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ページ番号:80374

掲載日:2022年8月18日

平成28年12月定例会 「5か年計画特別委員長報告」

副委員長 小林 哲也 

5か年計画特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されております案件は、第110号議案でありますが、今回は、「第2編 第2章 分野別施策」の「分野Ⅰ 未来への希望を実現する」及び「分野Ⅱ 生活の安心を高める」のうち「基本目標 医療の安心を提供する」について審査を行いました。なお、「第3編 地域の施策展開」については、「第2編 第2章 分野別施策」の審査と併せて各地域の該当分野の内容を審査することとしました。
審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。
以下、論議のありました主なものについて申し上げます。
まず、「2025年問題について記載している箇所が分散しているが、まとめた方がよいのではないか」との質疑に対し、「2025年問題は、直接的には今後75歳以上の高齢者が急増することに伴う医療や介護の問題であるが、生産年齢人口の減少と同時進行で進むため、産業・雇用や地域コミュニティなど幅広い領域に影響を与える。このため、一つにまとめて記載するのは困難と判断し、今回の計画案全体を通した課題として位置付けた。医療、福祉、高齢者の活躍、スポーツ、コミュニティなど関連する幅広い施策の中に織り込んでいる」との答弁がありました。
次に、「児童虐待死亡事例を3件から0件にするという指標があるが、死亡事例をなくすのは当然である。どのような考え方で指標に入れたのか。指標としては虐待件数の減少が適当でないか」との質疑に対し、「虐待の死亡事例を根絶することは当然のゴールだが、指標を掲げることで、県の姿勢を県民に分かりやすく伝えていきたいとの判断から指標とした。また、虐待は家庭内で行われることが多く、実際の虐待件数は、虐待通告件数とイコールにならないため、虐待件数の把握自体が難しい。したがって、指標とすることは困難である」との答弁がありました。
次に、「5か年計画の施策である『地域医療体制の充実』において、なぜ県立病院の病床利用率の向上が指標となっているのか。地域医療を支えるためであれば、県からの医師派遣などを指標にすべきでないか」との質疑に対し、「県立病院は高度な専門的医療を提供することで地域医療を支えている。県立病院の病床利用率は県民のための資産を県民のためにいかに活用しているかという指標であると考えている。この指標が向上することで、県立病院が地域医療のバックアップ機能を果たしていることになる」との答弁がありました。
次に、「救急搬送では、救急車が現場で長時間停車していることへの不安の声が多く寄せられている。救急車の現場滞在時間全国ワースト2位を脱するため、医療と消防がしっかり連携してもらいたいと考えるがどうか」との質疑に対し、「地域医療体制の充実のためにも、救急医療体制の強化は重要な課題である。医療と消防が緊密に連携して体制を組み、その裏付けとなる医師、看護師の確保にもしっかりと取り組んでいきたい」との答弁がありました。
以上のような質疑が終了したところで、委員長から、本議案は広く県政全般に係る計画であるため、引き続き審査する必要がある。このことから、本議案については、閉会中の継続審査として決定し、慎重に審査したい旨発議したところ、総員をもって継続審査とすべきものと決した次第であります。
以上、審査経過の概要について申し上げましたが、第110号議案につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。

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