ページ番号:16172

掲載日:2022年5月24日

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都市住民意向調査結果概要

目次

  1. 調査方法、回答状況概要
  2. 回答者の属性
  3. 質問項目及び集計結果
    • (1)日常生活及び農作業経験等について
    • (2)三富地域の認知度、関心度等について
    • (3)三富地域の将来像について
  4. 自由記入欄の回答
    • (1)自由記入回答の概要
    • (2)自由記入回答の内容(抜粋)
  5. 緑地所有者アンケートとの比較

1 調査方法、回答状況概要

 ※大井町については、平成17年10月1日に上福岡市と合併し、ふじみ野市となったため、大井町(当時)と標記してあります。

調査の内容

  • 調査対象者の属性(性別、年齢、居住形態等)
  • 農業や農村への関わりと関心
  • 三富地域に関する認知度
  • 三富地域に求める将来像
  • 平地林の保全に関する意識・関心
  • 平地林保全のための施策等に関する意向

調査実施方法

下図で示した範囲に居住する所沢市、狭山市、川越市、大井町(当時)、三芳町の3市2町の住民(緑地所有者を除く)を無作為抽出し、郵送方式によるアンケート調査をおこなった。調査対象者の抽出に当たっては住宅地図を用いた。

三富地域調査対象住宅地図

回答状況

  • 調査時期 平成12年7月から9月
  • 調査票配布数 3903票
  • 有効回答数 2016票
  • 有効回答率 51.7%

居住地

配布数

有効回答数

回答率

川越市

984

513

52.1%

所沢市

1,382

715

51.7%

狭山市

922

489

53.0%

大井町(当時)

339

159

46.9%

三芳町

276

141

51.1%

不明

-

5

-

3,903

2,016

51.7%

2 回答者の属性(回答者総数=2,016)

(1)回答者の性別

回答者の性別

(2)回答者の年齢

回答者の年齢

(3)回答者の職業

回答者の職業

(4)回答者の世帯構成

回答者の世帯構成

(5)12歳以下の子供(小学生及び未就学児)の有無

12歳以下の子供(小学生及び未就学児)の有無

(6)回答者の居住地

回答者の居住地

(7)回答者の現在の居住地での居住年数

回答者の現在の居住地での居住年数

(8)幼少期に過ごした地域

幼少期に過ごした地域

(9)現在の住居

現在の住居

3 質問項目及び集計結果

(1)日常生活及び農作業経験等について

問1 あなたは日常の暮らしで、生活環境についてどのようなことが大切だとお考えですか。次の中から2つまで○印をつけてください。

選択項目 

回答数

比率

買い物や日常生活の便利さ

736

36.9%

文化や教育環境の充実

213

10.7%

医療や福祉の充実

903

45.2%

ふれあいやコミュニティの充実

158

7.9%

緑や自然環境に恵まれていること

1,031

51.6%

静かな環境

288

14.4%

安全な環境

611

30.6%

その他

10

0.5%

1,997

 

問2 あなたは休日や余暇を、主にどのように過ごされていますか。次の中から2つまで○印をつけてください。

選択項目 

回答数

比率

趣味や習い事を屋内でする

646

32.3%

庭いじりや家庭菜園を楽しむ

905

45.3%

スポーツを楽しむ

570

28.5%

旅行をする

629

31.5%

美術館など文化施設に行く

254

12.7%

レジャー施設に行く

161

8.1%

野外レクリエーションを楽しむ

438

21.9%

その他

178

8.9%

1,997

 

問3 あなたは農作物を作った経験がありますか。1つに○印をつけてください。

選択項目 

回答数

構成比

全く経験がない

556

27.6%

かつて経験がある

1,036

51.4%

今も農作物を作っている

413

20.5%

不明

11

0.5%

2,016

100.0%

問3-1 (問3で1または2と回答した方のみ、回答してください)

どのような農作物栽培の経験がありますか。あてはまるものすべてに○印をつけてください。

 選択項目

回答数

比率

自分の庭やプランターで経験

744

51.6%

貸し農園などを借りて経験

440

30.5%

学童農園など学校時代に経験

157

10.9%

農家で働いて経験

194

13.4%

生まれが農家なので手伝った

523

36.2%

その他

94

6.5%

1,443

 

(2)三富地域の認知度、関心度等について

問4 あなたやご家族は、この「三富地域」を訪れることはありますか。1つに○印をつけてください。

 選択項目

回答数

構成比

ほとんど訪れることはない

934

46.3%

ときどき訪れることがある

847

42.0%

よく訪れる

213

10.6%

不明

22

1.1%

2,016

100.0%

問4-1 (問4で2あるいは3と回答した方のみお答えください)

では、あなたやご家族は、「三富地域」で何をしましたか。次の中から3つまで○印をつけてください。

選択項目 

回答数

比率

散策など

797

75.7%

史跡めぐりなど

486

46.2%

昆虫採集など

88

8.4%

自然観察(野草、バードウォッチングなど)

337

32.0%

ジョギングなど

151

14.3%

地域活動への参加(落ち葉掃きなど)

82

7.8%

その他

193

18.3%

1,053

 

問5 あなたは「三富地域」にどのような施設があったらいいと思いますか。次の中から3つまで○印をつけてください。

選択項目 

回答数

比率

遊歩道やサイクリングロード

1,295

65.7%

農産物直販所

675

34.3%

森林公園、農業公園

1,387

70.4%

市民農園

352

17.9%

歴史や文化の総合資料館

603

30.6%

スポーツ・レジャー施設

547

27.8%

その他

103

5.2%

1,970

 

「三富地域」では、江戸時代に農家住宅と畑、林が整然と並ぶ開墾が行われ、林の落ち葉を堆肥として利用する農業(循環型農業)により、痩せた土地を豊かな農業地帯へとつくり変える工夫がなされました。そして、こうした農業が維持されることにより、「三富地域」には、畑と林からなる緑豊かな環境が残されてきました。

問6 あなたは、こうした「三富地域」の農業や独特の景観がつくられてきた歴史について知っていましたか。1つだけ○印をつけてください.。

選択項目 

回答数

構成比

まったく知らず、今回初めて知った

475

23.6%

聞いたことはあるが、詳しくは知らない

983

48.8%

よく知っている

542

26.9%

不明

16

0.8%

2,016

100.0%

問7 落ち葉を利用した堆肥づくりには、多くの労力がかかり、農家の労力だけでは足りない状況にあり、こうした落ち葉集めなどの作業をボランティアとして援助・支援している人やグループが「三富地域」にあります。あなたやご家族は、余暇に、こうした山林の落ち葉掃き等に協力する気持ちはありますか。1つ選んで○印をつけてください。

選択項目 

回答数

構成比

積極的に参加・協力したい

167

8.3%

知人などに誘われれば、参加・協力してもよい

740

36.7%

関心はあるが、協力する余裕はない

992

49.2%

興味はない

103

5.1%

不明

14

0.7%

2,016

 

問8 落ち葉などの有機堆肥を利用した農産物は、価格的にはどうしても高くなってしまいますが、このような農産物についてどのように思いますか。1つ選んで○印をつけてください。

選択項目 

回答数

構成比

倍の値段でも買う

67

3.3%

多少割高な程度なら買う

1,506

74.7%

有機農産物にはこだわらない

426

21.1%

不明

17

0.8%

2,016

100.0%

問9 「三富地域」でも年々緑が減少していますが、こうした状況に対して、例えば「トトロのふるさと基金」などのように、皆でお金を出し合って山林を買取り、緑地として保全している例もあります。あなたは、三富地域の緑を守るために、緑地保全の基金があれば応じる気持ちはありますか。1つ選んで○印をつけてください。

選択項目 

回答数

構成比

緑が保全され続けるなら、毎年一定額を支払っても良い

377

18.7%

赤い羽根のような募金・寄付程度なら協力してもよい

1,447

71.8%

そういう気持ちはない

172

8.5%

不明

20

1.0%

2,016

100.0%

(3)三富地域の将来像について

問10 三富地域には多くの自然や歴史遺跡、住居・農地・山林が並んだ独特の景観がありますが、以下の中で、あなたが後世に残したいと思うものはどれですか。あてはまるものすべてに○印をつけてください。

選択項目 

回答数

構成比

1 農地

1,076

53.8%

2 山林

1,515

75.7%

3 農家屋敷

713

35.6%

4 農村景観

1,086

54.3%

5 多福寺などの文化遺産

1,391

69.5%

6 落ち葉を堆肥として利用する農業(循環型農業)

1,125

56.2%

7 伝統芸能

620

31.0%

8 伝統的な文化生活

465

23.2%

9 地域社会の人とのつながり

561

28.0%

10 その他

22

1.1%

2,001

 

問11 三富地域の将来像として、どのようなものが望ましいと考えますか。次の中から2つまで○印をつけてください。

選択項目 

回答数

構成比

1 今よりも農地や山林を拡大していく

137

6.8%

2 今ある農地や山林を保全し、現状を維持していく

1,123

55.9%

3 今ある農地や山林を保全するとともに、市民農園など住民が利用する場を整備していく

1,015

50.5%

4 農地や山林を残しながら、地域に必要な開発は認めていく

968

48.2%

5 現状から方向転換し、都市的な開発を認めていく

67

3.3%

6 特にない

26

1.3%

7 その他

37

1.8%

2,008

 

問12 望ましい三富地域を実現するためには、何が必要だと考えますか。あてはまるものすべてに○印をつけてください。

選択項目 

回答数

構成比

1 三富地域の魅力のPR

1,019

51.3%

2 緑地に係る税負担の軽減

1,011

50.9%

3 緑地保全のための基金制度の確立

692

34.8%

4 緑地保全に関心のある住民・団体との協力体制の確立

987

49.7%

5 地域の核となる施設の整備

564

28.4%

6 農業後継者の確保

901

45.3%

7 雇用の場の創出

276

13.9%

8 行政の積極的支援

1,271

64.0%

9 その他

42

2.1%

1,987

 

問13 望ましい三富地域を実現するためには、誰の力が必要だと考えますか。あてはまるものすべてに○印をつけてください。

選択項目 

回答数

構成比

1 農地や山林の所有者

1,630

81.4%

2 地域周辺の住民

1,241

62.0%

3 農協等の地元関係団体

776

38.7%

4 行政

1,745

87.1%

5 環境保護団体や地域づくりの活動団体

893

44.6%

6 その他

26

1.3%

2,003

 

4 自由記入欄の回答

(1)自由記入回答の概要

調査票の末尾に自由記入欄を設けたところ、有効回答数2,016人のうち、862人の方々から御記入をいただきました。

記入された意見等を複数項目形式で分類を行った結果を下表に示しています。

内容としては、理念的なものとして「自然環境の保全」「農村景観の保全」に関する意見が多く寄せられました。

また、具体的なものとして、「産廃施設の撤去・規制や監視強化」「農家への税制面での優遇措置」といった意見が目立ちました。

一方、「地域のあり方」「三富地域のPr」「ボランティア活動等への協力」「その他の具体的施策」などにおいて、これからの三富地域づくりに向けた積極的な意見も散見されています。

意見の種類

項目

件数

比率

理念的意見

1 自然環境の保全

160

18.6%

2 農村景観の保全

129

15.0%

3 都市的開発の抑止など

77

8.9%

4 開発の促進

16

1.9%

5 地域のあり方など

15

1.7%

具体的意見

6 産廃施設の撤去・規制や監視強化

124

14.4%

7 農家への税制面での優遇措置

118

13.7%

8 道路・公園などの整備

116

13.5%

9 ゴミの不法投棄対策

96

11.1%

10 三富地域のPRをもっとすべき

81

9.4%

11 農業振興策等について

73

8.5%

12 ボランティア活動等への協力

31

3.6%

13 農地からの土埃、土砂流出対策

29

3.4%

14 公有地化の推進

26

3.0%

15 農産物の安全性向上

19

2.2%

16 交通量の抑制

14

1.6%

17 その他の具体的施策

73

8.5%

その他

その他

199

23.1%

合計

1,396件

(862人)

-

(2)自由記入回答の内容(抜粋)

※1 ここに紹介している意見等は、自由記入欄に記入のあった862人の方々の意見の中から、事務局が抜粋し、項目別に整理したものです。ホームページ容量並びにレイアウトの関係上、すべての御意見を掲載することはできませんでしたので、予め御了承ください。

※2 それぞれの意見については、極力、原文のまま掲載するよう努めていますが、誤字や文章のつながり等については、事務局で最低限の校正をしています。

※3 大井町については、平成17年10月1日に上福岡市と合併してふじみ野市となったため、「大井町(当時)」と標記しております。

(1) 自然環境の保全

  • 狭山市上赤坂の森のように木を伐採して運動公園を造るより、山林のまま、誰でも自由に入れる、そして安全に遊べる森にすればいいと思います。スポーツも大事ですが、自然を相手にして遊ぶことの大切さを、もっと皆で考え、わかってもらいたいと思います。(狭山市 39歳 男性)
  • カブトムシやクワガタが沢山採れるような雑木林を減らさないでください。守ってください。残してください。お願いします。(所沢市 58歳 女性)
  • 「武蔵野の森林」にあこがれてこの地を選択した一人として、何とか開拓(「開発」と思われる:事務局注)が減少し、現在の住環境が維持できないかと願っている。努力をお願いします。(大井町(当時) 60歳 男性)

(2) 農村景観の保全

  • 江戸時代の三富新田の開発は、(柳沢)吉保をはじめ多くの方の努力の結晶である。是非是非この景観は残しておきたいものである。多少虫食い状態(倉庫などができて)になっているが、これ以上、森林・農地がつぶされないよう食い止めて欲しい。相続の問題もあって難しいと思うが、行政の力でなんとか保存に努めていただきたい。(川越市 71歳 男性)
  • 美しい景観がダイオキシンに汚染されていることや、屋敷地が欠けて倉庫等が激増してきているのに胸が痛みます。東京からほど近いこの地は、スポーツ・レジャー施設や総合資料館等のハコモノよりも、三富特有の景観を大切にし、それをアピールする方が良い選択と思います。川越の蔵造りの街並みが人々を引きつけるように、三富特有の景観も違う意味で人々の心をつかみ支持されることでしょう。今ならこれ以上の乱開発を押しとどめることが可能と思います。三富の世界遺産登録を目指して、埼玉県がんばりましょう。(所沢市 55歳 女性)

(3) 都市的開発の抑止など

  • 山林がどんどん減って緑がなくなっていくのが大変寂しい。鳥の数も減っている。これ以上開発する必要は全くない。山林の減少を食い止めて欲しい。行政は規制をすべし。取り返しがつかなくなります。(狭山市 58歳 男性)
  • 三富地域へは、そこを目的として訪れることはあまりありませんが、通過地域としては通ります。時間が早ければ、帰途に多福寺等を訪れます。周辺がどんどん開発されて、地域が都市化していくのは残念なことです。昭和30年代後半頃から、所沢発志木駅南口行きのバスを利用することが何回かありましたが、楽しみはケヤキの木を車窓から眺めることで、都会育ちの私には楽しいひとときでした。これ以上の都市的開発は抑止すべきかと思います。(狭山市 64歳 男性)
  • 20年近く前に、中富小学校を卒業しました。市内の小学生等が社会科見学に来ていて、子供ながらに自慢の地域でした。でも今はすっかり景色が変わってしまっていて、非常に残念で仕方ありません。余計な建物・道路を造らせないことや、後継者不足の農家の組織化等も考慮に入れて行政が全面的にバックアップしないと、近い将来、ただの住宅地となってしまう でしょう。子供達、次世代の人間に、みどりの地球を残してあげたいと思います。(所沢市 31歳 男性)

(4) 開発の促進

  • 市街地に近い場所であり、自然保護も大事であるが、この地域を市街化する方が、より多くの住民に利益があり、是非都市化を推進して欲しい。(狭山市 65歳 男性)
  • 三富地域の現状維持は現代社会の要請からみて困難、乱開発となって将来に禍根を残すこと必定、今こそ柳沢吉保の英知に倣って、思い切った地域の計画的開発に踏み切って欲しいと思う(大井町のふじみ野駅周辺の開発は成功と思う)。三富地域の開発は広域的に捉え、多くの関係市町と協力して行って欲しい。(川越市 78歳 男性)

(5) 地域のあり方など

  • 地権者の立場からすれば、ある程度理解できるが、あまりにも無計画に大きな倉庫群、資材置場ができ、貴重な雑木林が失われていくのは残念です。三富地域を、調和ある品格のある地域として計画(マスタープラン)を立て、後世に残すべきと考えます。(大井町(当時) 56歳 男性)
  • 最も重要なのは、当事者(農民、周辺住民)の意識である。行政や都市住民の援助を待つ姿勢では実効は上がらない。次に重要なのは、都市部住民の理解と協力で、住民がそれぞれの立場で最大限の協力活動をすることが望ましい。最も難しいのは行政の関与の仕方である。「~してやる、させる」といった姿勢では事は成就しない。それぞれの立場の人が行政の関与を意識せずに、自発的にやる気を持てるような施策が必要である。交付金や税制上の配慮は、恩恵としてではなく、活動の成果に対する評価として行うべきものと考える。(所沢市 74歳 男性)
  • 三富地域の景観はこれからも是非残していって欲しいと思います。例えば「さいたま文化遺産」(仮称)の制定などにより、県内外の人々に来てもらう、注目してもらう。多くの人々が集まることにより、地域の活性化につながると思います。活性化することにより、後継者問題、雇用の問題、地域ボランティアへの協力の問題等々、解決の道が開けるのではないでしょうか。健康的で文化的なまちづくりのため、行政の努力、協力をいただくのは言うまでもありません。自然を守るために手を付けずにそのままにしておくだけが自然保護とは必ずしも言えないと思います。その地域の人々が暮らしやすい環境を作ることも必要であると思います。(所沢市 50歳 男性)
  • 「自然との共生」を一番重要なことと考えています。その点から、三富地域の環境保全は、(1)地域住民(2)関係市町(3)地主 の3者が将来像を話し合い、進めて欲しいと願います。(所沢市 57歳 男性)

(6) 産廃施設の撤去・規制や監視強化

  • 農地に枯葉肥料を使うにしても、ダイオキシンなどの有害物質の影響がないようにすることが基本的な問題と考えます。所沢市を中心として川越市、三芳町、大井町の住民にしてみれば、産業廃棄物焼却場は、市営の設備以外は皆無を望んでいることを、県は心からわかって欲しい。設備改善のための低金利融資などもってのほか、県政は本当に県民のことを考えているのかと思っております。(所沢市 72歳 男性)
  • 三富地区に係わる行政は、緑地保全に取り組んでいるようには思えません。倉庫、産廃業者等への許可は即刻やめるべきと思います。(所沢市 68歳 男性)
  • 私共の家の近くに、小規模の産業廃棄物を燃やしている所が2,3箇所あります。こういう事業所を、行政の法律をもう少し厳しくして取り締まることはできないものでしょうか。(三芳町 53歳 女性)
  • このアンケートに、悪名高い所沢の産廃処理施設銀座のことが一言も触れられていないことが不思議でなりません。あのくぬぎ山も三富の中心にあるではありませんか。産廃問題が解決しない限り、問5(=三富地域に欲しい施設;事務局注)で問われているどんな施設も魅力あるものになりませんし、近づきたくもありません。問12の「望ましい三富地域の実現」のために最優先されるべき課題は、産廃処理施設の撤去だと思います。私の家は三富の南東周辺地区にあり、冬は北西の風に乗って、よどんだ空気が流れてきます。素晴らしかった環境が今ではすっかり損なわれてしまいました。住民が安心して暮らせる場所にすることこそが、何よりも大切ではないでしょうか。(所沢市 63歳 男性)
  • 三富地区においては焼却施設が多く、許可のあるもの、また無いもの等があり、行政において日ごろ指導していることは知っているが、実態としては許可条件どおりでないものが多く、地域への汚染がひどい状況であるので、早急に許可条件のとおりの運営をするよう指導をお願いします。(川越市 56歳 男性)

(7) 農家への税制面での優遇措置

  • 農家の人が相続の際農地を手放す(相続税納付のため)ことのないように、山林・農地を残すことを条件に税負担を軽減若しくは免除すべきだと思う。相続税納付のために売却された山林等が、ゴミ焼却施設等に利用されている。(所沢市 50歳 男性)
  • 以前テレビで見たのだが、土地にかかる相続税を払えないために、山林を切り売りして産廃業者に売ってしまい、結果として緑地が失われるばかりか、ダイオキシンの発生源にもなってしまうという問題が起きている。緑を守るためにも、山林に係る税金を減らす等、行政が積極的に取り組んで欲しい。(川越市 33歳 女性)

(8) 道路・公園などの整備

  • 行政が協力し、三富地域の特性を活かしながら、レジャー施設、遊歩道やサイクリングロード、歴史や文化の総合資料館など県民・市民・住民が利用できる施設を建立するなどして、その収益や寄付募金などが三富地域を維持していくように、税金を上手に利用してください。(川越市 57歳 男性)
  • 昔の自然、歴史遺跡、農地、山林等の独特な景観にこだわらない方がよい。農業公園、山林公園の中に散歩サイクリング道、各種スポーツの施設や公民館、老人福祉施設、これらを利用するための宿泊施設、少年の農業体験施設、医療施設を作り、関係市町村住民が活用できる、多目的空間を作った方がよい。(狭山市 69歳 男性)

(9) ゴミの不法投棄対策

  • 月に何回かサイクリングかジョギングで三富地域の農地や山林を訪れるが、道路に近い山林の中に不法投棄されたゴミの山を見ると悲しくなってしまいます。各自治体で看板を立てたり巡視を行っているようですが、相変わらずの現状を考えると、日本人の道徳心の低下を嘆かざるを得ません。今後も御当局の地道な努力をお願いいたします。(狭山市 64歳 男性)
  • 雑木林に散歩によく行くが、不法に投棄されたゴミ(農家で使っていたものと思われるものを含む)が多い。立て看板等の行政指導だけでは無理と思う。(川越市 73歳 男性)

(10) 三富地域のPrをもっとすべき

  • 江戸時代に柳沢吉保が開拓した特別な場所だということを、もっと県民にPrしたほうが良いと思います。5-6年前に知るようになって、すぐ近くにこんな歴史的な珍しいものがあることは、県民、所沢に住むものにとって非常に嬉しいことであり、これから是非残しておくよう努力してくだ さい。(所沢市 61歳 男性)
  • 今回のアンケートにより、三富地域について知りました。本地域の今後については、周辺地域の住民の1人として興味があります。今後は、より一層のPr活動により情報を流していただきたいと考えます。(所沢市 31歳 男性)

(11) 農業振興策等について

  • 農業技術の向上及び後継者の確保のため、農業関係技術者の養成(農業高校などの充実)が緊急の課題だと考えます。(狭山市 75歳 男性)
  • 農業に魅力を持たせる行政支援をお願いしたい。魅力がないと後継者は育たないし、衰退の一途をたどるのではないかと思います。この付近の農産物、特に里芋、ごぼう、ほうれん草等が大変に美味しいことを、ある機会に知りました。是非地域で販売して欲しいし、農家の現金収入の一助にもなるのでは、と思います。(所沢市 74歳 男性)
  • 畑には多くの里芋が植えられていますが、直売所が無く、地元の里芋が欲しくても手に入りません。どうか直売所を作ってください。(大井町(当時) 42歳 女性)
  • 援農ボランティアを組織化して上手に活用すると良い。市民農園として市民に貸与する、あるいは秩父の農産物のように市場に三富ブランド商品として直販流通させるのも良いのでは。また学校教育の一環として、落ち葉掃き等の作業を子供達に手伝わせ、楽しく土とふれあいながら、労働の楽しさを教えることもできる。旅行会社のツアーに組み入れ、「1日農村体験」(仮)として、農作業を気分転換や遊びの感覚で取り入れて三富の農産物をPrしてみてはどうでしょう。(所沢市 57歳 女性)

(12) ボランティア活動等への協力について

  • 有機農法等をするためのボランティアを、行政、地域団体(自治会等)が募集すれば、近年のガーデニングブームにもあるとおり、沢山の方々が参加、興味を示されると思う。(所沢市 50歳 男性)
  • 三富の良さを後世に残していくためには、問5(三富地域に欲しい施設)にあるような施設は極力造らない方がよい。金をかけて何か造らないと気が済まないような発想は見直すべき時期に来ている。周辺住民として、落ち葉掃き、不法投棄されたゴミの掃除、トラスト基金には積極的に参加したい。(所沢市 63歳 男性)
  • 三富地域は休日のウォーキングでたびたび訪れています。旧道沿いの農家が一つ、また一つと消え、コンビニが建ったり駐車場になっていく現実を見るにつけ、本アンケートで問われている問題の難しさをつくづく感じます。市民ハイカーにとっては美しい景観であっても、地元の方たちにとっては厳しい生活の場であるのです。景観維持などという悠長な問題ではないと思います。しかし何としても三富の景観は後世に残したいと思います。私たち市民ハイカーにも協力できる点があれば、可能な限り協力したいと考えます。(所沢市 51歳 男性)

(13) 農地からの土埃・土砂流出対策

  • 風の強い日はホコリ(砂埃)がひどく、やってられない。特に農家にお願いしたいが、土地を休ませず常に野菜や作物を作って欲しい。更地にしておかないでほしい。(所沢市 55歳 男性)
  • 農地所有者は、もっと畑の周りに緑を増やし、砂埃を少しでも無くすような努力をしてほしい。(三芳町 55歳 男性)

(14) 公有地化の推進

  • 東京からわずか数十kmにある三富地区は素晴らしい山林と森に囲まれている。この山林や森は、常に意識を持って管理していないと、すぐに産廃業者などが東京からやってきて自然を壊してしまうおそれがある。大事なことは、所有者がいるということである。所有者に管理する力と意 識が無くなったときは、東京のゴミためになってしまうだろうと考えている。行政の力で山林、農地、森を買い上げて、東京に近い自然のままの三富地区を将来に残してもらいたい。(狭山市 64歳 男性)
  • これからは農業経営を継続して行くには非常に厳しい状況にあり、その措置として、農林公園・森林公園等の予定地は現在の山林をそのまま地主から無償で借受け、公共機関やボランティア、地域住民等で落ち葉掃き管理を行い、農業経営者に有機堆肥として還元する。税措置として、公園等に貸した期間は無税(固定資産税)として、相続が発生したときには公共機関が買い受けることで、三富地域の存続が図られると思います。(川越市 54歳 男性)

(15) 農産物の安全性向上

  • 私たち人間は、死ぬまで食べ物を食べて生きています。一口に食べ物といっても沢山ありますが、その中でも、ビタミン、ミネラルの豊富な野菜は一番大切と考えています。家族の健康を守る上でも野菜は選んで購入しています。農家の友達から、Jaのファームセンターから、生協から、近くの農家の無人販売から、出所確かな野菜を求めています。ダイオキシンで騒がれた所沢の野菜も、汚名返上する日が近いことを願っています。安全な農作物の供給をお願いします。(川越市 47歳 女性)
  • 都内より転居して、初めて農地の側での生活をしています。畑地づくりから収穫まで、農家の人の苦労を見て同情したこともありました。でも最近は、農薬散布の量の多さに恐怖を感じています。いずこも同様とは思いますが、現実に自分の目で見た野菜は買う気になれません。自然と埼玉産の野菜は除外しています。(所沢市 58歳 女性)
  • 近辺で採れる野菜、お茶等の作物については、出来れば食べたくないと思う。理由はダイオキシンであり、マスコミにも取り上げられたが不透明だからです。実際、体に影響が無いという確かなデーターかどうかわからないからです。(所沢市 67歳 男性)

(16) 交通量の抑制

  • 三富、特に上富地区の真ん中を通る道路は、「いも街道」と呼ばれているが、ここを通るトラックが多すぎる。道の両側のケヤキ並木も遊歩道も、排ガスで台無しだ。トラックの交通規制が必要だ。(川越市 69歳 男性)
  • 三芳町上富、下富に通るケヤキ並木の保存、農地、山林等現在の環境を保持するため、車の規制、遊歩道の整備が必要である。(川越市 67歳 男性)

(17) その他の具体的施策

  • 県と5市町による将来的ゾーニング、(1)営農区域、(2)農林関係公益施設の設置、(3)農林公園・森林公園・総合運動公園、(4)郷土文化施設、(5)防災施設、(6)教育福祉施設、(7)産廃施設の分散化を明確に位置づけ、三富地域の将来環境維持を図ってはどうでしょうか。(川越市 54歳 男性)
  • 三富地域の平地林の保全には、いくつかの市民グループが取り組んでいます。そうした市民グループの活動と、権利者、行政、さらに地域住民のレクリエーション活動、教育活動など多様な主体がパートナーシップを多面的に進めていくことが必要だと思います。多様なパートナーシップを、その地域の実情に合わせてどうマネージメントしていくか、コーディネーターの力量が問われると思います。残念ながら所沢にはそうした機能を担うNPOはありませんので、当面は行政が担っていただく以外に無いと思います。
  •  三富地域を舞台にして、社会実験的なプロジェクト(雑木林の保全と活用をテーマにしたプロジェクト、イベント等)を企画し、企画段階から市民の参加を得て進めていけば、その中からコーディネーターとなるような人が出てくるかも知れません。(所沢市 68歳 男性)
  • 第一に、伝統的な農業形態(自然循環型農業)を維持しながら、農業経営を新しい農業法人(農協、生協など)によって近代的、大規模、計画的な契約栽培農業などを展開して、付加価値の高い農産物を供給する。第二に、この地域は農業地、緑地保護などの環境保全、文化歴史的遺産としての、農業民俗資料としての生きた博物館としての機能を地域に附帯させることが必要である。これらの保全経費の行政からの拠出や税制上の優遇策などによって、財政的に維持できるように工夫する。第三に、社会的機能として、自然環境保全のボランティア活動の受け入れの場、また社会教育事業の一環としての体験教育の場としての活用が期待される。ここにスポーツ施設などを付帯させることには賛成できない。(狭山市 66歳 男性)
  • 三富地域の歴史、伝統、現状の景観、所有者(農家)の抱える問題点等に関する認識度はまだまだ低いと思います。保存し、維持し、その間今日を楽しみたいという気持ちは誰にでも共通すると思いますが、そのために負う地元(所有者)の負担をどうするかが主要な問題でしょう。
  •  当該地域の農業規模の再編(大型化)、地区産品を全県内で意識的に販売する施策、自然愛好者の訪問促進(いわゆる観光地的集客ではなく)と維持ファンドの設定等々、知恵を絞りたいものです。(川越市 60歳 男性)

※その他

  • 「トトロ基金」のような制度を創設してはどうか
  • 三富に行くための交通の便を良くしてほしい
  • 東京狭山線の早期開通を望む
  • 学校教育にもっと三富を取り入れても良いのではないか
  • 一般市民のゴミ投棄が目に余る
  • 農家が畑でビニールを燃やすのはやめて欲しい

等の意見がありました。

御協力ありがとうございました。

5 緑地所有者アンケートとの比較

緑地所有者意向調査と都市住民アンケートでは、いくつかの項目について、同一の質問を設定しています。以下はそれぞれの質問項目における回答の構成比を比較したものです。

(1)三富地域で後世に残したいもの

三富地域で後世に残したいもの

(2)三富地域の将来像として望ましいもの

三富地域の将来像として望ましいもの

(3)その将来像実現のために必要だと思う施策

その将来像実現のために必要だと思う施策

(4)将来像実現のためには誰の力が必要か

将来像実現のためには誰の力が必要か

お問い合わせ

企画財政部 土地水政策課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎2階

ファックス:048-830-4725

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