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掲載日:2018年8月6日
今回は、川口市内で知的障がい者と地域の人々が共に参加する余暇活動を実施しているNPO法人、めだかふぁみりぃを取材しました。取材当日はめだかふぁみりぃの普段の活動場所である「すいーつばたけ」にお邪魔し、代表の山下佳子氏及びスタッフの方々にお話を伺いました。
入り口では活動のシンボルとなっている人形の像とかわいい犬の像がお出迎えしてくれました!
障がい者の方たちがパンやクッキー、木工製品などを作っている事業所「すいーつばたけ」の看板と建物外観。建物の内部は木材がたくさん使われていて温かい雰囲気でした。「すいーつばたけ」で働くメンバーがめだかふぁみりぃの余暇活動に参加しています。
<活動のきっかけについて>
1983年から任意団体として活動が始まりました。代表の山下さんの息子さんに知的障がいがあり、息子さんが地域の人々と交流する場をつくりたいと思ったことが活動のきっかけとのことで、最初はスポーツクラブの活動からスタートしたそうです。
その後、学校を卒業した知的障がい者の進路先として、パン・クッキーを製造する作業所「すいーつばたけ」を立ち上げました(現在は社会福祉法人めだかすとりぃむの事業として運営されています)。そして、「すいーつばたけ」で働くメンバーのための余暇活動を実施するため、平成13年にNPO法人めだかふぁみりぃを設立し、今に至っています。ちなみに、法人の名称や多くの事業名に用いられている「めだか」という言葉は、「一人ひとりは小さな存在だけれども、みんなが身を寄せ合って協力し合いながら生きている」という考えを表すために使われているそうです。
<めだかふぁみりぃの活動について>
めだかふぁみりぃが実施する余暇活動は、実に多岐にわたります。一番の特色は、参加者が障がい者だけではなく、地域の人々も一緒に参加して交流を深めている点です。主な活動をご紹介します。
・めだかおもちゃ図書館
障がい児の余暇活動がまったくなかった時代に生まれた活動。障がい児及びその兄弟や友達同士がおもちゃで遊びながら交流します。子ども達だけでなく、お母さん同士も交流を深めているそうです。図書館のように、おもちゃの貸し出しも行われています。
・めだかねっと
3~4人くらいの少人数の同世代同士のグループで、親元から離れて買い物や日帰り旅行などに出かける活動。職員やボランティアが付き添い、月1回行われています。
・カルチャースクール
「すいーつばたけ」で働くメンバーが、趣味を見つけられるようにという思いで始めた活動。英会話、ハンドベル、織物、書道、エアロビクス、音楽、ガーデニングなど多彩な講座が開催されています。これらの講座には地域の人たちも多数参加しており、一緒に和気あいあいとした雰囲気で行われているそうです。
ハンドベルのクラブについては、海外のハンドベルの大会でも演奏を行っているそうです。
英会話 ハンドベル
このほかにも、地域の人々とのスポーツイベントや、年2回の宿泊旅行なども行われています。
障がい者を支える存在としてではなく、地域社会で共に生きていく存在として認識することが必要であると語る山下さん。障がいのある人もない人も、すべての人は何らかの形で支えられており、障がい者が心地よく生きられる社会は他の人にとっても心地よい社会なのでは、という言葉が大変印象に残りました。
これからも、現在行っている活動をさらに充実させていきたいとのことです。
<代表の山下さんから県民の皆さんへ>
パンやクッキーの製造・販売、ハーブガーデンなどがありますので、ぜひたくさんの人に来ていただき、障がい者の姿を一人でも多くの方に知っていただきたいと思います。
【NPO法人めだかふぁみりぃ】
〒334-0051
埼玉県川口市安行藤八46番地の71
048-291-5047
※今回お邪魔した、「すいーつばたけ」の所在地・連絡先は下記のとおりです。「すいーつばたけ」で作られたパンやクッキーもこちらで購入できます。
【SELPすいーつばたけ】
〒334-0059
埼玉県川口市安行1132
048-291-5047
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