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掲載日:2023年12月18日

令和2年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(美田宗亮議員)

歯科保健医療の推進について - 教職員を対象とする歯科健診の実施について

Q  美田宗亮  議員(自民)

先日も地元の夜遅い時間に小学校の前の道を通りましたら部屋の明かりがこうこうとついていて、先生方が仕事をしている様子でありました。先生方は子供や保護者への対応に日々追われ、自身のことはどうしても後回しにしてしまいがちです。特に虫歯の治療で痛く、つらい思い出のある方にとっては、歯科医院は自然と足が遠のいてしまうのかもしれません。また、特に若い先生はこれくらいならまだ大丈夫と過信し、放置してしまうこともあるかもしれません。
しかし、歯周病は万病のもとであります。最近の知見によると、人はストレスを受けると唾液の分泌が減少したり、食事や歯磨き習慣に影響が出て、歯周病の原因菌が増加しやすくなるということです。また、歯周病の原因菌が血管内に入り込むことによって神経細胞がダメージを受け、記憶障害が起こり、認知症を悪化させるというマウスを使った実験結果もあります。このほか歯周病が肺炎、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病など様々な病気に関わっている可能性が指摘されております。つまり歯周病の予防や治療は単に口の中の問題だけではなく、全身の健康のためにも非常に大切なのです。
このことから、定期的に歯科健診を受診し、口腔の健康を維持することは生活の質を向上させ、生活習慣病を予防し、健康寿命を延ばす上で大きな助けとなります。とりわけ20歳代からの歯科健診は、成人期以降の口腔保健の基盤となるため、教職員の健康保持・増進の観点から大変重要であると考えております。
これに加えて、近年の子供の状況を踏まえると、そしゃくなど口腔機能の未発達や口腔の疾病の増加、食育の重要性などが指摘されており、その指導や対策についても今後一層の充実が求められております。そのためには、先生自らが歯を大切にし、その経験を踏まえて指導に当たる必要があるのではないでしょうか。
そこで、先生方が健康な状態で子供たちの前に立って授業を行うためにも、教職員を対象とする歯科健診を実施することはできないのか、教育長にお伺いいたします。

A  高田直芳 教育長

議員お話しのとおり、口腔の健康を保持することは、生活の質を向上させ、生活習慣病を予防し、健康寿命を伸ばす上で重要であると考えております。
県では、教職員一人ひとりに配布される「福利のしおり」や、共済組合の広報紙の中で、保健師が歯のセルフケアを推奨するとともに、歯科医師による健診の必要性を繰り返し呼び掛けております。
また、毎年6月に県立学校全校に配布する健康だよりの中で、歯の健康管理の重要性について普及啓発を図るとともに、定期的な歯科健診の受診について促してまいりました。
しかしながら、教職員を対象とする歯科健診は、労働安全衛生規則に義務づけられた健康診断に含まれていないことから、これまでは実施しておりませんでした。
今後、他県の実施状況などについて調査するとともに、共済組合とも連携し、教職員の歯科健診に対するニーズを把握したうえで、検討を進めてまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 


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