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河越抹茶(川越市)

 

 2018年3月18日

 

旧河越領といわれる川越、狭山、入間があるエリアは、現在でも国内有数の茶処として知られる。平安時代、中国から茶の種を持ち帰ったのが日本での茶の歴史の始まりだ。815年には喫茶が行われていた記録が残る。やがて全国で茶の栽培が行われるようになっていくが、1356~75年代に書かれたとする書物『異制庭訓往来』には茶の産地が記されており、関東では唯一“河越”の地名を見ることができる。

 

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昔の武将に愛された河越茶

川越に茶の種子は、天台宗の開祖・最澄の弟子である慈覚大師円仁が現在の中国から持ち帰った。当時、茶は薬用としておもに寺院や寺領で栽培されるものであり、830年に円仁が川越に無量寿寺を開くと、境内で茶の栽培を始めた。

 

12世紀中頃には有力武将・河越氏がこの地で茶を嗜み、茶産地として名を馳せた文献との記録に合致するかのように氏の館跡からは茶臼や茶壺、天目茶碗など当時稀少な茶道具が出土している。その後、戦国時代になると戦乱によって衰退。茶産地・河越の名は歴史から消えてしまったのである。

 

そんなかつて歴史に名を刻んだ河越茶を復活させようと立ち上がったのが、株式会社十吉の林氏と布目氏だ。川越出身の二人が「地元に貢献できることを」とプロジェクトを発足。歴史に倣い「河越」の名を冠した抹茶を製造、市内はもとより県内や首都圏に新しい特産物として広める活動を続けている。「河越抹茶を地域に愛されるものにしたい。文化として根付くことを目指しています(林氏)」といい、ブランドを広める際には史実を丁寧に語る姿が印象的だ。

 

製造工程

1.蒸熱・冷却

茶の木に覆いをして日光を遮って育てた生茶を原料に用いる。摘み取った新芽をボイラーの水蒸気で約20秒蒸し、茶葉独特の芳香を発生させたら茶葉を吹き上げて冷却させる。

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  • 2.乾燥
  • 碾茶炉内部のネットコンベアに茶葉を散らし、30分ほど二往復させて握るとパリパリと潰れる程度に乾燥させる。碾茶炉から取り出した茶葉を、保存できる状態になるよう乾燥機にかけて再乾燥させる。
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3.選別・仕上げ乾燥

葉と茎を分けるため切断分離機にかけて選別したら、葉と茎を別々に乾燥させる。

 

4.碾く

乾燥させた碾茶を石臼で碾いて抹茶になる。

 

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河越抹茶が味わえるお店

ハツネヤガーデンカフェ HATSUNEYA GARDEN THE CAFE(川越市)

川越プリン(川越市)