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掲載日:2023年9月25日

平成29年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(畠山   稔議員)

発達性読み書き障害児への支援について

Q   畠山   稔議員(民進・無所属

小学校の通常学級において読み書きに障害のある児童への指導や支援の取組状況について伺います。
私の身近に特別支援教育を専門的に調査研究され、日頃から障害のある子供たちの支援を熱心にされている方がおります。その方は、障害の種類によっては、低学年の段階で専門的なケアをすれば、通常学級の子供たちと同じように生活ができると話してくれました。平成25年に行われた県の調査によりますと、小中学校の通常学級の中には10.7パーセントの割合で発達障害の可能性のある子供たちが在籍していると言われております。発達障害の中には、知的には問題がないにもかかわらず、読むことや書くことに困難を生ずる子供たちがいます。広い意味では学習障害、いわゆるLDと呼ばれております。
このような読み書きに障害のある子供たちは、例えば授業中に席を立って教室を出ていってしまうとか、友達との人間関係がうまく築けないなど、目に見える課題が多い子供たちと比べると見た目には分かりにくいため、適切な指導が受けられないまま見過ごされているといったことが懸念されます。また、そのことにより、学力の低下や自己肯定感が育たずに不登校や精神疾患の遠因になったりすることもあるようです。
したがって、私は、見逃しがちな読み書きに障害のある子供たちへの指導や支援を更に充実させることが必要だと考えます。そのためには、障害の有無や程度を調べるため、各種の検査に基づく実態把握や専門家による支援が必要です。また、先生方への専門的な研修も大切ではないでしょうか。
そこで、教育長にお伺いします。このように読み書きに障害のある子供たちの把握と実際の指導や支援の取組状況はどうなっているのか、また、県として今後どのように対応していくのかお答えをお願いしたいと思います。

A   小松弥生   教育長

まず、「読み書きに障害のある子供たちの把握と実際の指導や支援の取組状況」についてでございます。
県では、保育士、幼稚園、小学校の教員及び市町村職員を対象に、発達障害のある子供の早期把握や指導、支援のための研修を実施するなどして発達障害に対応できる人材育成を図っております。
平成23年度から27年度までの5年間で約1万人が研修を受講いたしました。
各小学校では、こうした研修を受けた教員が中心となり、その成果を校内に広げ、学習の取組状況を見極めながら、課題のある児童の把握や指導に努めております。
読み書きの困難さは一様ではありませんので、一人一人の読み書きの課題に応じた個別指導の実施や、通級等による専門的な指導を充実するなど、丁寧に取り組んでいるところでございます。
また、読み書きに困難さがある児童は、他の発達障害を有する場合もございますので、臨床心理士などの専門家や特別支援学校の教員が小学校を訪問し、課題のある児童への具体的な指導方法を助言しております。
次に、「県としてどのように対応していくか」についてでございます。
全ての教員が、読み書きに課題のある児童に気付き、適切な指導ができる知見を身に付けることが大切であると考えております。
そのため、県といたしましては、引き続き、各小学校において、専門的な研修を受けた教員が中心となり、発達障害などをテーマにした校内研修を積極的に実施するよう指導してまいります。
今後も、読み書きに課題のある児童への指導について、市町村教育委員会と密接に連携を取り合いながら、一層の支援の充実に努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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