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掲載日:2022年7月26日

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バリアフリーとユニバーサルデザイン

バリアフリーとはそもそも、この社会には高齢者や障害者にとってのバリアーが存在するから、それを取り除こうという考え方でした。

階段があるから、スロープを取り付ける。バスは床が高いためリフトをつけるといった解決を行ってきました。こうした解決策では、障害者や高齢者は不必要な苦労を強いられているという場合もあります。遠くのスロープにわざわざ回ったり、いちいち時間をかけてリフトを動かしてもらったりしていました。特に障害者は、周りの人々に注視されたり、機器操作に他人の手を借りなければならないなどの精神的な負担を強いられてきました。

ユニバーサルデザインはこうした苦痛を限りなく除くことのできる考え方ともいえます。

ユニバーサルデザインは、施設を造るときは可能な限り段差をなくせば、スロープはいらないし、バスは最初から床が低ければ、簡単な装置で乗り降りができ、すべての人が使いやすくなるという解決策です。

駅にある車いすのための階段昇降機

駅の階段の昇降機はみんなが使えるものではありませんし、車いすの人にとっても抵抗のあるものです

ユニバーサルデザインはつまり発想そのものが根本から違うと言うことが一番重要で、我々の考え方の差が一番大きいと言えます。

つまり、ユニバーサルデザインは最初からすべての人々に対し、すべての人々を思いデザインすることによって、結果的に、バリアーが最初から存在しないモノを作り上げる思想であり、運動といえます。

もちろん、今までのバリアフリーで行われてきたものを否定するものではありません。バリアフリーとして展開してきたもので,すでに思想としてはユニバーサルデザインを取り入れたものはたくさんありますし、バリアフリーを追求していくとユニバーサルデザインに到達した具体例はたくさんあります。

しかし、これからは明確にユニバーサルデザインを意識して物事を進めていくことが必要です。

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