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掲載日:2017年9月14日

「腸管出血性大腸菌」による患者が急増しています

関東近県で、腸管出血性大腸菌による患者が急増し、県内でも熊谷市、所沢市、川越市で食中毒が発生しています。

腸管出血性大腸菌とは

腸管出血性大腸菌電子顕微鏡写真腸管出血性大腸菌はベロ(志賀)毒素を産生する大腸菌で、反芻獣(牛など)の腸内に一般的に存在します。

重症化すると血便が出ることが特徴で、溶血性尿毒症症候群(溶血性貧血・血小板減少・急性腎不全)を発症することもあります。

少数の菌で発症するほか、感染力が非常に強いため、食品への二次感染だけでなく、トイレなどを介して同居家族などに感染させることもあります。

腸管出血性大腸菌の特徴

感染力が強い

細菌による食中毒は通常100万個程度の菌数を摂取して発症しますが、腸管出血性大腸菌は10~50個程度の少数の菌数でも発症します。

強力な毒素を作り出す

強力な毒素、「ベロ毒素」を作り、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こします。

合併症(HUS(溶血性尿毒症症候群))を引き起こして死に至る場合もある

溶血性貧血(赤血球が壊れて貧血がおこる)、血小板減少(血小板が多量に消費されて少なくなる)及び急性腎不全(腎臓の働きが急速に低下する)を主症状とし、重症化すると腎不全などの重篤な後遺症が残ったり、最悪の場合死に至ることがあります。

抵抗力の弱い乳児や高齢者では注意が必要です。

潜伏期間が長い

2~14日と長く、原因食品・感染源が特定されにくい。このため、汚染された食品とわからず流通したり、調理器具や水などを介して感染が広まったり、人から人への二次感染がおこります。

主な症状

下痢、血便、腹痛、発熱、おう吐

重症化した場合はHUSや脳症(けいれん、意識障がい等)などの重篤な合併症を発症することがあります。

主な原因食品

牛肉及びその加工品、生野菜、漬物、井戸水など

家庭の予防ポイント

食中毒予防の基本は、菌を「つけない」、「増やさない」、「やっつける」の3原則です。特に手洗いが重要です。石けんと流水を使用し、丁寧に洗いましょう。

  • 手洗いや消毒を徹底する。
  • 生野菜などはよく洗い、食肉は中心部まで十分加熱してから食べる(加熱の目安は75℃で1分以上)。
  • 加熱調理済の食品が二次汚染を受けないよう、調理器具の使い分けや十分な洗浄・消毒を行う。

食品事業者の予防ポイント

  • 体調不良時には、調理に従事しない。
  • 手指の洗浄・消毒を徹底し、手袋を過信しない。
  • 要冷蔵品は10℃以下で保管する。
  • 野菜はよく洗浄・消毒する。
  • 食材ごとにまな板や包丁などの調理器具の使い分けを行う。
  • 食肉及び食肉加工品は、中心温度75℃1分以上の加熱を行う 。
  • 使用済みの機器・器具は、十分に洗浄・消毒を行う。
  • 調理済みの食品に二次汚染させないように注意する。
  • 従事者の検便を実施し、病原性大腸菌O157等を保菌していないことを確認する

参考資料

 

お問い合わせ

保健医療部 食品安全課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎5階

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