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掲載日:2021年4月1日

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知事記者会見テキスト版 平成29年4月11日

録画を見る(約50分)

平成29年4月11日(火曜日)

知事発表
埼玉県内交通事故多発

埼玉県内交通事故多発について(PDF:312KB)

知事

まず、今日は県内の交通事故が多発していることで、改めて県民の皆様にお願いをしたいと思っています。大変残念ですが、死者数が現在のところ3月末現在で全国ワースト1位になっております。昨年は史上(後に「昭和30年以降」に訂正)最少の事故死者数であったのですが、非常にスタートにおいて悪い状態が続いております。まず、御注意をお願いしたいのは、交差点での事故が約6割近いというのが事実であります。車を運転される方は、左右をしっかり確認していただきたい。また、横断歩道などを渡っている方々についても、横断歩道が優先であることは間違いありませんが、時々間違った運転をされる方もありますので、念には念を入れて、しっかりと周りも見ていただきたいと思っております。それから、人身事故の約7割が脇見運転になっています。運転手がちょっとした油断で、結果的に前方不注意というかたちで事故を起こす、このパターンがやはり多くあります。いわんや、最近では「ながらスマホ」というかたちで、携帯やスマホに注意を取られて前方不注意などが起こったりして事故につながったりしております。それから、夜の18時から20時、午後6時から午後8時までの間が非常に交通事故が多い時間帯です。64.6%、この夜間帯に交通事故が起こっています。一つは、明るい昼間に慣れていて、ちょっと暗くなってきたときに目がそこまで慣れていないことなどがあったりして、見逃してしまったりする。そしてまた、夜歩行される方の服装などが暗くて、十分車で見ることができない、見えた時にはもう間に合わないというようなところがありますので、夜間に外出する時には、できるだけ明るい服装や反射材などを活用していただきたいと思います。靴にも反射材を付けておくとか、あるいは腕章というのでしょうか、腕にもそういう反射材を巻き付けるとか。自転車にはもう絶対条件です。車輪のところに反射材を付けておくとかいうことをしておけば、とかくライトは前後だけですので、横からの部分が全く見えないということになりますので、車輪にも付けておけば横からの部分も見えると。繰り返しますが、交差点では乗用車の方々もバイクの方々も、また歩いている方々も左右を確認していただきたい。脇見運転は絶対ダメですと。夕方から夜間については、十分気を付けていただきたい。以上のことを、是非お願いをしたいと思っております。埼玉県警察本部並びに交通安全協会、あるいは交通安全母の会の皆様達も一生懸命、交通事故防止のために努力をしております。県民の皆様の御協力を、よろしくお願いいたします。

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ウェルカムベイビープロジェクトがスタート!

ウェルカムベイビープロジェクトがスタート!について(PDF:707KB)

知事

それでは、今日はウェルカムベイビープロジェクトがスタートしました。改めて、予算の時に若干の説明をさせていただきましたが、丁寧に今日は御説明をしたい、また御報告をしたいと思います。不妊の問題は、他人事でなくなってきております。子供を希望しても授からない夫婦の割合が、4組に1組と言われております。いろんな理由があるのかもしれませんが、一つはいわゆる晩婚化の世界が作られつつあります。埼玉県の平均でも男性が31.5歳、女性が29.6歳、平成27年でそうなっております。約10年前には男性が30.2歳、女性が28.2歳でありましたが、この晩婚化と同時に不妊というのでしょうか、授からない夫婦の割合が増えてきていると、このような傾向が出ております。この不妊のことに関しては、実は男女とも互いに要因があるということが最近分かってまいりました。女性だけの問題ではなくて、男性にも課題があるということです。しかも、不妊治療して高齢になればなるほど不妊治療の結果の割合が非常によくない傾向が出ております。あるいは、流産率が高くなっております。これは1回の不妊治療におけるデータですので、2回3回と繰り返す中で当然このデータは上がってくるわけでありますけれども、(後に削除)こうした傾向があることも知っておかなければなりません。このように、妊娠・出産の正しい知識の理解度ということでいえば、日本は極めて割合が少ないと言われております。先進諸国の平均が64%の方々がだいたい若い時から妊娠・不妊の正しい知識を身に付けているというのに、日本では34%しか身に付けていないと言われております。避妊のことについてはよく学校で教えるのですけれども、この不妊のこととか正しい出産のあり方はよく教えていないという、こうしたことも大きな原因となっておりますので、これからはこうした部分についても丁寧に学校教育やその他のことでも必要だと考えております。

そこで、埼玉県はこれまでも応援をしておったことですが、とことん応援しましょうという仕組みに平成29年度からスタートいたしました。基本的には妻年齢35歳未満の夫婦に関して、一般的にどのくらい費用が掛かっているのですかと話をすれば、不妊の検査費用が2万円ですと、治療費が40万円ですと、これは平均(後に「一例」に訂正)であります。こういうことに関して、これまでは30万円しか助成してなかったのですが、この際しっかりやりましょうということで、こうのとり健診推進事業費のいわゆる不妊検査費2万円。そしてまた、早期不妊治療費助成事業として10万円を上乗せをして、今までの30万円と合わせて42万円。したがって、大体ほぼ全額がカバーできるようなかたちにさせていただきました、今年度から。しかも、これまでは妻年齢40歳未満の夫婦に関して、1人目につき15万の費用を6回分けて助成(後に「1人目から15万の費用を6回まで助成」に訂正」をしておりました。例えば、一子目の時に3回不妊治療を受けたとすれば、残り3回分しか残っていないということで、2人目に3回かかったら3人目は助成金が無しという仕組みになっておりました。繰り返しますが、仮に不妊治療6回かけたとすると、もうこの方の持ち分は無くなってしまって、2人目も3人目もあるいは4人目も助成が無しというかたちだったのですけど、これではいかんということで、もうそれぞれに6回。1人目6回使いました、15万、6回分助成します。2人目も6回使いました、OKですと。15万円を6回使いました。3人目も15万円を6回使いました。4人目もOK、5人目もOK、6人目もOKと。何回でもOKというかたちにさせていただきました。したがって、不妊治療などをして、そのためにちょっとお金がいかがなものかという心配は、基本的になくなる状態でございます。特別な場合を除いて、基本的には普通の不妊治療に関しては、しっかりと、とことん応援させていただくという仕組みを平成29年度からやっておりますので、気になった方々は即検査をしていただいたり、場合によっては治療していただいたりすることができます。

とにかくどちらにしても、気になるなと思ったら専門医による面接相談の制度を用意しております。場所は、埼玉医科大学総合医療センター、川越市にありますが、こちらの方で毎週火曜と金曜日、4時から5時の間、専門医が相談をいたします。予約方法は電話で予約をいたします。049-228-3674、049-228-3674。埼玉県庁に問い合わせをしていただいても結構でございます。あるいは県のホームページ等々で見ていただければ結構です。そして、助産師による電話の相談もやっております。まずは、こちらの方からスタートされても結構かもしれません。不妊あるいは不育症、妊娠サポートのダイヤルが048-799-3613、毎週月曜日と金曜日、10時から15時まででありましたが、加えて今年度からは土曜日にも第1と第3土曜日、11時から15時までと16時から19時まで。どうしても日中働いている方々のための時間帯を外したかたちで、用意をさせていただきました。いずれにしても、そうした枠組みを作っておりますので、基本的には保健所だとか県の健康長寿課、048-830-3561などに問い合わせをしていただければ、詳しくお知らせをさせていただきます。

そして、もう一つウェルカムベイビープロジェクト、先ほども申し上げました。学校では避妊の話はするのですが、この不妊の話はしないということで、分かりやすくまとめた冊子を高校2年、3年全員に配布をしようということになりました。「願うときに「こうのとり」は来ますか?」というタイトルです。ちゃんといつでも妊娠とか不妊とか、そういったことについて中学生、大学生から、今のうちから知っていただくようにしっかりと、こういう小冊子を見ていただきたい。また、県としても出前講座などを開催してまいります。さらに、他団体との連携による普及啓発も行っております。日本生命保険相互会社の子育て支援商品とのコラボレーションチラシによる普及啓発と。日本生命の子育て支援商品の一角の中に県の不妊治療、ウェルカムベイビープロジェクトの内容などをチラシで一緒に配布をしていただいたり、何らかのかたちで提供していただくようにしております。さらに、九都県市で妊娠・出産・不妊に関する知識の普及啓発を連携で進めるようにしているところです。引き続き、ダイアモンド✡ユカイさんには、埼玉県こうのとり大使として活躍を願っているところでもございます。以上、改めてウェルカムベイビープロジェクトを特出しで御案内申し上げたところでございます。

テレ玉

ウェルカムベイビープロジェクトなんですけれども、PRについては、今後どのように展開していくのかというのを伺えますでしょうか。

知事

今申し上げたところもありますが、今後彩の国だより、これもう新聞各紙の折込に入るわけでありますし、また県のホームページ、さらに場合によっては市町村の広報なんかにもお願いをして、広く広めていきたいと思っています。

テレ玉

このプロジェクトについて、改めて知事のプロジェクトに賭ける期待ですね、これを伺えますでしょうか。

知事

一般的にこの制度を利用しても少し恥ずかしいとか、そういう思いの中で、実際これを制度的に利用されない方々が多いことも事実であります。これは行政側の悩みでもあります。しかし、不妊治療して子供が授かる場合が極めて、成功例がある以上、できるだけ恥ずかしがらずに、男女ともに、夫婦ともに行っていただきたい。そしてまた、より早い時期にお願いをしたいと思っております。と申し上げるのは、29歳(後に「35歳」に訂正)くらいを境に女性の母体から産まれる確率というのが急激に落ちていくという現実がございますので、そういう意味でも早い時期に例えば一般的に言えば結婚されて2年間ぐらいは自然体で待っておられる。3年目ぐらいになって慌てて病院等に行って検査をされたり、相談をされたりするのが普通のパターンなんですね。したがって、その治療を受けて3年目に妊娠されて、4年目に産まれるとなると、場合によっては29歳で結婚されて、30歳で出産する可能性があるのが、これが3年ぐらい遅れる可能性があります。そうすると、一子目で場合によっては終わりということもありえるかもしれません。一般的に35歳以上から高齢出産ということが言われていますので、二子目が35歳にかかってくると、もし結婚されて、すぐ妊娠されることがあれば、35歳までに約5年間、6年間の時間がありますので、場合によっては2人、3人という世界がそこに生まれてくると。したがって、そういう意味では、結婚されたら、その時点で念のために夫婦ともに検査をしておくと。そうすれば、課題があれば課題解決のための努力をすれば、まさにコウノトリがやってくるという、そういうことになるのかなと思っております。この話は一般的になんとなく恥ずかしいとか、話してはいけないような雰囲気の中で、行政も取り扱いができなかったような感覚がありましたけれども、埼玉県はやっぱり少子高齢化という現実の課題が大きなものだと捉えて、あえてこの困難な課題に率直に向き合おうということで、このウエルカムベイビープロジェクトを、データをお示ししながら、県民の皆様にご理解いただこうと思っております。おじいちゃん、おばあちゃんの立場からも、若い夫婦に、念のためにという話などもしていただければ、大変ありがたいと思っているところです。

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幹事社質問
児童虐待による検挙数について
教育勅語について

テレ玉

2点ありますので、続けていかせていただきます。去年1年間の県警が把握した児童虐待による検挙数が統計開始以来過去最高となりました。これについての知事の所見と今後の具体的な対策についてお聞かせください。もう1点が、先月31日教育勅語について安倍内閣は教材としての使用を認める内容の答弁書を閣議決定しました。過去の国会では、教育勅語について排除・失効することが決議されています。今回の閣議決定について、知事の所見をお聞かせください。

知事

まず前段の児童虐待の検挙数、あるいはまた通報などが多くなっていることでありますが、基本的には社会的関心が強くなって、隣近所でも泣き声などが強力に感じられたら、近隣から連絡が来るようになってきている。それも市町村の福祉関連の課とかではなくて、いきなり警察に通報される場合が多くなってきています。児童相談所を経由しない、あるいは市町村の児童関連課を経由しないかたちで、いきなり警察のほうに通報がされると。このこと自体は決して悪いことではないと思っております。何らかのかたちで社会的見守りが強くなってきていると。こんなふうに判断しているところです。また、その件数に合わせて、検挙の数も増えていることも事実です。また、児童虐待の数も非常に増えてきている。非常に残念な結果であります。まさに親が親になるための親学まで必要になってきたということでしょうか。こういったところを、改めて何らかのかたちで小さい時からの教育の中で他人をいたわる、また家族を大事にするというような教育が必要になっているのかもしれません。具体的には、県としてもこの10年間で児童相談所の児童福祉司を112名から38名増員して150名体制。本年も6名増やしたりしております。また、25年度からは、すべての児童相談所に警察官OBを配置して、とっさの体制などについて強化策を行っているところです。一番重要なところでは、市町村と県が持つ児童相談所、そしてまた警察、この3者が連絡がきちっとできる体制が、この数年来、色々な齟齬がありましたので、ミスになってまいりましたので、このところ何か何処かで情報が不十分な故に手遅れとかという案件が少なくなってきている感じがしています。今後も警察だけが知っていて、私たちが知らないとか、我々は知っているけど、警察が知らないとか、また市町村は知っているけど、県は知らないとか、こういうことが極力ないように連絡体制を密にしていくことによって最小限度に抑えていきたいと思っております。長期的には全体としての社会の仕組みが厳しい状況ですので、様々な緩衝地帯をたくさん作っていかないといけないと思っています。この話をすると、それだけでまた15分くらいかかってしまうので、省略させていただきますが、様々な環境を作る必要があると思っています。

2番目の教育勅語について閣議において、参考資料にしていいんではないかと捉えたことについての感想であります。教育勅語にいいことが書いてあるということは、以前から言われておりました。友達と仲良くしようとか、親を大事にしようとか、家族をしっかり尊敬し合おうとか、書いてある。それは、とても良いことだ、こう言われていた。なぜか。文科省の道徳本の中身がとても身に付きにくいような表現でしか書いていない。例えば今友達の話をすれば、小学校5、6年ではこんなことが書いてあるんですね。「友達と互いに信頼し、学び合って友情を深め、異性についても理解しながら、人間関係を築いていくこと。」友達と仲良くしよう、だけで分かるんですけどね。本当はね。それを、わざわざ難しく書くわけです。それが中学生になると、「友情の尊さを理解して心から信頼できる友達をもち、互いに励まし合い、高め合うとともに、異性についての理解を深め、悩みや葛藤も経験しながら人間関係を深めていくこと。」だいたい50字くらいでやっと「。」がつくという悪文中の悪文ですよね。文部科学省が出している道徳本の基本がね。公共心なんかもこうです。「働くことや社会に奉仕することの充実感を味わうとともに、その意義を理解し、公共のために役に立つことをすること。」これが小学校5、6年。中学校になると、「社会参画の意識と社会連帯の自覚を高め公共の精神をもってよりよい社会の実現に努めること。」何がなんだか分からないように書いてあるんです。だから、教育勅語のほうが分かりやすいんじゃないかと。こんなことを言う人たちがいらっしゃるわけです。ただ、衆参の国会において排除やあるいはまたそれに類するようなかたちの決議があるのも、例えば天皇制の内容であるとか、あるいは個人よりも国家のほうが大事であるというような、そういったこと、両方とも大事だというようなことを教えないで、どちらかというと身を犠牲にしてでも国家を守れとか、こういうところに進みすぎるという、こういう反省に立って、そういうことが廃止やあるいはまた排除の話になったわけであります。今回のところは、それも基本的な憲法や教育基本法の精神を当然守りながらも使いやすいところは教材として使えるところがあれば使っても構いませんよという話であります。それもこれも文科省の道徳の項目が分かりにくいからだと思っています。もっと分かりやすいものが、もともとあれば、そこまで行く話でもなかったかと思っております。不変の原理は変わらないと思っています。当然、友達とは仲良くする、家族を大事にする、そして国や社会に役立つ人間になる、これは当然のことでありますので、こうした当然のことを優しく分かりやすく説明する能力に欠けている仕組みが結果として教育勅語のような内容が分かりやすいのではないかと。だったらそっちを使ったらどうだというような話にまでなってしまったというところではないかなと私は思うところです。基本的には、使えるものは使ってもいいんだけれども、憲法や教育基本法に触れることのないようにという釘も刺してあるという、こういうことだと理解しています。

NHK

児童虐待のことで、個別具体的な話になってしまうのですが、昨日鶴ヶ島市で23歳の父親が1歳の次男を虐待するという事案がありまして、今日逮捕の発表もされたんですけれども、このケースについて、市とか地域でつくっている協議会が虐待事案を以前から把握していて、その上で対応が市のほうに一任されていたというような話が聞こえてきていまして、児童相談所の対応に、県も把握していたんだけれども何もしていなかったと。こういった対応に問題がなかったか、ですとか、協議会が実質機能していなかったんじゃないかとも受け止められるんですけれども、これについての知事の所見を聞かせいただけたら…

知事

なかなか難しいところですね。事案に例えば生命に危険があるような事案なのかどうかとか、そういう事案になってくれば当然保護するとか、そういうかたちになってくるんですが、若干そういうきらいがあって要注意という、そういう認識で現場のほうは捉えられていた。要注意という感じで。注視しているというところで、結果的には悲惨なかたちになってしまったと。それがある以上は2次、3次もあるかもしれないということで、しっかり保護せざるを得ないというかたちの中で今対応をしているという報告を今朝一番に私も聞いたところです。いずれにしても、酷い状況であるかどうかというところで、保護するか保護しないかというところで、事案をどこまで保護の対象にするかしないかというところで、やや難しいところがあります。比較的少し、なんていうんでしょうか、荒っぽい感じかなというところでも、例えば生命に危害がない、あるいはまた著しく体に損傷がない、そういう状況の時には保護したりしないで、事案を見つめているというかたちになりますので、これ24時間ずっと見ていくというのは、なかなか困難なところですので、なかなかこの辺は現場の判断でして、やむを得なかったのかなと、そういうふうに私は報告を聞いています。

NHK

このまま、そういった事案が放置されてしまうケースというのは今の体制を変えないかぎり、今後も起こり得るのかなと思うんですけれども…

知事

そうですね。非常に、どこの世界でもあると思いますが、親が何らかのかたちでネグレクトしているけれども、ほとんど外傷がないような状態でネグレクトしている。そういう状態の時に保護ができるかというと、なかなか保護はできない。しかし、あるとき突然過度な反応を親がして、時と場合によっては死に至らしめるようなこともあり得ると。じゃあ、普通何も外的なアザがあるとか、怪我をしているとかがないときに近所の情報とか、そういうものだけで保護できるかというと、これはなかなかできない。この辺の判別というのは、簡単ではないと思っています。起こってから、そういうことは言えるかもしれませんけれども、起こる前にそういうことが頻発していれば当然保護したりしております。あるいは外傷が明らかに大きく出ていたりすれば。そうでない場合には、場合によっては保護ができない。遠巻きに見ているという状態になります。

共同

今の質問の事で続いてですけれども、昨日のこの鶴ヶ島の関係で要注意と今おっしゃたのは市とどことの協議会、どこが参加している協議会でのそういうものなのかということと、それから要注意ということで現場に保護まで行くではないという判断だというのは、一応そのそういう判断をした、要注意とどういう部分でそういう判断だったのかというのをもう少し詳しく…

知事

要注意というのは私が言った言葉です。報告で聞いた言葉ではありません。一般例の話をさせてもらいました。要するに外傷があるとか、それから頻繁に泣き声が上がるとかそういう時には当然踏み込むと。そうでない情報の時には、まさしく要注意ということで遠巻きに見守るという判断です。現場の者の判断はそういう事象があったということの判断で、それまでどういう経過があったかということは聞いておりません。今調べている最中だと思います。

共同

協議会に参加してたというのは市とあとは何の機関が…

知事

それを含めてまだ聞いておりません。その調査をしているはずだと思います。事案だけを聞きました。

産経

今の話、要は知事が報告を受けられたのは現実的にその対応がどうであったか、その是非については今調べているというところが現状だという理解を…

知事

はい、そうです。で、一般論を先程話しました。見てたのか見ていないのかというのですから、見てないから事象が起きていると。じゃあどういう時に見るのか見ないのかという一般論です。

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その他の質問
病床整備計画について

埼玉

病院の病床整備計画のことでお伺いしたいんですけども、先月の医療審議会の方で第6次地域保健医療計画の定めた病床整備計画の進捗状況が報告されました。その中で、一部で整備が遅れている病院があるという報告でしたけども、その点に関して知事の御所見はいかがでしょうか。

知事

その問題は聞いております。3つの病院で病院建設が遅れてて、1つの病院では50床分について資材費等の高騰を中心とした様々な理由で断念ということで1本入っております。あとの2つは予定の30年3月までに可能か、もしくは若干ずれ込むかもしれないけども基本的には計画通り進めると聞いております。一般的に3つとも資材費の高騰等で資金計画に狂いが生じたもので、その調整のために時間がかかったりしたことが遅れの原因だと聞いておりますので、若干やむを得ないのかなと。いずれも大きな病院で計画そのものも大きい話ですので、それだけやはり困難な事案であったので、手間暇もかかったというふうに理解しています。

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行田市内歩道橋の女児転落事故について

毎日

今月の頭にですね、行田市の歩道橋で女児が転落するとみられる事故があったと思うんですけども、その結果を受けて、多分県が管理していると思うんですけども、県が管理する歩道橋について調査をされたとお聞きして、同様のタイプの歩道橋で40カ所ぐらいですね問題があったというふうにお聞きしているんですけれども、そのことに対する受け止めと、あと児童、生徒さんが通学路で使っているケースなども多くてですね、恒久的な対策も急がれると思うんですけども、この辺についてどのように取り組んでいかれるのかというお考えをお聞かせください。

知事

まず前段の部門ですが、15センチ以上の幅のあるものに関しては全部応急手当てをさせていただいております。次の日にほとんど終わってしまったというふうに報告を聞いております。従来の建築基準法の枠の中で造られているものでありますので、県に瑕疵があるかないかという話になってくるとそれは問題ないということになると思います。ただ現実的には1度あったことは2度、3度でもあり得ることですので、基本的にはちゃんとよちよち歩きで判断ができないような子どもたちはやはり親がしっかり保護するというのが基本だとは思いますが、できればそういう構造も今後新しく建て直すときには当然15センチ以内にしていくこと。それからどのようなかたちで今の状態の中で保守ができるのか。より合理的で、なおより構造の強いものに、例えば20センチのものに真ん中に1本入れるとかどんなかたちでできるのか、これはやはり少し時間をおいて研究した上で、当然やらなければならないことだと思います。

毎日

どのぐらいの時期までにというお考えとかは…

知事

ちょっとそれは分からないですね。どの程度そういうものの計算ができるのか。技術屋的には色々計算できると思いますので、それができた上でまた御連絡をします。

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新しい学習指導要領の銃剣道の記載について

埼玉

中学校での新学習指導要領についてお伺いしたいんですけれども、今回中学校の新学習指導要領の本文に武道の選択肢として銃剣道というものが新しく初めて明記されましたけども、戦前の戦闘訓練の流れをくむということで賛否両論がありますけれども、上田知事はどのように受け止めてらっしゃいますでしょうか。

知事

中々、戦前の戦争訓練、銃のところに剣がついてる、今実際練習するときには剣がついてるわけではなくて、木製の長い銃身の銃みたいな木刀みたいな感じですね、それで突くだけの競技になってると。まあ武道として認められているもので、なぎなたとか日本古来の武道としてそれなりに評価されているもので、特段難しく考えなくてもいいのかなと思います。ただやってるところはほぼないと思います。極めて少数のところで行われてるという、そういうものであると思いますので、中々私も見たことないですし、写真で形は見たことありますけども、全くそういう武術を見たことがありませんので、相当少ないのではないかと思います。ちょっと数は把握しておりませんけども…学校単位で言うと…全国で1校。全国で1校という話です。だから中々守っているだけでもすごいことだというような話にもなるかもしれません。そういうことをしっかりやっているということで。それはそれで大変なことだと思いますし、戦前の復活とかそんな難しく考えなくてもいいのではないでしょうか。そんな話を始めるとなぎなただってそうかもしれませんし。でも、なぎなたやってる人たちに大変失礼な話になってしまいますし。きちっと武術として認定されているものでありますのでいいのではないでしょうか。難しく考えなくてもですね。大体、多分弾が無くなった時にはその銃の先についてる剣で戦えってことですけど、今だったら間に合わないでしょう。だからもし銃弾が無くなれば速やかに逃げて身を隠して反撃の機会を狙うとするしかないのではないでしょうか。剣先で戦うというのは中々難しいと思いますね。相手が弾が残ってれば…相手(の弾)が無ければね、いいですけども。相手も無ければ。でもそんなことはあまり考えられないからこっちだけ無くなって相手が持っている時にはどうにもなりませんね。

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コバトンお達者倶楽部の終了について

埼玉

県の事業のことで1つお伺いしたいんですけども、25年度からですね、高齢者の外出というかきっかけづくりということで目的としたコバトンお達者倶楽部という事業を展開されてきて、知事も当時かなりPRもされていたかと思うんですけども、それが廃止されるという話を伺ったんですけども、その廃止される理由というのはどんなところから…

知事

今回のコバトンマイレージのことで、コバトンマイレージクラブ(後に「埼玉県コバトン健康マイレージ」に訂正)を発足させることで、ほぼ主旨が同じようなかたちになってしまいますので、あれも(後に「お達者倶楽部は」に訂正)カード型ですがお年寄りが家にこもらないようにと。外で買い物などをすればポイントを、印鑑をずっと押していただいてそれが貯まることで一種のマイルということで商品をいただいたり一部サービス、割引をいただいたりする、そういう制度の加盟店を募って結果的に買い物すればするほど、つまり出かければ出かけるほど得をするというそういう制度でしたので、今回のコバトンマイレージクラブ(後に「埼玉県コバトン健康マイレージ」に訂正)と同じように出かけて歩数計のマイレージが増えれば増えるほど抽選で景品が当たるということですので、主旨としてはほぼ同じ主旨になってきますので、こちらの方がより近代的でありますので、いかがなものかという声も出てきましたので市町村とも相談したらそうだねということで、それはちょっと意味ないねというかたちで、この際廃止しようということで合意ができましたので廃止ということになりました。

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教育長人事について

読売

教育長の同意人事の関連で、先週の会見で知事は教育長の人事に関してできるだけ早く、できるだけ速やかに議会を開会していただいて御了承いただきたいというふうにお願いしているというふうにおっしゃっていましたが、できるだけ速やかにというのはどういうことを想定されているのかということと、それに対して現時点で現状はどのような状況にあるのかをよろしくお願いします。

知事

新教育長としての行事などに参加する部分が今結構ありますが、これは代理でもそんなに変わらないと思っております。挨拶の守備範囲とか。しかし、新年度に入って本格的に全体としての行動計画や方針等を決めるときにはこれはやはり職務代理よりも新教育長の方がいいことは言うまでもないもので、できるだけそれも早くやればやるほどいいと思っていますので、そういう意味で早くできれば早くした方がいいとこういう考え方を議会の方にお願いをしているとことですが、今のところ返事がございません。

読売

それは具体的にいうと6月定例会よりも臨時会の方が望ましいとお考えということでしょうか。

知事

そうですね、かたちはどんなかたちであれ何らかのかたちで早くしていただきたい。こんなふうに思っています。

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(終)

 

 

お問い合わせ

知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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