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掲載日:2023年12月18日

令和2年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(辻浩司議員)

子どもの居場所としてプレイパークを拡げる取組を

Q  辻浩司  議員(民主フォーラム

コロナ禍における外出自粛期間中、図書館や公民館などの公共施設は軒並み休止に追い込まれました。公園は立入りが制限されたり遊具が使用禁止となったりし、公園で子どもが集まって遊んでいると近隣住民から通報されるという現象が起きました。学校は休校となり、親は在宅勤務や失業、休業により家にいる時間が増え、いや応なしに家族が1日中家で過ごす時間が増えました。そのことによって、虐待やDVが増えたというデータもあります。
また、最後のとりでともいうべき子ども食堂や学習支援など、市民団体やNPOの主催する場所も休止を余儀なくされました。家庭という最も安全な居場所があるではないかと考える方もいるかもしれませんが、それは恵まれた家庭を基準とした捉え方です。
さて、埼玉県では、コロナ禍以前から、子どもの居場所づくり推進事業として子どもの居場所の重要性に着目し、子ども食堂や無料塾、プレイパークなどを子どもの居場所として位置付け、これを拡げていく取組を行っています。今回はその中のプレイパークについてお聞きします。
プレイパークとは、通常の公園などでは禁止されることの多い火をたいたり、穴を掘ったり、廃材で小屋を作ったりといったことも含めて、禁止事項のない冒険遊び場のことであり、子どもが子どもらしくいられることによって、結果として生きる力や子どもたち同士で共同して遊ぶ力を育む場所のことです。県内には週4日以上開催している常設のプレイパークが2カ所あり、プレイパークの開催に取り組むNPO法人などの市民団体が24あります。
コロナ禍にあって子どもの外遊びの重要性が改めて再認識されています。川崎市子ども夢パークは、緊急事態宣言下で子どもが一斉休校し施設の閉鎖が相次ぐ中、非常時だからこそ、居場所を失い、生きづらさを抱えた親子の最後のとりでとして守り続けたいと開園を続けました。このようにプレイパークは、単なる数ある子どもの遊び場であるだけでなく、重要な居場所としての機能があります。
しかし、こういった固定的な場所を確保していくということは、土地の確保や担い手の確保などの課題があります。その穴を埋める方策として、移動プレイパークという取組があります。移動プレイパークとは、ワンボックスカーに遊び道具を載せて、プレイワーカーと呼ばれるスタッフが同乗して、まちの様々な場所で簡易的な遊びを出現されるという取組です。東日本大震災などの被災地においても、子どもの遊び場がなくなりストレスがたまる中で、移動プレイパークが好評を得たなどの事例もあります。
そこで、子どもの居場所としてのプレイパークを増やしていくために、移動型プレイパークなど多様な手法でプレイパークを増やしていくべきと考えますが、プレイパークに対する県の支援策について、福祉部長の御所見をお伺いします。

A  山崎達也  福祉部長 

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、子ども食堂は活動を休止したり、別の形での運営を余儀なくされており、3密を回避しやすいプレイパークの役割が重要になっていると認識しています。
県では、プレイパークを広げるため、実際に運営している方などをアドバイザーとして、活動を始めようとする方のもとに派遣し、立ち上げを支援しております。
また、今年度開催したこども食堂フォーラムでは、プレイパークを運営している方にご登壇いただき、運営方法やコロナ禍における活動状況などの事例を広く紹介していただきました。
さらに、県社会福祉協議会と連携して、こども食堂応援基金などを活用し、プレイパークの立ち上げや活動の充実のための費用を助成しており、移動型プレイパークに必要な資機材や消耗品も助成対象となります。
移動型プレイパークは、様々な場所で活動できることから、多くの子供が利用でき、コロナ禍の中で有用と考えます。フェイスブック等を通じて、移動型を含めプレイパークの理念や活動内容などを広くご紹介するとともに、見学会を開催するなどの取組を進めていく予定です。
県としては、コロナ禍にあっても子供たちが誰ひとり取り残されることのないよう、子供の居場所づくりに積極的に取り組んでまいります。

再Q  辻浩司  議員(民主フォーラム 

プレイパークの居場所としての重要性、それから移動型のプレイパークは有用であるということで、埼玉県はプレイパークとか子どもの居場所に対して非常に先進的な取組もしているし、また見解も持っていらっしゃるというふうに感じました。
その中で、移動プレイパークというまた一つ特別な形態ですが、これも非常に有用だということで評価していただきました。ただ、この移動プレイパークというのは、実際には車両の確保ということが必須課題となってきます。
こういったものを所有できるかどうか、また県が所有するのかどうか等々を詰めていく必要があると思いますが、この移動プレイパークを実施するに当たっての車両の確保について、お考えをお聞かせいただければと思います。

再A  山崎達也  福祉部長 

移動型プレイパークについても、必要な資器材や消耗品は「こども食堂応援基金」などを通じた助成制度の対象となり得るものでございます。
車両を対象とするかどうかにつきましては、基金を管理している県社会福祉協議会と今後協議をしてまいりたいと考えます。

 

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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