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掲載日:2019年7月12日

令和元年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(吉良英敏議員)

県営公園の在り方について

Q   吉良英敏議員(自民

私の地元の県営権現堂公園は最近テレビ等でも頻繁に取り上げられ、年々来場者が増えています。今年のさくらまつりでは、何と来場者は109万人、現在はあじさいまつりでもにぎわっております。しかし一方で、渋滞や駐車場待ち、混乱も招いています。ひどい日は駐車場で朝から長蛇の列、駅からのピストンバスは通常10分かからないところを1時間30分、しかも停留所がないので途中で降りることもできません。これは主催者や地元の問題です。しかし、今や県を代表する観光資源であり、利用者から見れば県営の公園であります。是非、現場の管理者や地域としっかりと連携を密にし、様々な角度から改善、運営されていくべきではないかと思います。誇れる県営公園にするためにこの現状に対しどのように対応されるのか、都市整備部長に伺います。
次に、こちらを御覧ください。埼玉の偉人といえば、時の人、渋沢栄一先生ですが、公園といえば日本の公園設計の父、本多静六博士であります。百年前を生き、日比谷公園、明治神宮、大宮公園をはじめ数々の公園を造られました。皆さん、これらの設計図には何と50年後、100年後、150年後の予想図が50年ごとにその設計図に記されているものもあるそうです。
なぜこの本多博士を取り上げるかというと、県営権現堂公園は今大規模な拡張工事が行われており、そしてそのすぐ近くに宇和田公園という本多博士が造ったすばらしい森、公園が広がっているからです。部長はこのことを御存じだったでしょうか。以前、公園づくりには、なるべく様々な声を取り入れてほしいと私が言ったとき、担当の方から「もう設計図は完成していますので」、そう言われました。どれくらい地域の声や歴史、そして思いを酌んでいただけたでしょうか。
100年前の先輩たちのこのスケールの大きさに学び、100年後を見据えた公園づくりを是非進めていただきたい。それが魅力ある県土と考えますが、県はどのような公園づくりの理念、哲学を持って取り組んでいるのか、都市整備部長に見解を伺います。

A   和栗   肇   都市整備部長

まず、県営権現堂公園の幸手桜まつりは渋滞や駐車場待ちで大変混乱しているが、県としてどのように対応されるのかについてでございます。
この桜まつりは、地元の方々のご努力により近年では来園者が100万人を超える、県の代表的な春の行事となっております。
これに伴い、幸手駅周辺や公園周辺での交通渋滞、公園の駐車場不足などが課題となっていることは認識しております。
主催者である幸手市観光協会は、平成31年3月に供用開始した権現堂2号公園駐車場も含め、近隣の工場や河川敷の活用など約1,000台の駐車場を確保するなどの対策を行っております。
また、幸手駅から徒歩での来園の呼びかけや、駐車場出入口の左折入場・左折退場など工夫を行っておりますが、対策が桜まつりの人気に追いついていないのが現状でございます。
県内各地の県営公園では大規模なイベントが行われることも多く、想定される周辺の交通渋滞に対して公園の状況や周辺環境に応じて様々な対策をとっております。
例えば、熊谷スポーツ文化公園で開催されるうどんサミットでは、初年度は来園者の車両が駐車場で混雑し、周辺道路に大きな渋滞が発生いたしました。
この反省を踏まえ、第2回の昨年度は、主催者が公共交通機関利用の呼びかけの徹底や、パークアンドバスライドの更なる活用などにより、渋滞緩和の成果を上げております。
この成果は、桜まつりにおいても大変参考になる事例と考えております。
今後、指定管理者である幸手市や観光協会などの関係者に対し、交通渋滞解消に向けて、こうした事例を活用できないか働きかけてまいります。
次に、県はどのような公園づくりの理念・哲学をもって取り組んでいるのかについてでございます。
権現堂公園は、地元市町などと協議の上、昭和61年に基本構想を策定し、平成6年に都市計画決定を経て整備を進めてまいりました。
さらに、平成18年度には検討会を開催し、整備内容、維持管理について地元の方々から御意見をいただき、整備を進めてきた経緯がございます。
公園には、緑や水辺を活かした憩いの場、大勢の人たちが活動する賑わいの場、いざという時の防災拠点の場などの役割がございます。
県営公園は、こうした機能に加え、県営としての規模感をもって、各地域固有の自然環境や歴史的背景、また、その地域の特性などを生かし、時代の要請も取り入れて整備を進めてまいりました。
現在、権現堂公園の桜堤は県を代表とする名所となり、里山のあるまつぶし緑の丘公園は地元のシンボルとなり、埼玉スタジアム2○○2公園は国内外から大勢の方々に訪れていただいております。
公園づくりを行う上で、公園の特性などを共有しつつ、みんなでつくり育てていくことも大切であるため、地域の方々のご意見や必要に応じて学識経験者の意見も取り入れております。
県民共有の財産として将来にわたり愛される公園となるよう、地域特性などを生かした、県民や地域の方々が誇れる公園づくりを今後も進めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。  

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