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掲載日:2019年7月12日

令和元年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(松澤   正議員)

ラグビーワールドカップ2019埼玉・熊谷開催及び日本代表壮行試合における危機管理対策について

Q   松澤   正   議員(自民

いよいよラグビーワールドカップ2019日本大会の開幕があと3カ月に迫ってまいりました。また、本大会同様に注目を集めると思われる日本代表壮行試合の日本代表対南アフリカ代表選に至っては、あと2カ月ちょっととなります。気になるチケットの販売状況ですが、大会組織委員会の発表によると、目標の180万枚に対して約8割となる140万枚が既に販売されており、8月から最後の一般先着販売が行われるそうです。熊谷ラグビー場で行われるラグビーワールドカップの3試合についても、チケット販売は非常に好調と聞いており、大会当日は満席の会場で大いに盛り上がるものと期待しております。
一方、世界三大スポーツイベントの一つであるラグビーワールドカップは、国内外から多くの方々が来訪するため、観戦客の安心・安全を確保するためには様々な危機管理対策が求められていると思います。大会当日は、会場周辺に限らず、最寄りの駅や市内に設けられるファンゾーンにも多くの観客が訪れることから混雑が予想され、雑踏事故が発生する可能性も考えられます。
また、電車の遅延やバス路線の渋滞、交通事故といった輸送トラブルの発生も起こり得るでしょう。ナイターの試合では、終電までに観客を駅まで確実に送り届けなければなりません。会場となる熊谷市は日本一暑いまちと言われており、開催期間の9月は残暑があり、暑さ対策にも配慮する必要があります。さらに、10月は台風シーズンでもあります。熊谷市では、平成25年9月に竜巻被害が発生し、1,000棟を超える建物が被災するなど大きな被害がありました。こうした自然災害にも備える必要があります。
そのほかにも、海外ではテロ組織や過激派などによるテロ事件が発生しており、国内でも無差別殺傷事件や車両の暴走事故などの重大事件が発生しております。ラグビーワールドカップのような大規模な国際イベントは、こういった事象の発生を事前に想定し、会場に訪れる方々が安心して試合が観戦できるよう、万全の体制を構築する必要があると考えております。
そこで、9月6日の日本代表壮行試合とラグビーワールドカップ2019日本大会における熊谷ラグビー場での3試合において、開催都市として具体的にどのような危機管理対策を行っていくお考えなのか、県民生活部長にお伺いいたします。

A   矢嶋行雄   県民生活部長

大会成功のカギを握るのは、何と言っても、国内外からの多くの御客様の円滑・確実な輸送と、会場及び周辺の安全・安心の確保でございます。
議員からは観客の輸送対策、暑さや台風など自然災害対策、テロや無差別殺傷など重大事件・事故対策、以上の三つの視点から御質問をいただきました。
まず初めに輸送対策でございます。
熊谷では夜間の試合もありますので、最後まで安心して楽しめますよう、JR東日本に対して最終電車の延長や新幹線の臨時停車を要請しております。
万一、不測の事態が生じ、多くの観客が帰宅困難となった場合には、熊谷駅と籠原駅周辺の熊谷市の施設を活用して、観客が朝まで滞在できるよう対応してまいります。
また、道路の渋滞や事故対策ですが、駅から会場の要所、要所に警備員を配置し、警察官とともに交通誘導及び交通規制を行い、交通安全の確保と交通トラブルなどの発生を未然に防止いたします。
次に、暑さなどの自然災害への対策でございます。
ラグビーロードや熊谷スポーツ文化公園では、歩道に遮熱効果の高い塗装をしたり、強い日差しから歩行者を守る並木道を整備いたしました。
試合当日は観客に水分補給を呼び掛けますとともに、熱中症患者などへの応急処置に対応する救護所を公園内外に6カ所設置する予定でございます。
自然災害のうち、大会期間中に発生が予想されます台風ですが、試合開始8時間前までに組織委員会が安全を確認し、試合実施の可否を判断いたします。
試合中に地震が発生した場合には、スタンドの観客を速やかに避難させて隣接するグラウンドに誘導するなど、観客の安全を最優先いたします。
最後に、テロなどの重大事件・事故への対策でございます。
まずは「危険物は持ち込ませない」との原則から、会場に入場する際に手荷物検査や金属探知を徹底し、場内の安全を確保いたします。
また、暴走車両や不審車両の進入を防ぐため、車両突入防止資機材を配置するとともに、公園内の巡回警備を県警察と連携して実施し、不審者や不審物を厳しくチェックいたします。
以上、危機管理対策を申し上げましたが、大会本番で最も大切なのは、緊急事態が発生した際に、的確に状況判断して迅速に動ける現場力でございます。
そこで、平成30年11月には市民を含む約500人の参加を得て、サリンガスや爆発物に対するテロ対策訓練を行いました。
本年1月には炭疽菌が散布されたことを想定した健康危機管理訓練、3月にはバスジャックに対応するテロ対策訓練を実施いたしました。
今後も大会本番までの間、自然災害の発生を想定した図上訓練、ラグビー場内での爆発物を想定した避難訓練など、実践型の訓練をしっかりと行ってまいります。
大会まで残り100日を切りました。県といたしましては、観客の皆様が安心して試合を観戦できますよう、組織委員会や関係機関とも一体となって、安全確保に万全を期してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。

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