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掲載日:2016年10月21日
今月号は、草加市立高砂小学校 真鍋智子教諭の取組を紹介します。真鍋教諭は、明るく誠実な人柄で、子供への深い愛情を基盤として、豊かな人間性を発揮した教育を実践しています。また、運動会などの学校行事における熱意溢れる指導などから、児童に親しまれ信頼されている先生です。さらに、長年にわたり、草加市小学校体育連盟の理事として携わり、草加市の児童の体力向上に大きく貢献しています。
小学校3年生のときの担任の先生に憧れたのがきっかけです。その先生は、すごく明るく元気で「おひさま先生」と呼ばれている先生でした。それまで、私は、恥ずかしがり屋で、人前であまり喋ることができないような、どちらかと言うとおとなしめの子供でした。しかし、そのときの先生が「頑張ってみなよ」と言って、クラスの代表委員に選んでくれました。それから自分に自信が付いてきて、何でも張り切ってできるようになりました。自分もそういうふうに人に自信を付けてあげられる、人を勇気付けられるような先生になりたいなと思って教師を目指しました。
そうですね。その先生の影響は大きいです。もともと、小さい子供が好きだったので、免許は、幼稚園と小学校の両方を取得しました。でも、特に運動が大好きだったので、体育も教えられる小学校の方がいいなと思い、小学校の先生を目指しました。
中学校から大学まではテニスをしていました。教員になってからはサッカーにもチャレンジしました。
はい。週に1回できるかできないか程度ですが、サッカーとテニスをやっています。
いえ、地元のチームです。
友達に誘われてです。当時、「エースをねらえ!」というマンガが流行っていて、それがきっかけですかね。
小学校では「教育に関する3つの達成目標」(学力・規律ある態度・体力)に取り組んでいます。この「知・徳・体」のなかで、特に「体」の部分に力を入れて取り組んできました。
高砂小学校は、これまでずっと体力向上の研究校として取り組んできました。しかし、最近、テストの結果などから、子供たちの体力に低下傾向が見られました。そこで、これまでの取組を継承しつつ、朝マラソンやさわやかスポーツ(ペットボトル倒し・めんこ遊び・つな引きなど)に工夫を加えながら、取り組んでいます。
週1回水曜日に朝マラソンを実施しているのですが、1人1人の頑張りを認めてあげたいと思い、グランド100周をクリアした子供には、校長から「スーパーマラソンランナー」として表彰される取組を始めました。また、最初は紅白帽子を白にして走っていますが、5周を超えた子供には帽子の色を赤に変えてもらっています。走り終わった後に、赤帽子の子供にみんなからの拍手が送られます。拍手してもらえるよう子供たちはとても頑張っていますね。
高学年(5、6年生)の子供と低学年の子供が交流する「異学年交流」にも取り組んでいます。低学年の子供が運動を好きになったり、コツを掴んだりする中で、運動することの楽しさや嬉しさを味わってほしいと思っています。例えば、運動委員の5、6年生が、1、2年生に縄跳びの跳び方やボールの投げ方などを教えています。
低学年の子供に教えていくことで、「喜んでくれて嬉しかった」とか「次はもっとアドバイスしながら教えてあげたい」とか「実際に見せながらやればもっとわかりやすかったかもしれない」など、自分なりに工夫しようという高学年の子供の意識が高まってきたと思います。
個別に教えてもらえるので、とても嬉しそうにしています。「今度はいつあるのですか」など、いつも楽しみにしてくれています。
苦手な子供は、今まで、その運動をやったことがないということが多いので、動きの基本的なかたちを教えてあげることと、数をこなし、動きに慣れることを特に意識しています。また、市内には色々な大会があるのですが、大会に向けた練習では、まず、個人の基本的な動きをしっかり教えてから、チームの動きを教えています。段階を追って教えていくことが大切だと思うので、少しずつ自信がつけられるように心掛けています。また、体育の授業では、それぞれの子供の実態に合ったスモールステップの方法で行っています。例えば、マットを使った後転では、目標は後転ができることなのですが、苦手な子供は坂をつくって回りやすくしたり、得意な子供は開脚後転という発展技に取り組ませたりしています。身につけさせたい力は同じであっても、それぞれの子供に合わせたやり方で指導するよう工夫しています。
市内の全小学校の体育主任が集まって、草加市で行われる体育行事の運営や計画などをしています。また、体育授業研究会の指導案を検討したり、一緒に勉強したりもしています。市内の体育活動が円滑に行われるよう取り組んでいます。
6月と11月に相撲大会、夏休みに水泳大会とバスケットボール大会、10月に陸上大会、12月に縄跳び大会、2月にサッカー大会があります。
多い方だと思います。
運動が得意だったり不得意だったり、運動経験が多かったり少なかったりするなど、子供たちの個人差に応じた対応についてよく話しています。計画を立てる際も、スモールステップの授業ができるように考えています。
残念ながらまだいません。私のクラスの子供ではないのですが、隣のクラスにいた子供が去年教育実習に来ました。
残っていましたね。
そうですかね。特に小学校の教員はクラスの子供たちと1日ずっと一緒に過ごしているので、とても印象深いのだと思います。
さわやかスポーツの8の字跳びでクラスが優勝したことです。最初は、息が合わなかったり、失敗した子供を責めたりと、うまくいかないことも多かったのですが、休み時間に声をかけ合って練習したり、苦手な子供を得意な子供が自分の前に入れてアドバイスしたり、タイミングよく押してあげたりして、一度も間を空けずに跳べるようになりました。優勝したときは、みんなで大喜びしたことが嬉しかったです。
私が自分の新たな面を発見してもらったように、勉強以外のところでも、子供と遊んだり話したり、色々な場面で子供とたくさん接していくことで、その子の新たな面を引き出してあげてほしいなと思います。笑ったり、楽しんだり一緒に過ごす時間を多くし、何でも張り切ってできる先生を目指してほしいです。
教師になってから「おひさま先生」にお会いしたそうです。
先生になったことを報告したときには、おとなしく恥ずかしがり屋という最初のイメージが強く残っているせいか「智子ちゃんが先生をするなんて信じられないわ」という反応だったとか。
「子供たちが興味を持っていることって一人一人違うので、その子に合わせて話題も変えながら話しかけるようにしています。それと、褒めてあげるということは大事にしています」と話す真鍋先生。
先生と過ごす中で自分の新たな面を発見できた子供たちは多いことでしょう。おとなしく恥ずかしがり屋だった過去が全く想像できないくらい、元気で明るく笑顔が素敵な先生でした。
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