令和元年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文（木下高志議員）

埼玉県5か年計画のローリングと第2期埼玉県まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定について

Q   木下高志   議員（自民）

県政運営の基本となる総合計画の埼玉県5か年計画は、計画期間を平成29年度から令和3年度までの5か年の計画とし、平成29年2月定例会で議決されました。議決に当たっては、自民党県議団が修正案を提案するなど議会として策定に大きく関与いたしました。そのため、私たち議員も策定に関与した立場からチェックしていく必要があります。中でも計画期間中に計画の内容と現実にずれが生じることが想定されることから、中間年度を目途に計画を見直し、必要に応じて修正するローリングを自民党県議団が提案し、計画に追加しております。
本年度は5か年計画の中間年度に当たります。計画のローリングにより通常のPDCAサイクルでは対応できない計画と現実のずれをしっかりと検証する必要があります。施策、指標に関して言えば、既に最終目標値を超えているものがあります。最終目標値を超えている現状では、今後目指すべき目標が分からず、PDCAサイクルが機能しないまま残りの2年間を過ごすことになりかねません。実情を踏まえ、それにふさわしい目標の変更も検討する必要があると考えます。また、オープンイノベーションの取組や5Gの利活用など、社会情勢の変化についてもローリングに当たり反映していくべきだと考えております。
一方、埼玉県まち・ひと・しごと創生総合戦略は、計画期間を平成27年度から令和元年度までの5年間とし、地方創生の施策や取組などを取りまとめたものであります。この戦略も議会の修正を経た上で策定されました。今年度は現行の総合戦略の最終年度であることから、第2期の総合戦略を策定することになっております。5か年計画と総合戦略は指標や施策が重複、関連している部分が多くあり、一体性が高いことから内容の整合を図る必要があると考えます。
そこで、5か年計画のローリングをどのように行うのか、また、5か年計画と第2期の総合戦略の関連性をどのように考えているのか、企画財政部長の見解をお伺いいたします。

A   石川英寛   企画財政部長

まず、5か年計画のローリングをどのように行うのかについてでございます。
5か年計画につきましては、策定時の目標値を計画期間中維持した上で、その達成に努めていくことが原則です。
しかし、当初の内容と現実にずれが生じる場合があることから、中間年度を目途に検証・見直しを行うローリングを実施することが定められております。
このローリングに当たり、具体的には103の指標について最新の実績値を確認いたします。実績値がすでに目標値を超えている指標もありますが、毎年の数値が変動する指標もあるため、個別の事情を見極めながら目標値として適切か検証いたします。
また、議員お話しのとおり、間もなく5Gの本格的なサービスが始まるなど、暮らしやビジネスを取り巻く環境は急速に変化しています。
こうした社会経済情勢の変化も十分踏まえた上で、5か年計画について必要となる対応をしっかり検討してまいります。
次に、5か年計画と第2期埼玉県まち・ひと・しごと創生総合戦略の関連性をどのように考えているかについてでございます。
5か年計画は、本県が目指す将来像と5年間に取り組む県政全般にわたる施策、その体系を明らかにした県政運営の基本となる総合計画です。
一方、まち・ひと・しごと創生総合戦略は、人口減少に歯止めをかけ、活力ある社会の維持を目指すための施策をまとめた計画です。
その内容として、県行政のうち、産業振興や就業支援、少子高齢化対策、地域振興などの施策がより具体的に掲げられております。
指標につきましても、現行戦略の49指標のうち22指標が5か年計画と同じものとなっております。
このように、5か年計画と総合戦略は高い関連性があります。
今後とも本県の持続的な発展に資する計画・戦略を目指し、社会経済情勢も見極めながら、しっかり検討を進めてまいります。

 

• 上記質問・答弁は速報版です。
• 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
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