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掲載日:2021年3月29日

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逮捕されて初めて気づいた(22歳 男性)

私が初めて覚せい剤を使用したのは18歳の時でした。高校1年の時に、父親が外に愛人をつくって行方不明になり、親思いだった妹も変わってしまい、外泊が多くなりました。私はいろいろアルバイトをしていましたが、家に帰るのが面白くなく、毎日夜遅くまで友達と遊んでいました。

そんなある日、友達がどこからか覚せい剤を手に入れてきて、吸うように勧めたのです。軽いノリと好奇心から、覚せい剤をアルミホイルに乗せて下からライターであぶり、煙を吸ってみました。

2・3回繰り返しているうちに、急に元気が出てきて、嫌なことはすっかり忘れ、自分がスーパーマンになったような気持ちになりました。罪悪感は全くありませんでした。他人に迷惑はかけていないし、いつでもやめられると思っていました。

当時は週1回程度でしたが、半年ぐらいしてから、いつも覚せい剤を分けてくれていた友達が傷害事件を起こして逮捕され、覚せい剤が手に入らなくなりました。

すでに中毒になっていた私はイライラして落ち着きがなくなり、何とかして手に入れようと、大阪ミナミのアメリカ村でイラン人から買うようになりました。

3日に1度くらい買い、家には帰らず、友達のマンションを渡り歩き、みんなで覚せい剤パーティーを開いたりしていました。

こんな生活が2年くらい続いたでしょうか。まさか自分が麻薬取締官に逮捕されるとは夢にも思っていませんでした。友達の家で寝ているときに家宅捜索を受けたのです。

拘置所に母親と妹が面会に来てくれたのですが、私の顔のやつれように驚いていました。母親も妹も私を責めたりせず、ただ涙を流すばかりで、私も言うべき言葉が見つからず、同じように泣くしかありませんでした。

今、拘置所で反省の日々です。他人に迷惑がかからなければ、何をしてもいいと考えていたのは大間違いでした。

お問い合わせ

保健医療部 薬務課 薬物対策・献血担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎4階

ファックス:048-830-4806

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