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知事ブログ 知事の太鼓

知事の部屋

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掲載日:2016年6月27日

知事ブログ 最新の一打

知事イラスト

日々の公務の中で感じたことを日記形式で発信していきます。
ブログへのご意見・ご感想を以下のメールアドレスにお寄せください。

a2840-32@pref.saitama.lg.jp

いただいた意見を参考に、より面白いブログにしていきます。

6月29日(水曜日)の一打「熊本を応援」

熊本地震の被災地を支援するため、6月28日(火曜日)、29日(水曜日)、30日(木曜日)の3日間、県庁第2庁舎の食堂で「熊本応援フェア」として熊本県産の食材を使った特別メニューを提供しています。

第一弾(28日)は高菜とんこつラーメン。第二弾(29日)はブランド豚「りんどうポーク」のステーキ。そして第三弾(30日)はブランド鶏「大阿蘇どり」を使ったカツレツが提供されます。熊本県からの食材の仕入れは困難であり、限定120食といささか販売量は少ないかもしれませんが、大変おいしくいただけるはずです。埼玉県は福島県などの被災県についても同じようにその県で生産された食材を使った応援フェアを行っています。少しでも熊本県の皆さんの力になれればということで、このたびは熊本県産の食材を活用した応援体制を取っております。

応援の仕方も義援金による応援をはじめ、こうした食材の活用、あるいはボランティアで現地に行くなど様々な方法があります。一人一人ができることをできる範囲で応援することが被災地の復興、復旧につながるものだと思っております。そして、そのことが正に日本人はお互いに連帯していることを確認できる機会にもなると思います。

県庁の食堂は県職員でなくても利用できます。せっかくの機会ですので、是非、御利用いただければと思います。もう少し早く御案内すべきだったのですが。

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6月28日(火曜日)の一打「ジリ貧とドカ貧」

6月25日(土曜日)の読売新聞のコラム「編集手帳」が目に留まりました。日米開戦の前夜、元首相の米内光政(よない みつまさ)は次のように述べたといいます。「ジリ貧を避けようとしてドカ貧にならぬよう、ご注意願いたい」。楽観を頼りにした短慮を戒めた発言だそうです。ジリ貧の閉塞感を根気強く押し返していく主張よりも、威勢のいい掛け声でちゃぶ台をひっくり返すドカ貧派の言動に、庶民感情は時に刺激を受けやすいものです。英国の国民投票もそうではないかという話です。

直前の予想を覆し、英国ではEUからの離脱派が勝利しました。「移民に職を奪われる」という英国国民の不満が表れた結果といわれていますが、EU離脱による経済の痛手は小さくないというのが世界の見方です。職の奪い手が「移民」から「不況」に代わるだけではないか、あるいはそこまで考えていないのか、ということです。英国の国民投票を左右した二つの感情があるそうです。「わが身が大事」、そして「昔は良かった」という感情です。何やら今の日本でもあてはまるところがありそうです。アメリカの大統領選挙を席巻している「トランプ旋風」にも通じる話だと思います。

人類は長い歴史の中で対立から統合を目指してきました。部族間の闘争、民族間の対立、そして国家間の戦争。そうしたものを乗り越えて一つの国家にまとまり、国際連合や国際通貨基金などの国際機関を通じて様々な紛争を調整する仕掛けを作ってきました。EUも二度と欧州で戦争は起こさないという決意の下、一つの欧州という理想を実現するための装置であると思います。

確かにジリ貧を座して待つ訳にはいかないが、ジリ貧の原因を丁寧に探って一つ一つ潰していく。正に、マックス・ウェーバーが著書「職業としての政治」の中で「政治という仕事は、情熱と判断力の両方を使いながら、堅い板に力をこめて、ゆっくりと穴を開けていくような仕事である。(中略)どんな事態に陥っても、『それでもわたしはやる』と断言できる人、そのような人だけが政治への『天職』を備えている」と述べています。困難なことの多い時代ですが、ジリ貧を避けるためにドカ貧にならぬように気を付けたいものです。

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6月27日(月曜日)の一打「男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰」

平成28年度の「男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰」の表彰者が決まりました。全国で11名が受賞される中の一人として、埼玉県から三州製菓(さんしゅうせいか)株式会社 代表取締役社長の斉之平 伸一(さいのひら しんいち)さんが選ばれました。

三州製菓株式会社は米菓や洋菓子の製造販売を行う従業員数252名の春日部市に本社のある企業です。同社は自分の仕事以外に二つ以上の仕事を常にできるようにし、育児や介護などで帰宅や休暇取得が必要なときにお互いにカバーし合う一人三役制度の導入や、市場ニーズに敏感に応えるマーケティングを実践する全員女性の商品企画室を設置するなど、女性の活躍を生かした全国に誇れる男女共同参画先進企業です。

斉之平さんの主な功績としては、平成26年にアジア太平洋地域における女性の活躍が顕著な企業として、「APEC女性活躍推進企業50選」にあの資生堂などとともに日本の5社のうちの1社として選ばれたこと、そして本年2月にはワークライフバランスや地域の女性活躍への貢献が評価され第14回渋沢栄一賞を受賞されたことがあげられます。平成23年度に埼玉版ウーマノミクス推進委員会の座長を務められたことなども評価されたそうです。

埼玉県の受賞者はこれまで5人おられますが全員女性でした。男性としての受賞は県内初となります。また、埼玉県の企業人としても初めての受賞です。正に企業の価値創造の中に女性が働きやすい仕事場作りを意識されている社長さんだということになるのかもしれません。県の教育委員をしていただいたことがありますが、斉之平さんの社員を活かす力、社員の能力を伸ばす力、そうした手腕への評価は大変高いものです。NHKでも大きく報道されたりしています。改めて、心からお祝いを申し上げます。

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6月24日(金曜日)の一打「外国人留学生の変化」

2015年に日本で学ぶ留学生は208,379人と、初めて20万人を突破しました。国別では、中国が45.2%、ベトナムが18.7%、ネパールが7.8%、韓国が7.3%で、中国出身者が初めて50%を割ったそうです。長く2位であった韓国が4位に下がって、ベトナム、ネパールといったところが2位、3位に上がってきました。企業が海外拠点を構える際に中国だけでなく、プラスもう一国にも拠点を持つことでリスクの分散を図ることを「チャイナ・プラスワン」と言いますが、その「チャイナ・プラスワン」の中で最も人気のあるベトナムなどが、経済だけではなく、留学生数でも伸びているようです。

もっとも、ベトナムにおける日本留学あっせん業者の中には、80万円から100万円の日本語学校での授業料に加えて、30万円から50万円という高額な手続料を要求する業者もいて、借金をして留学するケースも少なくないそうです。「日本で働きながら学べる」ことをうたい文句にする留学あっせん業者も少なからず存在するようですが、実際には勉強と仕事の両立は困難で、体を壊す学生や十分に学習効果が上がらない学生がいることが判明しているそうです。

受け入れる大学側も定員確保のために選考基準を大幅に緩和するところも散見され、そのことが、勉学は二の次で実質的には就労目的の留学生を増加させている側面もあるようです。

ベトナム、ネパールをはじめとした東南アジア、南アジア諸国から優秀な留学生を獲得し、質の高い教育を提供して知日派、親日家を育てることは日本の将来にとって重要な課題だと思います。

2016年6月号の『留学交流』(独立行政法人日本学生支援機構)を参考にしました。

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6月23日(木曜日)の一打「モデル花壇」

埼玉県産の花や植木を2020年の東京オリンピック・パラリンピックの会場で是非利用していただきたいと考え、県と「さいたまの花普及促進協議会」が熊谷スポーツ文化公園に「モデル花壇」を設置することになりました。オリンピック・パラリンピックが開催される真夏に適した植物や植栽の展示を提案するものです。大会関係者や会場の設計、施工業者の皆さんを招いて、利用を働き掛ける予定です。東京に近いという本県の地の利を生かして、県産花植木を大いにアピールしたいと思います。

県内の約30の団体が、熊谷スポーツ文化公園に1区画、幅10メートル、奥行2メートルを基本に58.5区画の植栽花壇を作りました。オリンピック会場に見立てた陸上競技場やラグビー場などの周辺に埼玉県産の花や植木を実際に植栽、展示して、しっかりとアピールをしようという企画です。見頃は7月末ぐらいからです。展示は9月下旬まで行う予定で、関係者を招いた見学会も開催します。熊谷スポーツ文化公園は、まさしく2019年のラグビーワールドカップ大会の開催会場でもありますので、しっかりとアピールして埼玉県の花や植木の生産を伸ばしたいと考えています。

夏の花壇というのは一般的に難しいと言われておりますが、「あついぞ!!熊谷」の「モデル花壇」が上手くいけば、東京オリンピック・パラリンピックやラグビーワールドカップの会場などに植える花や植木は、この「モデル花壇」を活用すればいいということになるかと思います。

市松模様の花壇装飾

6月22日(水曜日)の一打「魅力度ランキングと幸福度ランキング」

6月19日(土曜日)に城西大学(坂戸市)で開かれた公益財団法人日本青年会議所関東地区埼玉ブロック協議会の「第46回埼玉ブロック大会」のパネルディスカッションに出席してまいりました。
コーディネーターは、お笑いトリオ「我が家」の坪倉由幸(つぼくら よしゆき)さんで、パネリストは私と、人口860人の高知県の馬路村(うまじむら)で、ゆず加工品を開発して全国に村おこしの発信をした松崎了三(まつざき りょうぞう)高知工科大学地域連携機構特任教授、そして同じく「我が家」の杉山裕之(すぎやま ひろゆき)さんと谷田部俊(やたべ しゅん)さん、埼玉ブロック協議会会長の上林浩太郎(かんばやし こうたろう)さんの5人で行いました。

テーマは、『埼玉県民の愛郷心が薄いのではないか、なぜだ』でありました。特に株式会社ブランド総合研究所が昨年度行った「地域ブランド調査2015」における「出身都道府県に対する愛着度ランキング」で埼玉県が最下位になったことが取り上げられました。このランキングの上位は北海道、沖縄県、京都府、大分県、熊本県という順番になっています。また、同調査の「魅力度ランキング」では上位から北海道、京都府、東京都、沖縄県、神奈川県と並び、下位の方では43位が滋賀県、44位が埼玉県、45位が群馬県、46位が佐賀県、47位が茨城県といった形で出ています。

こうした課題について、どういうふうに考えればいいのかというのが議論の中心です。私は愛着度ランキングや魅力度ランキングの上位の北海道、京都府、沖縄県というような順番は、実質的には「旅行に行きたいランキング」ではないか、市区町村の魅力度ランキングの上位の函館市、札幌市、京都市、横浜市、小樽市といった順番は「カラオケでよく歌われる都市名のランキング」ではないかと申し上げました。一方、一般財団法人日本総合研究所が「健康」、「文化」、「仕事」、「生活」、「教育」の5分野などで、計60指標の統計データを基に都道府県別の「幸福度」を分析しています。この「幸福度」のランキングでは、上位は福井県、東京都、長野県、鳥取県、富山県となりますし、下位は大阪府、宮城県、青森県、高知県、沖縄県となります。愛着度で2位、魅力度では4位の沖縄県が幸福度では47位になっております。
さらに、魅力度ランキングと幸福度ランキングを比較していきます。魅力度1位の北海道は幸福度では40位、2位の京都府は18位、魅力度44位の埼玉県は京都府より勝っておりまして、16位です。魅力度3位の東京都は幸福度でも2位と両方が大変高い順位となっています。先にあげたように魅力度4位の沖縄県は幸福度では47位ですが、魅力度最下位の茨城県は逆に幸福度は20位、46位の佐賀県は25位、45位の群馬県は15位と、こんな調子であります。この幸福度ランキングと魅力度ランキングの落差を考えざるを得ません。

このパネルディスカッションでは、愛郷心というのは遠くに離れて強く思うものではないか、という意見がありました。遠く北海道や沖縄県から東京や埼玉に出て来た人は、北海道や沖縄県に対する思いが強くなりますが、埼玉から東京に出てきた人たちに、「埼玉のことをどう思いますか」と聞いても「1か月に1回は埼玉の実家に帰っています」という答えになりがちです。しかも、調査した全国の3万件のサンプルのうちの1割程度は東京でのサンプルとなっているようですので、多くを占める東京を中心としたサンプルの中では、より遠い北海道や沖縄県の出身者の方がより強く故郷を思うものになってくるし、近場の埼玉ではやや不利になってしまうという問題がある、ということも話題になりました。また、埼玉はあまりにも様々なものが便利過ぎたり、豊か過ぎて困らないので、強い愛郷心が沸かないのではないかとも言われました。
また、例えば福井県などは幸福で愛郷心も強いのではないかという話になるのですが、福井県が嫌な人はもう出て行っていますので、残った人は福井県が好きな人だけであると。逆に埼玉県には、いろいろな都道府県から新しく来られた人が多く、そういう人たちは必ずしもまだ埼玉になじんでいなかったり、あるいは、埼玉と故郷とを比較して、まだ故郷の方が良いと思ったりする方もおられるだろうというような話もありました。

とにかく、「我が家」の坪倉さんの非常に上手なコーディネートと、そして若干の笑いを取り交ぜた「我が家」のパネラーのお二人のコメントも加わって、会場は大いに盛り上がり、結局、「埼玉もなかなか捨てたものではない」という結論になりました。
JCの埼玉ブロック協議会の会長であります上林さんが「ないものねだりするよりも、あるもの探しをしっかりやっていこう。」と言われたのがとても印象的でした。

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6月21日(火曜日)の一打「またまた、埼スタに決定」

うれしいニュースが届きました。FIFAワールドカップロシア大会のアジア最終予選について、日本サッカー協会から県サッカー協会を通じ、年内に行われるホームの3試合を全て埼玉スタジアム2〇〇2で開催する旨の話がありました。大変有り難い話です。

日程は9月1日(木曜日)に日本対UAE(アラブ首長国連邦)。10月6日(木曜日)、日本対イラク。11月15日(火曜日)、日本対サウジアラビアです。しっかり勝ち抜いてアジアの代表になっていただきたいという思いを持っているのは私だけではないと思います。どうやらFIFAワールドカップの日本代表戦に関しては、埼玉スタジアム2〇〇2でというようなことが定着したような気がいたします。

日本サッカー協会には「どうして埼玉だけなんだ」というような意見も来ているそうですが、日本サッカー協会は、「選手と監督が埼スタでやりたいという強い希望を持っている」というような返事をしているとのことです。選手の皆さんには埼スタという最高の環境の中で、思う存分、力を発揮していただきたいものです。

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6月20日(月曜日)の一打「埼玉アストライア始球式」

6月12日(日曜日)に県営大宮野球場で行われた女子プロ野球「埼玉アストライア」対「京都フローラ」の試合開催に当たり、挨拶と始球式に行ってまいりました。「女子のプロ野球があるんです」と言ってもなかなかピンとこない人が多いかもしれませんが、実は京都に本部を置く一般社団法人日本女子プロ野球機構という組織があります。参加チームは残念ながらまだ4つしかありません。埼玉県を本拠地とする「埼玉アストライア」、京都府を本拠地とする「京都フローラ」、兵庫県を本拠地とする「兵庫ディオーネ」、宮城県を本拠地とする「レイア」です。設立は平成21年で平成26年からは一般社団法人化しています。

この「埼玉アストライア」の主なスポンサーは「イオン」です。民間のスポンサーの皆さんたちによるしっかりとした支援の下で、プロ野球チームとして年間約数十試合を戦い、それと同時に社会貢献活動として、地元の野球チーム、女子野球チーム、野球未経験者を対象に年に170回も野球教室を実施しておられます。また、新体力テストの項目である「ボール投げ」の記録向上のため、県内小学校において年20回程度「投げる力の向上教室」なども行っておられます。大変ありがたいことです。

私も埼玉西武ライオンズの試合で始球式を4回ほどやったことがありますが、ここ3、4年は行った記憶がありませんので、久しぶりの始球式でありました。一週間前からシャドーピッチングを毎日20球程度やって臨んだ効果か、本番では上手くストライクゾーンに投げることができました。ただ残念なことに、キャッチャーミットまでは届いたもののギリギリという感じでありました。もうちょっとミットの中にスポーンと入れたい感じではありました。私の投球に観客の皆さんたちはどよめきと拍手も多かったような気がしました。ついでに引き揚げるときは、得意の後ろ歩き(後ろ走り?)で引き揚げて、これについても少しウケたのではないかと思っております。
今シーズン前期を終え、「埼玉アストライア」は「兵庫ディオーネ」、「京都フローラ」に次いで3位でした。後期の健闘を期待したいと思います。皆さんも是非応援してください。

埼玉アストライア公式ホームページ

写真:投球する知事

6月17日(金曜日)の一打「水がめピンチ」

6月16日(木曜日)から利根川水系で10パーセントの取水制限が始まりました。6月の段階での取水制限は29年ぶりです。利根川水系の取水制限としては3年ぶりです。昨年から今年にかけて雪の量が少なかったこと、そして5月に雨が少なかったことなどが影響し、利根川上流の8つのダムの貯水量が大幅に減っています。

利根川上流の8つのダムの容量は、最大で4億6,000万立方メートル程度ありますが、現在の貯水量は1億7,000万立方メートル程度と半分以下になっています。荒川水系は現在のところ問題になっていませんが、圧倒的に水量の多い利根川水系のダムの貯水量が低下すると、利用地域である東京、埼玉、千葉、群馬、茨城、栃木は取水制限ということになります。

県民の皆様にも節水の御協力をお願いしなければなりません。歯磨きなどで水を流しっ放しにしない、あるいはお風呂の残り湯を有効に活用するなど、できる範囲での御協力をお願いいたします。今後、貯水量が1億5,000万立方メートル以下になると20パーセントの取水制限になる可能性もゼロではありません。

また、河川からの取水には水利権という権利が必要です。八ッ場(やんば)ダムが完成するまでは、埼玉県の水利権の3割が暫定水利権ということになっております。暫定水利権とは、水量が十分にある時にだけ利用できる権利です。したがいまして、暫定水利権の割合の高い本県は他の都県よりも厳しい取水制限をしなければならないこともあるかもしれません。

お天気次第のところがありますので、悩ましい限りです。雨が降らない方が気持ちは良いのですが、これから夏にかけては雨が降ってくれないと困ります。なかなかつらいところですが、県民の皆様も、当面、この取水制限に御協力をお願いします。

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6月16日(木曜日)の一打「ハーバードでいちばん人気の国・日本 その3」

昨日と一昨日、『ハーバードでいちばん人気の国・日本 なぜ世界最高の知性はこの国に魅了されるのか』(佐藤智恵著・PHP新書)について取り上げてきました。今日はその3回目です。

ハーバード大学の教授の皆さんは、日本は技術力だけでなく美意識にも優れていることに注目しています。そして、人を大切にするマインドと改善の精神が強いことに対しての評価も高いようです。さらに、日本人の環境意識は地球環境を救うのではないかと考えている人たちもいるようです。

また、高齢化社会は日本にとって千載一遇のチャンスだと指摘する教授もいます。困難な課題であればあるほど、日本人はそれをクリアする力を持っているので、まさしく高齢化も新たなイノベーションを起こすチャンスになるのではないかという見方すらあります。

こう見てくると、何やらこの本は日本礼讃の本のような感じもします。しかし、ハーバード大学では、日本のいろいろな課題について指摘されていることも事実です。

一番の課題は、日本が非常に快適な社会を作っていること。日本には安くておいしいレストランがいくつもあり、電車は遅れないし、犯罪も少なく、英語を話せなくとも何の不自由もないこと。こうした快適な社会は、日本の強みであると同時に弱点でもあるのではないかということです。快適な社会で生きているから、その社会の外に出るのを嫌がってしまう。こうした内向き志向になっているうちに、世界の流れに遅れてしまうのではないか。そうした意識によって、日本の長期低落は始まり、そこから脱出することが難しくなるのではないかと思われているようです。

また、日本の若者と話をすると、彼らは非常にクリエイティブで先端的なビジネスのアイデアを持っていることが分かるが、彼らは入社して20年くらい経たないと自分が本当にやりたいことができない。これでは若者の創造性を潰してしまうと指摘する教授もいます。

タイトルを見て手に取った本でしたが、一気に読み上げました。世界のトップエリートを育てる大学で、日本がこれほど興味を持たれ、評価されているとは知りませんでした。

いいところだけ読めば、ほめ殺しのようにも読めますが、実は、日本は自らのすばらしさをもっと生かせるはずだという激励の声であり、それを集めた書であると受け止めました。

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6月15日(水曜日)の一打「ハーバードでいちばん人気の国・日本 その2」

昨日に引き続き、『ハーバードでいちばん人気の国・日本 なぜ世界最高の知性はこの国に魅了されるのか』(佐藤智恵著・PHP新書)についてです。

日本経済もハーバード大学では関心の的になっているそうです。日本経済は異例づくめだそうです。戦後の急速な成長も異例なら、20年以上にわたる経済停滞も異例。金融政策の歴史やアベノミクスについても、次々と教材が執筆されているそうです。

現在成長中の新興国が経済停滞を迎えたとき、参考にするのは今の日本がどのようにこの問題を解決したかということになるようです。日本は高度に発達した文明社会であるがゆえに、世界の様々な問題を先取りしている。そこに日本から学ぶ意味があるということで、現在ハーバード大学では日本論が盛んになっているということです。

この本の中では、一貫して日本のことを評価する話がいろいろな論点から出されています。例えば、日本がインフラ先進国であるという評価があります。世界に先んじて整備されたアメリカのインフラが今は老朽化して深刻な状態にある一方、日本のインフラは極めてしっかりしていることについての評価です。インフラにはメンテナンスと改善が不可欠ですが、日本では当たり前になっています。

日本がインフラ先進国である具体的な理由が三つ挙げられています。一つ目は、日本は戦後、インフラを全てゼロから再建しなくてはならなかったということです。その時代の最新技術を使って、最初から新しいインフラを構築できたため、日本のインフラは他国よりも優れているということです。

二つ目は、日本国民の意識の高さが挙げられています。日本人は社会に対する責任感がとても強いと思われています。「自分が何かモノをつくるのであれば、それは国全体のためにならなくてはならない」という意識を持っていること。日本には企業の利益よりも社会全体の利益を優先する文化があります。こうしたことについての評価がとても高いようです。

三つ目は、日本人が秩序と清潔を重んじる国民だということです。家の中でも観光地でも清掃が行き届いていて、散らかっていることはありません。日本人は腐蝕したり劣化しているものを見ると、「新しいものにしたい」、「きれいにしたい」と直感的に思ってしまうのではないかと思われているそうです。

(次回へ続く)

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6月14日(火曜日)の一打「ハーバードでいちばん人気の国・日本 その1」

ハーバード大学で一番人気のある国が日本と言われると、ちょっとビックリしますね。NHK報道番組のディレクターを務め、今は作家・コンサルタント・コメンテーターとして活躍している佐藤智恵(さとう ちえ)さんが書かれた『ハーバードでいちばん人気の国・日本 なぜ世界最高の知性はこの国に魅了されるのか』(PHP新書)を読みました。

ハーバード大学の授業では、「ケース(事例)」と呼ばれる教材をもとに、様々なディスカッションが行われています。その中で日本の事例は、学生たちに大変人気だそうです。

日本関連の事例は、大きく分けて三つの種類があるそうです。一つ目が、明治維新、戦後の経済成長など「日本が世界で初めて何かを成し遂げた事例」。二つ目が、英語公用語化、グローバル化、再建、環境経営など、どの企業でも直面しそうな「課題事例」。三つ目が、社員の“働く誇り”を引き出しわずか7分間で新幹線の全車両とトイレの清掃を終わらせる「新幹線お掃除劇場」など、いつの時代にも通用する「普遍的なリーダーシップの成功事例」だそうです。

このようにハーバード大学で日本が注目されている理由は、日本が「不確実性の時代を生きていくうえでの指針」を示していると考えられているためです。世界でも類を見ないほど平和で安定した国家をつくる偉業に成功した日本から、何が起こるか分からない時代の指針を見出そうとしているとのことです。

特に日本が世界の未来を先取りしているのが人口問題だと言われています。日本は先進国の中で最も高齢化が進んでいる国であり、このまま移民を受け入れないでいくのか、高齢者がもっと働けるような仕組みをつくるのか、あるいはもっと利子や配当などの資本所得を得られる仕組みをつくるのか、少子高齢化の問題にどう対処するのか、世界が注目しているようです。

環境問題についても日本は課題先進国とのことです。地球温暖化が進めば、小さな島国に1億2千万人を超える人々が住んでいる日本は特に甚大な被害を受けることになります。改めて日本の環境政策などが注目されています。

(次回へ続く)

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