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掲載日:2018年4月3日

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卓越した技能者(現代の名工)表彰被表彰者(平成元年度~平成10年度)

※住所及び所属は受賞当時のものです。

平成10年度

塚原 和俊(北葛飾郡鷲宮町)

金属熱処理工・東武冶金(株)

素形材の調質、車両部品の浸炭焼入焼戻処理加工、高周波焼入焼戻加工の熱処理業務に長年従事し、作業方法の標準化と改善、加工品の品質安定化、生産性の向上、新技術の開発に大きく貢献しました。

大久保 秀夫(比企郡小川町)

フライス盤工・旭光学工業(株)小川事業所

金属工作機械工として、精密金属加工作業に長年従事し、卓越した技能によりステレオカメラ、航空写真用レンズ、一眼レフカメラ、医療用機器、OA機器等の製造に貢献しました。

柴崎 照夫(大里郡岡部町)

フライス盤工・富士電機(株)吹上工場 平成14年秋 黄綬褒章

加工技術の確立や加工工具の改善に取り組み、特に、フライス盤の多列加工治具の開発や汎用旋盤、NC加工機等の切削油飛散防止カバーの改良保全等により、生産性の向上及び安全衛生管理の徹底を図り、業界の発展に貢献しました。

南雲 豊(所沢市)

試験機組立工・スガ試験機(株)

高精度の再現性が求められる腐食試験機・耐候試験機の組立に卓越した技能を有し、塩乾湿複合サイクル試験機の改良、コスト削減により、当該試験機の普及に多大の貢献をしました。

吉川 貞治(狭山市)

寝具製作工・吉川寝具製作所 平成14年春 黄綬褒章

寝具製作作業の合理化・量産化の作業手順を研究・改善し、特に、導師座布団、掛けふとん、かいまきの製作技能を確立し、その製作方法が全国的に定着するなど、業界の発展に寄与しました。

入倉 康(蕨市)

貴金属細工加工工・パラ貴金属工芸(株) 平成13年秋 黄綬褒章

固形ワックス彫刻技法の確立に貢献し、製作者のセンス、デザイン力が必要とされる本技法において、卓越した技能を発揮し、業界の発展に寄与しました。

石塚 英志(川口市)

表具師・(有)石塚表具店 平成13年秋 黄綬褒章

技能の研鑽に努め、古書画等の修復、特に、本紙の洗濯、虫食い、傷等の補修等表装技能に卓越しています。また、襖製作の技能について伝統ある樹皮材など建築材を巧みにはめ込む技能を修練し、現代襖の創作に取り組むなど業界の発展に寄与しました。

平成9年度

石原 八十太(東松山市)

旋盤工・大村製作所 平成12年秋 黄綬褒章

機械加工の方法が単能機、NC機へと進歩する中で新しい技術に対応した機械の開発、改良を図り、独自の加工法を考案することにより作業能率の増進に貢献しています。平成8年のJ-1ロケットの外部エンジン開発に技術供与し、打ち上げ成功に貢献しました。

熊谷 初江(さいたま市)

婦人子供服仕立職・クマガイ洋裁教室 平成13年春 黄綬褒章

衣服設計技能に優れており、基礎理論からバリエーションまでを数値的にマスターできるようマニュアル化し、関係者に伝授しています。時代に立ち向かう柔軟な創造力にも富んだ技能は、業界で高く評価されています。

生川 朋(鴻巣市)

建築大工・(株)生川工務店 平成12年秋 黄綬褒章

規矩術の基本を使い、「さしがね」では表しきれない寸法について、展開図計算式、三角基本図も応用、幾何学的に解明した計算方式を用い、より正確に表すことが出来ます。規矩術を使い寸法を計算した振だるき、ひよどり栓などの社寺建築の仕口継手(木材の接合部分)の技術は、業界内でも高い評価を得ています。

児玉 俊治(川口市)

金属塗装工・児玉塗装 平成12年秋 黄綬褒章

金属塗装の中で芸術表現を要求される細工物は卓越しています。自然石特有の重みと優美さを兼ね備えた表現技術が求められ、それに対応する児玉さんの技術は、芸術性では業界随一とされてます。

宮田 孝博(八潮市)

電気保全工・宮田技術士事務所

列車の集中制御システム、運行監視システム等の研究、設計、保全に従事し、システム不調時には直ちに現場に赴き原因を究明、設計に反映させました。早くからEMI(電磁干渉)の問題に取組み、鉄道という電磁的には極めて悪条件の環境下にあっても、安定的に動作出来る回路システムの確立に貢献しました。

平成8年度

海北 敏造(鴻巣市)

金属熱処理工・富士電機(株)吹上工場 平成13年秋 黄綬褒章

主に金属熱処理に従事、プレス加工、電気めっき加工技能にも優れた多能工として培った知識・技能を持っています。金属熱処理部門を含めた工場のISO9001の認証取得には、製造部門部品センターの実質的責任者として大きな役割を果たしました。

高橋 廣吉(熊谷市)

友禅染工・模様師 平成11年春 黄綬褒章

県の伝統的手工芸品である「熊谷染」のうち、手描き友禅の技能に優れ、十数工程に及ぶその全行程を一人で行い得る数少ない技能者です。尾形光琳の画風を継いでいると言われる筆捌きにより、花鳥、山水、王朝模様、人物等の柄を顧客の注文に応じて製作するのはもちろん、古典題材を求めた独自分野を開拓しています。

松村 貞男(川口市)

和服仕立職・松村和裁裁縫所 平成12年春 黄綬褒章

豪華な婚礼衣装や日本舞踊家の舞台衣装を手がけ、また和服の褄の縫い上げ、和服コート襟型縫製に独自の方法を考案するなど、業界の発展に寄与しました。また、老舗呉服店から長年にわたり著名人の高級呉服の仕立てを依頼されるなど、高度な技術は高く評価されています。

山川 清次(飯能市)

木製家具・建具製造工・山川建具家具店 平成11年秋 黄綬褒章

建物にマッチした一品注文生産の玄関格子、仏壇等の高級家具・建具を、アラスカ、カナダからの輸入材から檜、ケヤキに至る様々な木材を使い、木目の曲線を立体的に生かして製作する技能は業界でも高く評価されています。一般への家具・建具普及では、飯能市くらしの祭りで実演、郷土資料館の行っている子供歴史教室等で実技指導を行っています。

安藤 和一(川越市)

表具師・安藤表装(有) 平成11年春 黄綬褒章

古書画の復元、文字の引っ越し、長尺物の表装、折手本の裏打ち、古書画の洗い、しみぬき、金箔押し、砂子蒔き等業界でも評判になっています。その腕で永平寺別院大般若経六百巻解体後復元など重要美術品も数多く手がけています。

小松原 秀元(大里郡江南町)

電気めっき工・小松原鍍金工場

めっき加工、素材研磨加工、公害防止に抜群の業績を挙げています。研磨、薬品等の前処理、めっき液組成、電流条件の実験・試作を繰り返し、各工程を改良。制動力を向上させる銅めっき法を確立、量産に成功し、車両ブレーキの安全性向上、長寿命化を可能としました。めっき加工で発生する汚水の処理も、小規模事業者に適した方法を確立、排水基準値強化に業界に先駆け対応しました。

平成7年度

佐藤 誠助(南埼玉郡白岡町)

特殊産業用機器組立工・日産ディーゼル工業(株) 平成11年春 黄綬褒章

主に機械器具組立、仕上げ及びプレス金型の製作に従事しました。プレス金型製作では従来の単能機製作で鍛えた加工・仕上プレス成形などの知識・技能を、金型の造形形状決定、形彫り加工、上下型合わせの各工程で充分に発揮しています。

山崎 光夫(さいたま市)

建築大工・(有)山崎工務店 平成10年秋 黄綬褒章

「規矩術」の技能に優れ、住宅のほか、寺社仏閣の特殊建築を手がけました。さらに鴨居取付拡張機考案で作業効率向上に貢献し、業界第一人者と賞賛されています。大宮市の正法院庫裡・書院、興徳寺本堂、川口市の得法寺山門、柏市の妙蓮寺書院玄関、庫裡などの伝統建築物の工事を施工しました。

八子 次郎(深谷市)

竹細工工・自営 平成12年春 黄綬褒章

身体障害(1種2級)のハンディを負いながら、日展や日本現代工芸展入選の栄を果たし、伝統工芸の世界でその名を知られる卓越した竹細工工です。「曲げ」をモチーフとし、竹の持つ弾力性を巧みに利用してオブジェ(装置置物)を中心とした作品を多く製作しています。

山中 千明(所沢市)

婦人・子供服仕立職・山中洋裁教室 平成10年秋 黄綬褒章

婦人服のプリーツ加工において、ステンレス製のクリスタルプリーツ板やプリーツの形にたたんだクラフト紙を使うことにより、短時間に正確に加工できるようになりました。これはデザインの幅を広げることにもつながり、業界から称賛を受けました。

平成6年度

高堰 豊(三郷市)

とび工・(株)高堰組 平成15年春 黄綬褒章

主に特殊な建築物や神社仏閣などの改修工事に携わり、重要文化財の修復工事では独自の上屋工事を施工するなどの考案で、作業効率と安全性向上に貢献しました。昭和59年の技能グランプリでは、「養生朝顔の組立て」の課題に挑戦、誤差1ミリの勝負に見事決着をつけて優勝しました。

河野 と美(さいたま市)

尾山人形師・(株)泰富 平成10年春 勲六等瑞宝章

長年の研究で生み出した新しい尾山人形は、生き生きした表情、仕草に心情が写し出されています。「情のある人形」と声価を高め、昭和56年、来日したアメリカのレーガン大統領(当時)の令嬢、モーリンさんにも気に入られ作品を贈呈しました。尾山人形の普及のため、同好者を対象に人形教室を主宰、56年以来数十人の卒業生を送っています。

岩井 茂(さいたま市)

日本料理人・さきたま総合調理士紹介所

皇居での賜饌(しせん)調理の奉仕などで実績を積んで、川魚料理では業界第一人者の声もかかっています。従来の調理法のみならず、素材の効率的利用法を確立、独自のセンスで斬新な調理法を考案して、料理展示会で発表、料理専門誌にも掲載しています。

平成5年度

小出 勇(越谷市)

建築板金工・小出板金

業者仲間では、県下で板金業者としては初めて、皇居内銅板屋根工事を指名されたことで有名です。銅板は、加工材料としては非常に難しいとされていますが、熟練した技能で見事に克服しました。とくに銅板屋根工法のうち平葺(一文字葺)では、直線や曲線の美しさがほれぼれするほどです。文句なしに業界の第一人者としての評価をされています。

関根 壮之(鴻巣市)

配電盤組立工・富士電機(株)吹上工場 平成6年秋 黄綬褒章

配電盤導体の曲げ加工は、絶縁距離やメンテナンスを考慮しながらさまざまな形状に加工します。導体をバーナーで暖めながらハンマーなどを打ちつけて曲げる平面曲げ加工は、まさに職人芸。さらに、導体をネジで固定し容易に曲げられる直角曲げを考案しました。ネジの締めつけの圧力のアンバランスで不良品が発生という問題点を5年を費やして、締め圧の標準化を図り、この加工法を完成させ、現在はこれが主流になってます。

坂本 才一郎(秩父市)

宮大工・(有)荒木社寺設計 昭和60年春 勲五等瑞宝章

江戸後期、秩父の名工とうたわれた荒木和泉から数えて四代目、荒木流と呼ばれる名門を継ぐ宮大工です。日本三大曳山祭の一つ、秩父夜祭りで曳きまわされる豪華、絢爛な山車を常時、秩父まつり会館に展示したいという秩父市の依頼により、展示用の山車を製作しました。

平成4年度

安孫子 和江(春日部市)

婦人服仕立職・アビコ洋裁店 平成8年春 勲六等瑞宝章

めまぐるしい時代のその時々に合う、合理的な、しかもお客の要求を満たし、スピーディーな仕立ての研究を進めてきました。薄物ドレス製作は、スーツなどと違って手作業の割合が多く、高度の技術が要求されるので、昭和40年代から立体カッティングも手がけて、この面でも業界の第一人者と高く評価されています。

平成3年度

高松 鶴吉(東京都北区)

金属プレス工・市光工業(株) 平成4年秋 黄綬褒章

ヘッドランプ反射板の加工・組み立て及び加工機械の保守作業の総括で生産能率向上に貢献しました。反射板は液圧プレスで絞り加工されますが、インナー、アウター、ハイドロメックの機械条件と金型材料の各特性の組合せがうまくいった時に始めて品質が安定します。プレス機械の性能、金型、材料の特性を熟知し、さらに材料や絞り油の開発で高水準の製品の量産化を可能にしました。

平成2年度

野口 大作(熊谷市)

石彫工・(有)野口石材店 平成3年秋 勲六等瑞宝章

誰もが認めるのは、著名の書家の書碑を作る時、書の意図をよく理解し、単に文学の輪郭を彫るだけでなく、筆勢や筆意を忠実に石に刻む技能です。刻石だけでなく、石選び、石の配置などに野口さん独特の作風ともいうべきものが漂っていると、県下でも評判が高く、多くの人の目にふれてその心を打ち、次々と注文が寄せられています。

西山 富雄(川口市)

木型工・駿東木型製作所 平成4年春 黄綬褒章

機械生産が盛んな木型(きがた)製作の中で、とくに手作業に依存する部分の多い工業デザインモデルの分野において、たとえば0.2ミリ以内の誤差を、指先や掌の感覚で発見するなど、優れた“わざ”で知られる現代第一級の木型職人です。工業デザインでも型方案に定評があり、ヘルメットデザイン・モデラーとして参画した製品は8回もグッドデザイン賞を受賞しました。

平野 金蔵(さいたま市)

人形製造工・平野人形

業界用語でいう桐塑頭(とうそがしら)の製作に従事して55年。製造工の最高峰である岩槻人形組合の頭部会長、岩槻頭塑頭研究会常任顧問として、岩槻人形の評価を高め、伝統技の保存継承に心を砕いています。岩槻といえば雛人形が有名ですが、この手作り味の人形は一味違います。

平成元年度

富岡 昭(比企郡小川町)

かわら製造工・(有)富岡鬼瓦工業 平成3年春 黄綬褒章

昭和62年12月に復元した旧忍城天守閣御三階櫓に乗せる、高さ1.86メートル、重さ250キログラムの粘土素材では大きさの極限といわれる大鯱(しゃち)ほこを作るなど数々の作品で知られ、すぐれた鬼板師です。

お問い合わせ

産業労働部 産業人材育成課 技能振興担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎5階

ファックス:048-830-4853

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