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掲載日:2023年12月18日

令和2年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(松坂喜浩議員)

大河ドラマと地域振興について

Q  松坂喜浩  議員(県民

来年、深谷市出身の渋沢栄一翁がNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公として登場することは、多くの方に周知されています。私の今回の質問は、その翌年に予定されています大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」にもスポットを当て、埼玉県をより全国にPRすべきとするものであります。「鎌倉殿の十三人」は、伊豆の北条義時が主人公でありますが、その妻、姫の前ですけれども、比企郡滑川町に館があったとされる比企一族の娘であります。当然ながら、比企一族のドラマ登場が大いに期待をされるところであります。
「青天を衝け」「鎌倉殿の十三人」と、2年にわたり埼玉県が大河ドラマに登場するのは初めてのことであり、今後二度とないものと思います。私は、このチャンスを大いに活用すべきだと考えております。
幸い「青天を衝け」は、渋沢栄一翁の名は全国に知れ渡っていますが、「鎌倉殿の十三人」の比企一族といえば、知名度が低いことは否定できません。しかし、比企一族、比企尼は、埼玉の三大偉人と言われる塙保己一、荻野吟子、そして渋沢栄一に劣らない、日本武家政権の誕生の立役者と言っても過言ではありません。
では、どうしたら埼玉県の中央部に比企一族あり、比企尼ありとPRできるだろうか。青天と鎌倉殿へと続く二つのドラマを結び付ける何かがあるか、あるいは深谷と比企を結び付けるのは何かと考えました。そして、たどり着いたのが畠山重忠の存在であります。
御存じの方も多いと思いますが、重忠は深谷市川本の出身ですが、後に比企郡嵐山町菅谷に館を構えたと言われてします。現在の県立嵐山史跡の博物館の建つ場所であります。畠山重忠を青天から鎌倉殿をつなぐキーマンと捉え、県立嵐山史跡の博物館内に比企一族の特設コーナーを設けることによって、青天に次いで鎌倉殿を活用した埼玉県の歴史教育に大きな役割を果たすものと確信しております。
そこで、県として、教育振興の観点からも嵐山町にある県立嵐山史跡の博物館に坂東武者に関する特別展を開催できないか、また、比企一族に関する展示コーナーが設置できないか、併せて教育長にお伺いいたします。
まだ「青天を衝け」の放送すら始まる前ですが、渋沢栄一翁によって埼玉県を全国に向かって大いにPRを果たした結果、その火を絶やすことなく次につなげるものは、「鎌倉殿の十三人」関連へのPRにほかならないと思います。そこで、「青天を衝け」「鎌倉殿の十三人」を一つに結び付けPRすることで、新たな観光資源となるものと考えますが、大野知事の見解をお伺いいたします。

A  大野元裕  知事

「青天を衝け」、「鎌倉殿の13人を一つに結び付けてPRすることについてお答えを申し上げます。
渋沢栄一翁が主人公の大河ドラマ「青天を衝け」は来年2月14日に放映がスタートする予定であり地元深谷市大河ドラマ館」を開設運営地元や県内で誘客に向けた情報発信することとしています。
県では、深谷市が設置した推進協議会に参画し地元の取組を支援するとともに、渋沢翁をPRする動画の制作放映などを通じて県外からの誘客を図る取組を行っています。
また、NHKに対しドラマ制作の参考となるよう、地元で親しまれているゆかりのスポットを紹介するほか、渋沢翁の故郷を訪ねるツアーを企画実施しております
令和4年には、比企能員や畠山重忠も登場する大河ドラマ鎌倉殿の13人」放映が決定しており、好機が続きます。
坂東札所である東松山市の岩殿観音正法寺、嵐山町の菅谷館跡や深谷市の史跡公園など、県内には登場人物と関わりが深いスポットがいくつもあります。
引き続きNHKと連絡を密にし、2つの大河ドラマの放映と連動した企画の検討や、ゆかりの地を巡るツアーなどを通して広域周遊につなげたいと思います。
あわせて、地元市町に対して大河ドラマの放映に関連した取組やイベントの積極的な開催を働き掛けるとともに、県公式の観光サイト「ちょこたび埼玉」やSNS、観光情報などを活用し気運醸成を図ります。
今後、2年連続が二度とないとは思いませんが、本県ゆかりの人物が2年連続で取り上げられる大きなチャンスを生かし、地元市町の盛り上がりとも連携しながら、歴史的な人物を切り口とした観光振興に積極的に取り組んでまいります。

A  高田直芳 教育長

嵐山史跡の博物館における坂東武者に関する特別展の開催についてでございます。
令和4年に放送されるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、畠山重忠や比企一族の比企能員など埼玉ゆかりの武士が重要な役柄で登場すると伺っております。
議員お話しの嵐山史跡の博物館は、畠山重忠の跡と伝わる場所にあり、「中世の城と武士の博物館」をキャッチフレーズに、地域の歴史や文化財について展示し、紹介してまいりました。
大河ドラマによって、これらの武士や関連する文化財などが、今まで以上に注目されることが見込まれます。
埼玉の歴史や文化財などの魅力を県内外に発信するまたとない好機となることから、大河ドラマの放送に合わせ、その時代をテーマとする企画展を嵐山史跡の博物館において開催することを検討してまいります。
次に、比企一族に関する展示コーナーの設置についてでございます。
比企能員やその一族は今から約800年以上前の人物であり、残念ながら当時の資料はほとんど残っておりません。
しかし、比企地域には、比企一族ゆかりと伝わる寺もあり、「吾妻鏡」など後世の歴史書や文学に、多くの記述が残っております。
こうした伝承や文学を活用し、比企一族をはじめ、埼玉ゆかりの武士たちについて企画展の中で展示することを検討してまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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