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掲載日:2023年5月17日

平成27年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(柿沼トミ子議員)

首都圏中央連絡自動車道路の埼玉県内全面開通を契機とする県政の展開について

Q 柿沼トミ子議員(自民

首都圏中央連絡自動車道路、(通称)圏央道の埼玉県内の整備区間が10月31日、全面開通をいたしました。これで東名高速道路、中央自動車道、関越自動車道、東北自動車道などの各高速道路が圏央道経由で結ばれました。東名高速道路から東北自動車道間の走行時間が大幅に短縮され、加えて都心部の渋滞緩和に貢献することになります。圏央道沿線は、物流、産業、農業、観光などの活性化が期待され、物流施設やマザー工場等の集積により大きな経済効果を生み出します。埼玉県内全面開通は、新時代を感じさせる歴史的な年となり、大いに期待をしているところです。
高速道路の開通は、人間の体で例えるならば、生きていく上での必要不可欠な酸素や、様々な栄養分を体の隅々に運び、脳や肺、肝臓などの器官に供給する大動脈が整ったということです。ここで大切なことは、圏央道開通のメリットとして、県内全体に及ぶ器官に相当する拠点施設等の蓄積を図っていくということです。
埼玉県の圏央道沿線の今日までの取組は、田園都市産業ゾーンという先行プロジェクトで短期間での産業団地開発と企業誘致で大きな成果を上げました。しかし、埼玉県内全面開通が達成された今日、高速道路ネットワーク新時代に向けた新たな政策には、更なるアイデアが求められます。
首都東京に向かって全て放射状に整備された道路網が、東西で県内を結んだということの意味を考えてみるとき、高速道路を首都圏から逆方向に見てみれば、それは北海道や日本海に向かっても開かれており、遠く東アジアに向かっても開かれているわけです。今求められる重要なポイントは、東京一極集中の状況から脱却し、埼玉の自立性を高めることです。埼玉の優位性を生かして、人口分布をはじめ経済基盤などの県南部と県北部の南北格差を解消するため、県土の均衡ある発展を図ることです。
災害が少ない埼玉県は、首都圏に大地震が起きた際の首都機能の一時的代替機能を担うことができます。また、田園と都市機能を持つ埼玉県は大きな可能性を秘めてもおります。上田知事は開通式で、圏央道の役割と埼玉県の優位性を強調しましたが、正に今、埼玉県は世界につながる新たなステージに立つべきです。人口分布をはじめとする県内の南北格差の解消に向けて、新たな県政の方針や取組を行うべきです。しかし、残念ながら私には県土の均衡ある発展を図る埼玉県としての自立性の高い新たなステージ展開は見えてきません。大動脈が整備された現在、県土全体としての均衡ある発展を図るためには、東西鉄道網の整備促進をはじめ、将来を見据えた県民のためのきめ細やかな政策展開を図るべきです。上田知事の御所見をお伺いをいたします。 

A 上田清司 知事

「首都圏中央連絡自動車道路の埼玉県内全面開通を契機とする県政の展開について」の御質問でございます。
圏央道は御案内のように10月31日に県内全線を開通し、東北、関越、中央、東名の各高速道路が結ばれました。
東北や西日本へ向かう大動脈が県内で結ばれたことにより、「ヒト」「モノ」の流れが埼玉に引き寄せられ、交通の要衝としての埼玉の優位性を大きく向上させることになります。
近い将来には成田空港や新潟空港、新潟港、常陸那珂港、横浜港などの国際的な物流拠点へのアクセスも一層容易になり、本県の持つポテンシャルに産業界等が寄せる期待も大きいものがございます。
圏央道沿線を中心に本県の企業立地ニーズもますます高まっております。
私は圏央道の開通を見通して、その効果により埼玉が日本だけではなく、世界につながる可能性が高いと思っておりました。
そこで、平成18年に「田園都市産業ゾーン基本方針」を策定の上、圏央道沿線での産業基盤づくりを進めてまいりました。
これまで、13地区288ヘクタールの産業基盤づくりが進められ、順次企業が立地しております。
圏央道以北地域の産業基盤づくりにも積極的に取り組んでおり、3地区60ヘクタールの整備が進んでおります。
圏央道の本県全面開通によって、圏央道以北についても企業立地に大きく弾みがつくものだと考えられます。
また、もう一つの大動脈であります新幹線について、今年3月には北陸新幹線が開通いたしました。
来年3月26日には北海道新幹線が開業します。
首都圏の北の玄関口としての埼玉県の地位が更に高まることになります。
東日本全域から大宮駅に集まる人の流れを県内各地域につなげていくためには、東京を中心に放射状に発達した本県の鉄道網の横の結び付きを強化することが重要でございます。
急行列車の運転も始まる東武アーバンパークラインの大宮駅での乗り換え改善やJR川越線の複線化などが課題になります。
また、放射状の路線について空白地帯となっている地域にも、地下鉄12号線、7号線、8号線の延伸を国に働き掛けていく必要がございます。
議員御指摘のように、道路と鉄道網により、きめ細かく地域間が結び付き、県土の均衡ある発展につながるものだと思います。
国をはじめ関係機関も多いこともあり、関係市町村と連携して推し進めてまいります。
県議会の皆様の御支援と御協力もよろしくお願いいたします。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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