Myナビ 彩の国 開く

Myナビ 彩の国

総合トップ

県民向けトップ

事業者向けトップ

テーマ・目的別メニュー

  • 彩の国の安心・安全 危機管理・防災
  • 観光・魅力
  • 健康
  • 知事ブログ
  • マスコット

ドラッグ&ドロップで順番の並び変えが可能です

ここから本文です。

 

掲載日:2017年12月12日

仕事ファイルNo.40 花火職人

仕事ファイルNo.40

花火職人(はなびしょくにん)

花火職人 根岸和弘さん

教えてくれた人

根岸火工(ねぎしかこう)有限会社(ゆうげんがいしゃ)
根岸 和弘(ねぎし かずひろ)さん

ゆかた姿のコバトン

  1. 「花火職人」ってどんなお仕事?
  2. 教えて!根岸さん
  3. ある日の根岸さん

1 「花火職人」ってどんなお仕事?

夏の楽しみの一つ、夜空を彩(いろど)る花火大会!

これからの季節(きせつ)は、いろいろな地域(ちいき)で花火大会があるね。

間近で迫力(はくりょく)満点(まんてん)で見る花火も、遠くの空に見つけた花火も、子どもから大人までだれもが見とれてしまうよね。

戸田橋花火大会

(戸田橋花火大会のようす)上下左右、どの方向から見ても、丸く見えるのは知っているかな?

花火の「玉」は、小さいものは、直径(ちょっけい)約(やく)6.06cmの2号玉(2寸(すん)玉)~約60.6cmの20号玉(2尺(しゃく)玉)まで大きさは様々。打ち上がった時に色が変(か)わるものや、小さい花火が次々と連続(れんぞく)で打ち上げられる「スターマイン」、土星やニコちゃんマークが浮(う)かび上がるような花火など、いろいろなタイプがあるよ。上がった時に見える色は、薬品と火薬を混(ま)ぜ合わせて造(つく)っています。

花火を打ち上げている花火職人は、花火の色やデザインから演出(えんしゅつ)、打ち上げまで行っているんだ。

花火の断面イメージ

花火玉の断面図(だんめんず)

赤、青、白の球が、「星」と呼(よ)ばれる火薬です。(見本なので、色がついているよ。)

今回お話を聞いた根岸さんは、明治(めいじ)時代から続(つづ)く花火屋さん。

お父様である会長と娘(むすめ)さんをあわせたご家族5人と従業員(じゅうぎょういん)8名で打ち上げ花火を造っています。火薬を使っているので、作業はほとんど手作業。熊谷(くまがや)花火大会、戸田橋(とだばし)花火大会、秩父音頭(ちちぶおんど)まつり、長瀞(ながとろ)舟玉(ふなだま)まつり、西武園(せいぶえん)ゆうえんちなどで花火を打ち上げているよ。

創業当時の写真

明治時代の花火職人さん。

手前の大きな丸い玉が、打ち上げ花火です。明治時代~昭和の終戦(しゅうせん)直後の頃(ころ)は、「とび職」の仕事をしながら、夏の時期になると花火を造っていたそうです。

根岸廣治さん

お父様の根岸廣治(ねぎしひろじ)さん

2 教えて!根岸さん

コバトン 子どもの頃(ころ)に好(す)きだった教科(きょうか)は何ですか?その理由(りゆう)は?

根岸さん 体育ですね(笑)。鉄棒(てつぼう)やマット運動などの器械(きかい)体操(たいそう)が好きでした。勉強より遊びのほうが得意(とくい)でしたね(笑)。近所で子どもが集まれば、鬼(おに)ごっこや缶蹴(かんけ)りをして。中学生で剣道部(けんどうぶ)に入り、高校も続けました。

コバトン そのころに憧(あこが)れていた職業(しょくぎょう)は何ですか?

根岸さん ショベルカーなどの建設機械(けんせつきかい)の運転手になりたかったです。建設機械って、ものすごい力があるじゃないですか。人間がレバーを操作(そうさ)するだけで、大変な作業を一掘(ほ)りですから、憧れましたね。

コバトン この仕事を選(えら)んだきっかけは何ですか?

根岸さん 私(わたし)の場合は「はえぬき」ですからね(笑)。花火屋で生まれ育った人間は、自然(しぜん)と継(つ)いでいきますね。優秀(ゆうしゅう)な国立大学を出ても、違(ちが)う仕事に就(つ)いても、自分の家の花火屋を継ぐために戻(もど)ってくる人が結構(けっこう)多(おお)いです。
「花火が好き」「自宅(じたく)のベランダから花火大会を見て、花火職人になりたい」と思って入って来る人もいます。

コバトン この仕事につくために、必要(ひつよう)な資格(しかく)は何ですか?

根岸さん 「火薬類(かやくるい)製造(せいぞう)保安(ほあん)責任者(せきにんしゃ)」と「火薬類取扱(とりあつかい)保安責任者」の両方の国家資格を2名以上(いじょう)持たないと、花火屋は運営(うんえい)できないです。

花火は、火薬と金属(きんぞく)の粉(こな)を混ぜ合わせて造ります。

「火薬類製造保安責任者」は、火薬をこの色を出すにはどのような薬品を使う、とか、この火薬とこの火薬は非常(ひじょう)に危険(きけん)です、とか、そういう試験(しけん)ですね。法律(ほうりつ)も勉強します。

「火薬類取扱保安責任者」は、火薬を安全に取扱(とりあつかい)・保管(ほかん)するための資格です。

あとは、打ち上げ花火を上げるための資格も必要になります。

コバトン この仕事をするうえで、大切なことは何ですか?

根岸さん 安全第一ですね。花火を造っているときは、火薬を裸(はだか)で扱(あつか)っています。

慎重(しんちょう)に扱っていますが、慣(な)れが一番怖(こわ)いですよ、ヒューマンエラー。ベテランになると「このくらい、ちょっとぐらい大丈夫(だいじょうぶ)だよ!」とか言いますが、この「大丈夫だ」というのが一番怖いです。事故(じこ)を起こすのは、ベテランの人が結構多くて、この時期になると、花火屋さんで事故が起きたとか、結構あるんですよ。

人間は忙(いそが)しくなると慌(あわ)てますよね。慌てると、動作が粗(あら)くなってしまう。こういう時にヒューマンエラーを起こす場合があります。よく、花火屋は「投げるな、叩くな、ひきずるな」と言いますね。物を乱暴(らんぼう)に扱ったり、引きずったりして摩擦(まさつ)を起こすと、そこで火花が出る。火薬を裸で扱っているわけですから爆発(ばくはつ)します。

7年前、鹿児島(かごしま)県の花火製造所で工場の爆発事故がありました。10人が亡(な)くなられて、隣(となり)の高校の窓(まど)ガラスまで飛(と)んでしまったって。その後、法令(ほうれい)も改正(かいせい)されて基準(きじゅん)が厳(きび)しくなりました。

絶対(ぜったい)に事故はないように十分注意しています。

回転釜

奥(おく)の大きな釜(かま)に火薬と水を入れ、薬剤(やくざい)を混ぜて「星」とよばれる火薬を造ります。今は釜が電動で動きますが、昔は手前のアルミの桶に入れて人力で回していたそうです。

乾燥させます

「星」を天日で乾燥(かんそう)させます。この後、また左の釜で薬剤をかけて、また乾燥させて…。この作業を繰(く)り返します。乾燥を確(たし)かめるのは、「音」だそうです。さすが職人技ですね。

コバトン この仕事をやっていてよかった、と思うのはどんな時ですか?

根岸さん 花火大会で、自分が造った花火を打ち上げた時に、お客さんから歓声(かんせい)や拍手(はくしゅ)があがった時ですね。お客さんが喜(よろこ)んでくれると嬉(うれ)しいですし、「やっぱり花火っていいな。」と思いますよね。

あとは、自分で造った花火を打ち上げて、ある程度(ていど)納得(なっとく)できた時。どんなに小さな玉でも、「ああ、このくらいに色が出ればいいな。」とかね。造ったら、練習することができないので、どんな色が出るかイメージしながら火薬を込(こ)めています。

ある程度納得できる花火は結構ありますよ。でも、「もう、最高(さいこう)!100点満点だ!」というのはお目にかかったことはないですね。名人でも、自分で満足する花火は、年に2,3回だそうです。

コバトン 人気のある花火は何ですか?

根岸さん お客さんは、大きな尺玉(しゃくだま)の「柳(やなぎ)」のような、打ち上がってから残(のこ)り火が落ちてきそうな下がりものや、「スターマイン」が好きみたいですね。

でもね、我々(われわれ)花火職人は、逆(ぎゃく)に下がらないような花火が好きなんですよ。開いた瞬間(しゅんかん)にスパッと一斉(いっせい)に消えるような。自分で造っているので、最後に消える時に残り火が一つも残っていないような花火が、良(い)いんですね。

コバトン この仕事で、つらいなあと思うのはどんなことですか?

根岸さん 冬場の作業所が寒いことですね(笑)。暖房(だんぼう)設備(せつび)がないので、マイナス10度になる時もあります。ほとんど手作業で造っているので、手が冷(つめ)たくて動かないんですよ(笑)。

コバトン 一番忙(いそが)しい時期はいつですか?

根岸さん もちろん、夏の花火大会の始まる7月~8月ですね。

でも、花火の準備は、一年中しています。今年の花火大会が終われば、すぐに来年の花火に取りかかるんですよ。

この時期、土日は毎週のように花火大会があります。土日の花火大会が終わると、月曜日からその週末(しゅうまつ)の分を仕込(しこ)みます。花火の玉は、筒(つつ)に入れて打ち上げます。尺玉は現場(げんば)で筒に入れますが、それ以外は工場で筒に入れて持って行きます。その筒を持って帰ってきて、必(かなら)ず水洗(あら)いする必要があるんですね。朝6時半くらいから洗って、乾いたらまたその筒に玉を仕込むんです。その繰り返しですね。

戸田橋花火大会の場合だと、7寸玉を50本、8号玉を27本、尺玉は15本ほど持って行きますね。

コバトン 元気のミナモトは何ですか?

根岸さん 仕事が終わった後の晩酌(ばんしゃく)ですね(笑)。これから暑くなるとビールが美味しいですよね。

コバトン 座右(ざゆう)の銘(めい)をおしえてください。

根岸さん 「死ぬまで勉強」!どんな仕事でもそうですが、名人と呼ばれる人も言っていました。「これで良いんだ」と思えるものはないんです。

職人の仕事は、そういうものじゃないかなと思いますね。

コバトン 根岸さんの今の夢(ゆめ)や目標(もくひょう)はなんですか?

根岸さん 花火を造り続けること、自分の納得のいくものを造り続けていきたいですね。事故を起こさないことはもちろんですね。

コバトン 最後(さいご)に、埼玉県のこどもたちにメッセージをお願(ねが)いします。

根岸さん 花火を造るには、火薬を配合するので体が炭で黒く汚(よご)れたり、地味な仕事ですが、打ち上げると、一瞬のものですがとても華やかで美しいです。

みなさん、この夏はぜひ花火大会を見に来てください!

組立工程1 

乾燥させた「星」。いろいろな大きさがあるね。

組立工程2

紙でできている球体の半分に、「星」を隙間(すきま)なく詰め込みます。並(なら)べ方や「星」の種類(しゅるい)によって、色や動きが変わります。

組立工程3

組立工程4

球体の半分に詰(つ)め終わりました。もう半分を合わせて、丸い玉にします。これは「八重芯(やえしん)」と呼ばれる2層(そう)の花火で、層ごとに打ちあがった時の色が違(ちが)います。

「星」を詰めるのは、1日で最高5~6個!

組立工程5

玉を、防水(ぼうすい)加工(かこう)した紙でしっかり包(つつ)んだ後、形を整えます。

組立工程

天日で乾燥させます。乾燥させた花火玉は、火薬庫で保管されます。タマネギみたいだね!

コバトン

花火が打ち上がるのは一瞬だけど、その一瞬を造るにはそうとう手間がかかっているんだね。

3 ある日の根岸さん

5時00分

起床(きしょう)

 

黒柴(しば)犬(やまと君)と約1.5kmを散歩やまと君

6時00分

朝食(ちょうしょく)

7時00分

メールのチェック

8時00分

10時00分

花火造りを開始

休憩(きゅうけい)

 

12時00分

昼食

13時00分

15時00分

花火造り開始(かいし)

休憩(きゅうけい)

 

17時00分

花火造り終了(しゅうりょう)

18時00分

夕食(お酒も少々…^^)

19時00分

テレビを見る

21時30分

入浴(にゅうよく)

22時30分

就寝(しゅうしん)

【もっと詳しく花火を知ろう!】

ほかのお仕事をみてみよう!

お問い合わせ

県民生活部 広聴広報課 ウェブ管理・企画担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

電話:048-830-2852

ファックス:048-824-7345

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?