年間通して、宿泊実習や学校説明会、近隣中学校での出前授業なども担当します。

実習教諭というのは学校の縁の下の力持ち、黒子みたいな役割を持っているのだと思っています。

正直、目立つ仕事ではないです。ですが、生徒に実習やそのほかいろいろなことに興味関心を持たせてあげられる、そんな立場かなに思っています。

林実習教諭03

  生徒たちと製作した石鹸や洗剤 「カードを入れたり、型枠使ったり工夫しています。」と林先生

朝勉強会はどうして始めたのでしょうか

生徒たちの学力全体が向上すればよいかなと思って始めました。1,2年生は主に資格取得を目指して勉強しています。3年生はもう本当に自学自習です。自分たちで受験勉強をしています。

朝勉強することにより、少しでも意欲的に授業や実習に取り組んでくれたらなと思います。 

工業高校は基本的には機械科や電気科など学科単位で学校生活が進んでいくことが多いです。そのような学科の枠を取り払って、さらに学年の枠も取り払って1年生から3年生まで朝勉強しています。

資格を取るって大事だと思うんですね。資格取得を通して、専門的な内容に興味を持ってもらいたいと考えています。そして、工業化学などの授業に興味をもってもらえたらなと思っています。

実は、資格取得のための勉強というのは、教育課程上、授業の中ではできないんです。授業では指導できないので、朝の時間を活用して指導をしています。前の学校から通算でもう20年ぐらいやっています。相手・生徒がいることですのでいつも試行錯誤です。

朝勉強会ではさらに、資格の勉強だけではなく、数学や英語などの一般科目の予習・復習の場所や受験勉強の場所として活用してもらっています。

朝勉強を続けることによって学力が向上したり、進学に目を向けたりすればいいですね。過去には一般受験で大学に合格した生徒もいます。最終的には自学自習につながっていきます。

あとは協調学習ですね。うちの学校に限った話ではないのですが、最近はやっぱりコミュケーションが苦手な生徒が多いです。教室ではなかなか話せなかったり。そんな子でも朝勉強会で友達ができて、話を理解できて、コミュニケーションを図りながら勉強していく。そんな生徒がかなりいます。

私もできるだけ一人ひとり話かけて、特徴や状況をみながら朝勉強会をやっています。

おかげさまで保護者からも好評いただいています。

 

朝勉強会は林先生一人で実施しているのでしょうか

基本的には一人でやっています。他の先生とチームを作ればもっと良くなるかもしれませんが、チームでやるとなると参加する先生にはかなりの負担になりますし、一人のほうが身軽に実施できる利点もありますので。

あとは、その時々で他の先生の助けをもらっています。例えば定期考査前に数学の先生に来てもらって、数学の勉強をするなどです。

 

20年も続けている朝勉強会。そのポイントは何でしょうか

ポイントは、入学式の翌日からやっていることでしょうか。

鉄は熱いうちに打てという言葉を実践しているようなものです。生徒のモチベーションが一番高いのは入学式の次の日かなと思います。モチベーションが高いうちに朝勉強を定着させることにより、学力の向上につながっているのかなと思います。 

学校生活に慣れてくるとだらけていくこともありますが、入学して次の日はそれなりの緊張感があり、目的意識も高いので、その日から朝勉強を始めてしまえばモチベーションが高いままずっと学校生活を送ることができます。

継続は力なりです。続けていくことで学力が向上していきます。学力が向上するとやる気も出てきますよね。やる気が出てくると生活習慣とか勉強方法を自分で考えるようになり行動も変わってきます。

その変化を見るのも楽しみですね。中学時代と比べて、勉強するようになった、早く寝るようになった、ダラダラしなくなったなど、生活習慣が変わったという話を保護者から聞くことも多いです。

資格を取ると自信がつくので、次の資格とか、次の勉強への意欲、チャレンジ精神が生まれます。「学校生活でも新しいことをやってみたい」とか、「専門的な勉強をもっとしてみたい」という生徒も出てきます。そのきっかけづくりとしても朝勉強会というのは大事かなと思っています。

 

最近取り組んでいることはなんでしょうか

5、6年くらい前から畑でヒマワリを栽培してバイオマスエネルギーを作っています。

これが簡単にいかないです。ヒマワリを栽培して油を搾取して、搾取するところは業者に依頼しているのですが、そのあと、本校で食品製造等を学んでいる生物資源化学科にお願いして実習で使ってみたり、農業クラブの子たちと天ぷらとかドーナッツを揚げてみたり。今年はちょうど37、38度になりそうな暑さのなかでのヒマワリの種の収穫だったので大変でした。

使い終わった廃油はさらに化学反応を利用してバイオディーゼル燃料を作っています。それを車の燃料にしたり、発電機の燃料にして電気エネルギーに変換して学校の冬のイルミネーションに使うなどしています。

循環型社会のモデルを学ぶ取組をこれからもっと広げていきたいなと思っています。日本はエネルギー問題が最重要課題ですので、こういった体験を通して生徒にエネルギーの重要性をわかってもらえたらなと思います。

普段使っている電気であれば、スイッチを入れるだけで使えて楽なのですが、再生可能エネルギーって簡単に言うけど、実はこんなに大変なんだということを身をもってわかってくれればなと。

さらに、燃料を精製する際には、化学薬品や危険物を取り扱うことになりますので、朝勉強会で取得した資格が生かされるんですね。資格取得のために勉強したことが実際にはこういうことにつながるのかと気付く経験にもつなげられます。

 

教員や実習教諭を目指す方へメッセージをお願いします

専門的な内容のほかに必要なことがたくさんあると思います。

教科に関わらず、専門的知識は高くても、現場でうまくいかない場合ってたくさんあると思います。専門的知識を過信するのは良くないかなと思います。

体験やコミュニケーションを通して、子供たちの気持ちや一緒に仕事をする教員の気持ち、そういった相手の気持ちを理解していくのが大事かなと思います。あとは色々なことを謙虚に聞くという気持ちを持ち続けることが大事なのかなと思います。

朝勉強会を毎日やるのは実際のところ大変です。でも、顕著に学力に現れる様子が見えます。続けていくうちに参加している生徒とコミュニケーションを取れていくので、「これが分からない」など気軽に話ができますよね。

 

 

【インタビューを終えて】

20年という長期にわたって朝勉強会を続けるというのはなかなかできることではないはずです。インタビューをしていて、林先生からはその情熱を感じることができました。

 工業化学をとおして生徒と一緒に様々なことにチャレンジしている話を聞いて、いずみ高校の生徒は充実した学校生活を送れているのではないかな、と羨ましく思いました。

 

林 信一 実習教諭の取組

朝勉強会について(PDF:126KB)

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