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掲載日:2017年1月20日

はつらつ先生の取組(行田市立西小学校 栗本 千鶴 教諭)

今月号は、行田市立西小学校 栗本千鶴 教諭の取組を紹介します。

栗本教諭は、子供たちが主体的に参加する英語活動の授業に熱心に取り組まれるなど、校内の英語活動主任として、学校全体をリードし、若手教員をはじめ他教職員の育成に尽力されています。また、行田市教育研究会英語活動部会部長を務められるなど、市内における英語活動の推進者として、市の中核となって活躍しています。長年の経験を生かした学習指導や生徒指導から、教職員のみならず、保護者や地域の方々からも信頼の厚い先生です。

栗本教諭、インタビューの様子

教師を目指したきっかけを教えてください。

小学校3,4年生のときの担任の先生に憧れたのがきっかけですね。その先生とは、今でも年賀状のやり取りをしています。私の結婚式にも来ていただきました。

憧れた理由は。

小学校2年生まで、私は落ち着きがなく、通知表にも「おしゃべりしないように」「集中しましょう」などと書かれる子供だったんです。でも、その先生は、そんな私の良いところを見つけていろいろと伸ばしてくれました。おかげで、学校がどんどん楽しくなっていきました。

また、勉強だけでなく、学校行事などの様々な場面で、子供たちのやる気を引き出してくれる先生だったんですよ。そんな先生が担任のクラスですから、クラスメイトみんな仲良く、とにかくすべてが楽しかったんです。私もそういう先生になりたいなと思いました。優しくて、音楽が得意で、とても思い出深い先生でしたね。

行田市の英語活動の取組について教えてください。

行田市は、学習指導要領(※1)等によらない特別の教育課程を編成することができる構造改革特区(※2)として、文部科学大臣からの認定を受け、小学校から英語の授業を導入することに取り組んできました。

市内の学校では、学年ごとに同時期に同じ内容の授業を展開しています。

授業回数は、小学校1,2年生で年間10回。3年生から6年生までは、年間35回となっています。この英語活動は、平成17年度から実施していますので、今年で12年目を迎えます。

(※1)全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、学校教育法等に基づき、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準を定めたもの。

(※2)行田市は、国際理解教育推進特区として認定されていた。全国展開に伴い平成20年7月9日に認定は取消しとなっている。

現在、小学校で行われている一般的な外国語活動について教えてください。

5,6年生では、週1時間、年間で35時間の授業を全国で行っています。

また、3,4年生については、英語活動を行っている学校もありますし、行っていない学校もあります。1,2年生から行っている学校もありますね。行田市では、1年生から英語活動を行っています。

さらに、平成32年からは英語科として、5,6年生対象に年間70時間の授業が全国の小学校で実施されます。

どのような授業なのでしょうか。

英語で簡単な挨拶をしたり、コミュニケーションを取ったりするような授業を展開していきます。実際に、英語を読んだり書いたりする技能面は、中学校での勉強になりますが、県内の小学校でも少しずつ取り入れ始めているところもあります。本校では、歌やゲームなどで楽しみながら英語活動を行っています。

まずは、英語を通じてコミュニケーションを図ることが大切なのです。コミュニケーションを取りながら、自分の言いたいことを一生懸命相手に伝えたり、相手の話していることをしっかりと聞き、相手の気持ちを理解したりすることが重要です。その上で、英語独特の言い回しであるとか、発音、表現などにもふれていきます。単に、英語の勉強をしているというよりは、楽しみながら英語に触れて、表現に慣れていくといったところでしょうか。

コミュニケーションを図ることと、英語に慣れ親しむという目標は全学年同じです。

授業の内容は。

トピックスが月ごとに決まっています。例えば、挨拶月間では、“Hello”とか“How are you?”から始まって、“I'm fine thank you”や“so so”など学年が上がるに連れてだんだんと語彙が膨らんでいくようなイメージです。

また、1,2年生は楽しく歌ったり動作したりする活動が中心です。3,4年生からは、実際の生活の場面にあてはめ、生きた英語を使えるような授業を行っていきます。最終的には、英語で応対しながら、簡単な会話のやりとりができるようにしていきたいと思っています。

英会話ができてしまうほどに。

突然何の脈絡のないことを聞かれても会話することは難しいですけど。

例えば、教室にチョークがなかったとして、“Please bring me a chalk from the staff room”と言ったときに、“What color ?”“White please”などと具体的な場面が設定されていればできますね。

場面設定で気を付けていることはありますか。

日常生活の中で答えられるようなもの、つまり、その子に合った質問をすることです。

例えば、どのようなことでしょうか。

“Where is the school bag?”に対して“In my Classroom”と答えが返ってきたり、“Where is the textbooks?”“On the desk”と答えるような、“in”や“on”などを学ぶ英語の授業をしていたときの話ですけど。

いつもハンカチを身につけていない子がいたんですね。でも、その日はポケットに入れて持ってきていることに気付いたんですよ。

ですから、その子に対して“Where is the handkerchief?”って聞いたら、すごく誇らしげに“In my pocket!!”と言ってハンカチを出してきたんです。そしたら、クラスのみんなが「おぉ!」と、大盛り上がりでしたよ。

その子が話したくなるような、その子が1番輝けるような質問をする、それができるのは担任なんですよね。

確かに、普段から子供たちを見ている担任にしかできないことですね。

ですから、アンテナの高さが担任には必要です。その子に合った質問から、その子らしさが出てきて、嬉しくなって、それで楽しいと思えるようになって、楽しいと思えるからもっとやりたい、次もやりたいっていうふうにつながっていくのだと思います。こうした毎時間、毎時間の積み重ねがすごく大切なのです。

英語活動を取り入れ、子供たちにはどのような変化がありましたか。

ALT(外国語指導助手)とか外国人の先生に対しての壁は全くなくなりました。

校内でも挨拶はもちろん、授業以外の掃除や給食の時間でも、自分達なりのコミュニケーションをとったり、時には、日本語を教えてあげたりする場面もありました。

また、修学旅行先は、鎌倉や箱根などの観光地では外国人が多いですよね。以前は、外国人を見て積極的に話しかける子供はが少なかったのですけど、今では、自分たちから“Hello”とか“Could you take a picture please?”とか“Have a nice trip”など、気軽に話しかけられる子供が増えてきたように感じます。何より、英語に対する物怖じがなくなりました。

特に意識していることはありますか。

1番意識していることは、相手を尊重することです。“Thank you”って挨拶するときに、きちんと相手に向かって伝えること。

しっかり相手の目を見て、相槌を打ちながら話を聞く。すると、話をしている人はすごく気持ちが良いものですよね。話す側も聞く方も、相手を理解しようとしながらコミュニケーションをとる姿勢が大切です。

また、子供たちも全員が明るく活発な子ではありません。内向的な性格の子だって当然います。例えば、英語の前の授業で、積極的に授業に参加できなかったり、小さな声しか出せなかったりしたときに、特に英語の時間では、その子がさっきよりも積極的であったり、はっきりと話せたりしたことについてしっかり褒めるよう意識しています。その子なりの頑張りを褒めてあげる。もちろん、明るく活発な子も褒めますよ。

他の授業に比べて、その子の伸びが見えやすいのが英語の時間なのです。

さらに、最近では、外国籍の子も増えてきています。そういう子に対して、英語だけではなく、例えば母国語の言葉であったり、他の国の言葉などを使いながら、外国語に親しませていくということも意識しています。

他に意識していることは何ですか。

英語は言葉です。なので、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いという表情で話すことが大切です。例えば、“I like cookies”(明るい表情で)って言う。

笑顔で言うと相手にしっかりと伝わりますよね。無表情だと、どの程度好きなのかわかりません。また、にこにこしながら“I don't like chocolates”と言ったら、聞き手は、では何が好きなのだろう、次に好きな物を話してくれるんだろうなって感じながら聞きます。会話って、相手の話を推測しながら、イメージしながら聞いたり話したりしますものね。

また、英語をかたまりで捉え、聞こえたように話すということを意識しています。英語は、日本語よりも弱強のリズムがはっきりしていますので、ネイティブな音声に近づけるために、聞こえた音を大切にしています。

授業で工夫していることは何ですか。

授業の最後に必ず生きた英語を使う場を設定しています。どのようなものかと言うと、その時間に習った表現に関して、ALTが自国の文化や体験談などを交えてお話します。その話の中で、習った言葉を子供たちが使って、ALTに質問したり、ALTから質問されたりして英語を活用できるようにする時間です。習ったものが会話として成り立つように授業を仕組んでいるのです。

例えば。

日本では当たり前の話ですが、建物の1階は1階です。でも、ドイツでは、1階は2階なんですよ。

外国では、靴を脱ぐ習慣がない国がありますよね。ですから、1階は“the ground floor”なんです。ドイツ語では、“Erdgeschoss”って言うので、E階なんですね。つまり、日本で言う2階が1階なんです。G,1,2,3・・階とエレベーターには表示されています。

例えば、日本人が病院で1階のロビーで待っているねって言うと、そういった外国の文化の人は、2階に行ってしまって会えないことになりますよね。

そういうことをALTが教えてくれて、“I go to ~”などの習った言葉を使いながら会話したり、同時に外国の文化も学んだりして、実生活に即した授業になるよう、計画や準備をして、取り組んでいます。

子供に英語を覚えさせたいと考えている保護者もいますが、家庭でもできることは何かありますか。

家庭で大切なことは、しっかりとコミュニケーションを取ることですね。

親が子供の言うことを最後までしっかりと聞く、子供は自分の想いを親に伝える、ちゃんと目を見て話す、そういう基本が大切なんです。それができていないと、英語を覚えても英語を話す、使うことにはならないんですよね。例え稚拙な表現でも、一生懸命伝えようとする、聞こうとする態度が大切です。ですから、日常生活の中に、無理やり英語を入れる必要はないと思っています。

ただ、道路標識や看板、駅やデパートのアナウンスなどで、英語や中国語を目にしたり聞いたりすることはあると思います。「これはアルファベットでこう書いてあるんだよ」「これって中国語の音だね」って、子供が日常的に外国語にふれるきっかけをつくってあげることは良いことかもしれません。

もっと英語を身に付けさせたいという保護者には、低学年ならばTPR(Total Physical Response)という、英語の指示に対して身体の動きで答える方法が有効だと思います。

例えば、“Stand Up”って言ったら立つ、“Run”って言ったら走ってみる。このように、英語の指示を聞いて、その言葉に対して動作で返すことは、小さい子供が英語を身に付けるためにはとても良いと思います。

これから教師を目指す方へメッセージをお願いします。

子供たちの素直さであるとか、できるようになりたいと思う気持ちというものは、いつの時代も同じですから、それに応えられるような教師になっていただきたいですね。そのためには、自分の知識や経験をより豊かにしていくことが大切です。先輩や仲間など、いろいろな人と出会って、様々な経験をして、自分の視野を広げていってください。

また、今後、小学校の英語に関しては、自分が小学生だったときには体験したことのない教科として教えていくことになりますよね。ですから、新しく学んでいかなければいけない分野です。ぜひ、英語の勉強も積極的に興味を持って頑張ってもらいたいですね。

日本の良さと外国の良さを融合していくことで、子供たちをよりグローバルに育てていくことができると思います。

栗本教諭、取組の様子

中学校の先生の話では、市内で英語活動が始まってから、英語の授業でわからない単語があっても、子供たちは話を聞きながら推測するようになってきているそうです。まさに取組の成果ですね。

先日、先生の初めての教え子から、連絡があったそうです。その方は、先生との思い出はもちろん、最初に出会った日に着ていた先生のワンピースの色まで覚えていたそうです。

「子供たちにとって担任の影響は大きいです。ですから、そういう立場であることを意識して、常に自分を磨いていかなければいけないと思っています。」と話す栗本教諭。

教師として自分を高めていくことに終わりはないのですね。

栗本千鶴教諭の取組

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