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掲載日:2022年6月30日

令和元年6月定例会 「総務県民生活委員長報告」

委員長   浅井   明

総務県民生活委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されました案件は、議案5件であります。
以下、これらの議案に関して行われた主な論議について申し上げます。
まず、第74号議案について、「法人事業税の改正は地方法人課税の偏在是正に伴うものであるとのことだが、税制改正による影響額は本県ではどの程度となるか。また、その結果、本県と東京都の人口一人当たりの偏在はどのくらい改善されるのか」との質疑に対し、「本県は現行の偏在是正措置との差引で217億円の増収を見込んでいる。2都県の格差については、4.1倍から2.6倍に是正される見込みである」との答弁がありました。
次に、第78号議案について、「入間わかくさ高等特別支援学校では地域交流のための『カフェわかくさ』を展開している。今回、戸田翔陽高校の敷地内に特別支援学校を建設するとのことであるが、地域との交流だけではなく、普通高校の生徒との交流をどのように考えているのか」との質疑に対し、「高校生との共同によるカフェの運営や授業中の交流などについて、準備委員を中心に検討を進めている」との答弁がありました。
このほか、第73号議案及び第77号議案については、執行部からの詳細な説明をもって、了承した次第であります。
続いて、討論に入りましたところ、第74号議案及び第77号議案に反対の立場から、「消費税10%への引上げを前提とした今回の条例改正及び専決処分には反対である」との討論がありました。
以上のような審査経過を踏まえ、本委員会に付託されました議案4件について採決いたしましたところ、第74号議案及び第77号議案については多数をもって、第73号議案及び第78号議案については総員をもって、原案のとおり可決・承認すべきものと決した次第であります。
次に、第79号議案「審査請求に関する諮問について」申し上げます。
まず、「処分庁が退職手当支給制限処分を検討するに当たり、統一的な判断基準はあるのか」との質疑に対し、「条例に基づき、退職者の職務及び責任、勤務の状況等を基準としている。この基準はおおむね国と同様であり、各県でも同様な考え方で行っている」との答弁がありました。
また、「他県では、本件と同様の事案に対して、どのような処分がなされているのか」との質疑に対し、「把握している限り、他県でも同じようなわいせつ事案が800件以上あるが、処分を軽減して退職金を一部不支給とした事例は1件もない」との答弁がありました。
続いて、意見の聴取に入りましたところ、「本件事案では、審査請求人は、心身ともに未成熟な女子生徒に対してわいせつ行為を繰り返しており、極めて悪質である。
教員としてあるまじき行為であり、断じて許されるものではない。審査請求人の行為は、公務員に対する県民の信頼を大きく損なうものであり、退職手当を支給することは難しいと言わざるを得ない」との意見が出されました。
以上のような審査経過を踏まえ、本委員会の意見として、総員をもって、「本件処分は、非違行為の内容及び程度、非違行為の公務に対する信頼に及ぼす影響などの事情を勘案した上で行われており、妥当なものと認められる。よって、本件審査請求は、棄却すべきである」と、答申することとした次第であります。
なお、このほか、当面する行政課題として、県民生活部から「指定管理者に係る平成30年度事業報告書及び令和元年度事業計画書について」並びに「令和元年度における指定管理者の選定について」の報告があり、種々活発な論議がなされましたことを申し添えまして、本委員会の報告を終わります。

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