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掲載日:2018年2月6日
国の補助を受けて行う国庫補助事業では、市野川、都幾川の河川改修工事を行っています。
県の単独事業では、市野川、槻川、横塚川などの河川改修工事を行っています。
なお、当事務所で施工する河川は、すべて荒川水系の一級河川です。
本県は、河川の面積割合が日本一です。この財産を活かして『川の国 埼玉』の実現に向けて、平成20年度から平成22年度にかけて「清流の復活」や「安らぎとにぎわいの空間創出」を目指す『川の再生』に取り組みました。『川の再生』の資金は「埼玉の川・愛県債」で調達しました。
「水辺再生100プラン」では、4年間で100箇所の「川の再生」を図ることとしました。この取り組みでは、計画づくりの段階から地域の皆さまと一緒になって進め、再生した川は引き続き地域の皆さまで維持していただきたいと考えています。
当事務所でも、平成20年度まで実施していた一級河川槻川の東秩父村御堂地区に加え、平成21年度からは県民の皆さまからご提案をいただきました一級河川槻川の小川町小川周辺、嵐山町鎌形周辺においても実施しました。さらに、平成22年度からは、一級河川槻川の小川町青山、一級河川都幾川のときがわ町玉川において実施し、平成24年6月までに全ての工事が完成しました。
水辺再生100プランの概要(水辺再生課へのリンク)
【概要】
H22.7完成
平成22年8月11日に、槻川(東秩父村)の完成を記念して、現場披露会を開催しました。当日は東秩父村村長をはじめ、地元自治会、地元小学生など約150人が集まりました。式典では高沢県土整備部副部長の挨拶、来賓の祝辞、東小学校の5・6年生による「ふるさと」の合唱などがあり、その後は再生現場でテープカット・飛び石の渡り初め・小魚放流などが行われました。また、PTAと地元有志による魚のつかみ取り・焼き魚・焼きそば・かき氷などのおもてなしもありました。
【概要】
H22.7 完成
槻川(嵐山町)の都幾川合流点~槻川橋の区間について、地元の区長の皆さま、地元で活動するNPO団体、町と県の各関係機関等のメンバーで構成したワーキングチームにより、計3回のワーキング会議を開催しました。
【概要】
H23.7 完成
槻川の馬橋~日の出橋の区間について、地元の区長の皆さま、地元で活動するNPO団体、町と県の各関係機関等のメンバーで構成したワーキングチームにより、計3回のワーキング会議を開催しました。会議では意見交換を行い、施設計画や完成後の維持管理の内容・方法についての枠組みを決定しました。
また、第1回ワーキング会議から第2回ワーキング会議開催までの間に、地元地区の皆さまや地元で活動するNPO団体を対象にアンケートをお願いし、昔と今の槻川との関わりや感じること、槻川の水辺再生で期待すること等について伺いました。
【概要】
H23.5 完成
槻川(青山)水辺再生推進ワーキング会議
日の出橋~小瀬田川合流点付近の区間について、地元の区長の皆さま、地元で活動するNPO団体、町と県の各関係機関等のメンバーで構成したワーキングチームにより、計3回のワーキング会議を開催しました。会議では意見交換を行い、施設計画や完成後の維持管理の内容・方法についての枠組みを決定しました。
また、第1回ワーキング会議から第2回ワーキング会議開催までの間に、地元地区の皆さまや地元で活動するNPO団体を対象にアンケートをお願いし、昔と今の槻川との関わりや感じること、槻川の水辺再生で期待すること等について伺いました。
現場披露会を開催(H23年10月22日)
平成23年10月22日に、槻川(小川町・青山)の完成を記念して、現場披露会を開催しました。再生された水辺空間や小川町の魅力をカヌーやウォーキングなどで楽しんでいただく「槻川を遊ぼうin小川町」も同時開催されました。一時激しく雨が降りましたが、午後には雨も止んで、約800人の参加者でにぎわいました。
式典では、水辺のサポーターお披露目や決意表明などがあり、地元からは「おがわウインドアンサンブル」や「小川祭ばやし保存会」の演奏に加え、県立松山女子高等学校(2009年「書の甲子園」優勝校)による書道パフォーマンスにより、ステージは大いに盛り上がりました。
松山女子高による書道パフォーマンス
水辺のサポーターの決意表明
【概要】
施工後
都幾川(ときがわ町)水辺再生推進ワーキング会議
第3回都幾川(ときがわ町)水辺再生推進ワーキング会議が開催されました。
都幾川(ときがわ町)の雀川合流点~玉川橋の区間について、地元の区長の皆さま、地元で活動するNPO団体、町と県の各関係機関等のメンバーで構成したワーキングチームにより、平成22年8月26日に第3回のワーキング会議を開催しました。会議では、施設計画や維持管理方針について委員の皆さまと意見交換を行いました。
「川の再生」のリーディング事業として取り組んだ「水辺再生100プラン」をステップアップした「川のまるごと再生プロジェクト」は、以下の基本コンセプトを基に平成24年度から平成27年度にかけて事業を行いました。
・一つの市町村若しくは複数の市町村を流れる川をまるごと再生する。
・市町村のまちづくりと連携して面的な広がりを持たせる。
・川や地域の特性に応じた再生テーマを定めて取り組む。
当事務所では都幾川、槻川において事業を行いました。
市野川の河川改修事業は、中流部の国庫補助事業と下流部の県単独事業とに分かれます。
国庫補助事業区間では、治水安全度の向上を主眼とした築堤による改修事業と、蛇行した現況河川を活かした水辺空間整備事業に力を入れています。
市野川中流部は地盤が悪く、地質の解析を行いながら安全性の高い築堤工事を進めています。
改修前
改修後
滑川町羽尾地先を流れる市野川は、いくつもの蛇行を繰り返し、豊かな自然を残しています。
水辺空間整備事業では、治水安全度を高めながら残された自然との融合を考えた整備計画を平成8年度に策定し、
「住民にとって安全で 緑豊かな比企の自然を残し 地域に密着した川づくり」
を基本理念として、計画的に整備を進めています。
現況の河川の状況
一級河川市野川は国土交通省管理の一級河川荒川に合流し、合流点から約10km区間は、荒川の水位の影響を受ける背水区間として、荒川の堤防と同じ規格(高さ・断面構造)で作る完全バック堤で計画されています。
この下流部約7km間の堤防は、高さと断面が不足しているため、県単独費を投じて、堤防の補強工事を施工しています。
補強前
補強後
ふるさとの川モデル事業は、市町村のシンボル的な河川において、周辺の景観や地域整備と一体となった河川改修を行い、地域社会に貴重な水と緑の空間を提供し、潤いのある快適な市民生活を確保することを目的とした事業です。この事業は昭和62年度から始まり、埼玉県では、芝川(川口市)、元荒川(越谷市)、都幾川(嵐山町)、野通川(行田市)、中川(幸手市)の5河川において実施いたしました。
当事務所管内の都幾川は、平成元年度に「ふるさとの川モデル事業」の指定を受け、平成2年7月の認可のもと、学校橋から班渓寺橋までの約2.9km区間において実施し、平成12年度に完成いたしました。
この堤防の裏側には桜が植えられ、春には美しい桜堤として地域の名所となりました。
また、四季を問わず、ジョギングや散策する人々の憩いの場所となっています。
完成直後
平成18年春桜に彩られました
平成12年度に完成した「ふるさとの川モデル事業」に引き続き、学校橋からの河川改修を国庫補助事業として実施しています。平成23年度までに、学校橋から下流に約1km築堤が完成いたしました。
完成写真
横塚川は、全体事業延長2、480mとして、平成23年度より改修に着手しました。平成27年度までに、横塚樋管から上流に向け930m区間の整備が完成しています。
施工前 施工後
安藤川は、全体事業延長3.865kmとして、昭和52年度より改修に着手しました。なお、安藤川の改修工事は、圏央道の排水路にもなっており、重点的に整備を進め、平成20年度に完了しました。
施工前 施行後
角川は全延長3.8kmの河川改修を行っています。角川には「メダカ」が棲息しており、河川の改修にあたっては、河川愛護団体の意見を聞きながら、法面を自然石による緩傾斜とするなど、環境にも配慮した施工を行っています。
これらの事業は、県単独費により行っています。
改修前
改修後(自然石護岸)
改修後(緩傾斜法面)
平成16年の台風22号により被災した護岸の復旧工事の効果、再度被災を防止するため、県単独費を投じて「中聖牛」という伝統的な水制工の設置を実施しました。
この工法は、甲州流河除法(山梨の伝統治水工法)のひとつ、聖牛(ひじりうし・せいぎゅう)といって、川の流れを変えて氾濫を防ぐのに効果があり、武田信玄公が考え出した工法とされています。
聖牛は、1本の長い棟木と、それを支える3対の太い丸太を合掌するように組みあわせ、形を三角すいや四角すいにすることで、強度を高め、頑丈な構造にいたします。さらに、聖牛の足元には重しとなる石を詰めたカゴを載せ、激流にも耐えられる工夫がされています。
都幾川に設置された中聖牛(H18.3 設置完了時)
都幾川に設置された中聖牛(H19.3 約1年経過時)
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