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掲載日:2022年6月7日

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知事記者会見テキスト版 令和元年6月10日

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令和元年6月10日(月曜日)

知事発表
令和元年6月定例会付議予定議案について

令和元年6月定例会付議予定議案について(PDF:868KB)

知事

今日は令和元年6月定例会の付議議案について御説明、御報告をいたします。招集日は6月17日月曜日になります。議案は11件。条例が6件、工事契約の締結が1件、専決処分の承認が1件、事件議決が3件で、報告が予算繰越報告が7件、専決処分の報告が3件、公社等の経営状況の報告が19件の中身になっております。

この案件の中でも、最近、特別支援学校の児童生徒数が県内でも増えているところでございますが、発達障害、あるいはまた精神障害などの子供たちが増えているということで(後に削除)、今度は普通高等学校内に特別支援学校を設置するという、県内初めてのことが行われます。内容は、工事請負契約の締結について、県南部地域特別支援学校(仮称)新築工事関係というかたちで、議案そのものの中身は、今申し上げた中身であります。何故そうなのかということに関して言えば、戸田翔陽高校の中に特別支援学校を設置するということですが、最近、児童生徒数の推移の中で知的障害者が増えておられます。平成21年から30年までの間に、3,862人が5,896人ということで1.5倍。なかんずく、県南部を中心に、大幅に増えております。698人が1,225人、1.75倍。要するに、なかなかたくさん、入間わかくさ、所沢おおぞら、草加かがやき、上尾かしの木などと、この5年ほどの間(後に「平成21年度以降」に訂正)に5校、特別支援学校を作っているのですが、それでも足りないという状況の中で、様々な知恵が出てまいりました。比較的グラウンド面積が大きく、(後に削除)高校全体の敷地面積の大きい戸田翔陽高校の中に、新たに特別支援学校を作ろうというアイデアが出てまいりました。

 (パネル3枚目の平面図を指して)これが元々の戸田翔陽高校の敷地であります。こちらがいわゆる高等学校の校舎の部分で、グラウンドやテニスコート、体育館などがございます。非常に空間が広かったのですが、そこにこのテニスコートなどがあった広い空間に特別支援学校を作って、体育館の上にプールも常設するということで空間を最大限に活用して、それでグラウンドは共有するという、こういう新しい考え方が取り入れられました。県教育委員会の一つの知恵であります。そして、おまけにと言ったら大変失礼なことではありますが、何よりも付加価値を付けたのは、俗に言う「インクルーシブ教育」。内側に(後に削除)様々な障害がある方たちとの交流を通じながら共に学び合うという、そういう考え方を持った教育を実践しているわけであります。(多くの場合は)例えば(別々の場所にある)Aという県立高校と、Bという特別支援学校との交流をしているわけでありますけれども、ここでは、自然体の中で交流ができるという。こういうことが可能になったというのが、この議案の持つ大きな意味であります。繰り返しますが、普通高等学校内に特別支援学校が設置されると。県内初であります。今までは、学級に特別支援学級があったと。普通高校の中に1つのクラスとしてあったとか。こういうことはあったのですが、(後に削除)特別支援学校そのものが併設されるというのは、初めてのことでございます。いろいろな意味で画期的なことでありますので、インクルーシブ教育も含めた、まさに障害のある方もない方も共に学び、そしてまたスポーツをし、あるいはまた体験を語り合う、そういうことが可能になるという意味では、今回の付議議案の中では大変重要な案件ではないかと思っているところでございます。以上、極めて簡単ではありますが、時々は災害もなく特別なこともなく、案件が少ない場合がありますが、今回に関していえば比較的6月定例議会では案件が少ないということで、説明・報告は以上になります。

毎日

資料の(2)でしょうか、設置の背景なんですが、知的障害の児童生徒数が増えているのは全国的な傾向なのか県内特有なのかというのが1点と、もう1点、県南部を中心に大幅増ですけれども、この要因はどのように分析されているのか、もし分かれば。

知事

決定的なことはなかなか言えないと思いますが、障害者が、特別支援学校が増えているというのは全国的な傾向です。一つは、表に出なかったものが、きちっと外に出てきている、これが1点です。それと、比較的大家族や地域社会の見守りの中で、普通の学校に行っていても、特段大きな課題がなかった。そういう状況の中で、普通の高等学校に通学されていたと。ところが、見守りや、家族の形態などの変化によって、普通高校の中で生活するのが極めてカバーしにくくなったということもあって、そうであるならば、例えば特別支援学校は教師の方々も多いし、いろんなかたちでの見守り体制、あるいはスクールバスの体制とかありますので、そちらの方がきちっとしたかたちでのカバーができるとか、そういう判断で、ある意味では顕在化しているというのでしょうか、増加している。このようなことが言われていますが、何が絶対的(な理由)かということは、一般的に絶対的なかたちでの理由づけはされていません。今申し上げたようなことがよく言われているという現況であります。もう一つありましたね。

毎日

県南部でのこの大幅な増加の要因というのは…

知事

まさに県南部はそういうものが顕著に出やすいということであります。

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幹事社質問
東京オリンピック・パラリンピック期間中の渋滞対策について

東京

東京オリンピック・パラリンピックの渋滞対策について、2点伺います。期間中の渋滞対策として首都高速の料金を変動させる、時間帯によって変動させるロードプライシングの導入で東京都と政府が大筋で合意したと報じられています。県内区間でも実施されるとのことです。国民生活への影響が大きく、IOCも慎重な検討を求めていましたが、知事はどのように評価されますか。

 2点目で、県内の会場周辺でも期間中は交通渋滞が懸念されますが、どのような対策を検討されていますか。

知事

まず2点あると思います。交通渋滞を緩和するという観点から、高速道路の料金を引き上げると。この考え方、正式に決まったと聞いておりませんし、私どもにも通知があるわけではありません。漏れているとか、何となく聞こえるとか、こういう話は聞いております。ただ正式には何の話もございません。ただ、しかるべき対策のうちの一つとしてあり得るだろうなと思っております。今申し上げましたように、交通渋滞を解消するということが、メリットが一つあります。もう一つは、反対の考え方があります。単に料金が上がって、利用者の負担が増えるということだけではなくて、つまり高速道路が通れないので、脇道に入ってしまうと。脇道も通常の幹線道路であればそれでいいのですが、その幹線道路が渋滞する可能性があるので、生活道路に入っていく。いわゆる、近道とか混んでいない道というかたちで。その部分が懸念されます。そういう時期に重大な学童に対する事故があるとかということになると、まさにやぶ蛇ということになりますので、この高速道路の料金引き上げに関しては、幹線道路の渋滞、混雑などとのセットだと思いますので、こうした部分についての整合性を、やはりしっかりしていただきたいと思っています。例えば、高速道路は深夜であれば逆に安いとか、これも働き方改革の問題と絡んだりいろいろしますが、早朝だと安いとか、いろいろならす努力もしなくてはいけないと思います。いずれにしても、かなりのレベルで交通量のデータ蓄積が今、できていますし、そういったものをAI等で分析する力もありますので、丁寧に幹線道路と高速道路、この兼ね合いを丁寧にやっていただきたいと思っております。同じことは、埼玉県内でもやはり言えます。オリンピック・パラリンピックの会場のルートなどは周辺なども含めて、同じように高速道路関連ももちろんありますが、埼玉県のメインの幹線道路などとの関連の中で、当然、そうした同じことが言えますので、私たちも県警の交通情報等々をしっかりデータ分析をさせていただいて、というよりも県警のデータ分析を大いに参考にしながら、混雑のないような体制を作るための最大限の努力をしていきたいと思います。いずれにしても、組織委員会や東京都が、最終的にどのようなかたちで私どもに協力要請や案内をされるかというところにかかっていますので、今、あまり勝手に想像してもしょうがない部分がありますが、原則論としてはそんな考え方であります。

東京

県内の対策については今のところ、県として進めていることはまだ特にないという感じですか。

知事

そうですね。

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その他の質問
知事選について

埼玉

知事選についてなんですが、最近だいぶ動きもありましたけれども、改めまして知事の進退表明についてはどのようにお考えでしょうか。時期なども含めまして…

知事

そうですね、あんまり遠くない時期に。

埼玉

今週あたりとかそういう…

知事

そうですね、今週の終わりか来週の初めぐらいに。そのくらいのキャパでしょうか。大体、皆様の御迷惑にならない範囲内と言うのでしょうか。本当はいつでも、自由な権利があるはずなんでしょうが、なかなかそういうわけにもいかなくなりましたので。

埼玉

今日、自民党県議団が会議を開いて、スポーツライターの青島健太氏に出馬要請しようってことで全会一致で決定したってことなんですが、青島氏はいろいろ県の事業でも講師をやられていて、県との関わりもあるようなんですが、前回、あまり時間なくてお話をお伺いできなかったんですが、改めまして青島氏の印象を何かありましたらお聞かせ…

知事

県の事業で、あるいは教育委員会などでも1、2回、講師などで大変お力添えいただいたというようなことも聞いておりますが、私自身直接関わったことないもので、面識がありません。良くも悪くも。だから良く承知しておらないと。お人柄なり考え方など。シニアの活躍か何かで一度、県の知事部局では一度お出ましをいただいたと。教育委員会では講師か何かでお出ましをいただいたことがあるということだけは後で伺いました。

共同

今週の終わりか来週の初めという言い方をされたと思うんですけど、来週になると県議会開会されますが、その中で言うという可能性もあるんでしょうか。

知事

県議会は県議会で議案等々もありますので、開会日の後は議案審査ということで、また質問日等もありますので、あんまりそういうものに時間を割くというのは好ましくないと自分自身は思っています。

毎日

今、知事が今回、今週の終わりから来週というある程度具体的な日付を出されましたけども、やはり国会の会期の延長がなさそうだというようなことも報道では出てますけども、そういった情勢が主に判断の理由になったんでしょうか。

知事

そうですね。

毎日

周辺環境がある程度整った。政治情勢を含めた環境がある程度整ったと知事が判断されたということでしょうか。

知事

そうですね。

毎日

そのほか、今回の時期をある程度定めたというのは理由はあるのでしょうか。その政治情勢などで…

知事

できるだけ統一選挙後って言ってたのですが、なかなか統一選後はそれはそれで忙しくて、タイミングがない、とる時期を逸している間に何か政治情勢が、いろんな話が出回ってきましたので、そういったところを総合的に考えなければいけないなというかたちで、ずれておりました。大分国会の日程も、大方の見るところ、延長なしというようなお話も固まりつつある。まだわかりませんが、今週また大きな動きでもあれば話は別ですけど、来週あたりだったら可能なのかなと思っていますので、そういうことを申し上げました。また、国会の動きがまた変にあったりすると困るな。

毎日

発表の時期はともかくも知事の中でも決断はもうできているという理解でいいでしょうか。

知事

そうですね。いろいろ総合的に考えて。

東京

青島さんの関係なんですけれども、政治経験がない方ということですが、政治経験がない方が知事をすることについて知事はどのようにお考えでしょうか。一般論として。

知事

一般論としてですか。それはないよりはあった方がいいでしょうね。例えば、県は市町村の代わりに国に様々な要望活動なんかもあります。また、県を通して国から市町村にお願いをするような話もございます。直接もありますけども、間接が結構多いです。そういう意味では、いろんな意味で国と県との、あるいは市町村との仕組みだとかこんなこと。しかし、補佐する人達もいるわけですから。学べば済むことだとは思いますけど、あとはもうセンスの問題ですね。学ぶ力の強い人とそうでない人とかいらっしゃいますので、一概に言えないと思います。経験だけでは。

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国政について

産経

ちょっと県政の話ばかりがちょっと出てたんですけど、国政に対しての知事のちょっとお考えというのも、改めて聞かせていただけないかなと。

知事

どういう意味でしょうか。

産経

今ちょっと自民党1強のような状況ですけども、こういう状況って、知事から見て今どういうふうに…

知事

私は一貫して、政権交代可能な政治状況が望ましいと。自民党が野党の時にも言っておりました。むしろ、その当時は自民党を応援するような口調の方が多かったと思います。まさに民主党が何となくこうわーっとヨイショされて圧倒的な多数になって。そういう時期に、こういう状態はあまりよくないというようなことも申し上げていたこともあります。まさに、背中が見えなくて、マラソンで追いかけるのは辛いですから。やはり背中が見えていれば、勢いもつく。そういうことも含めて、常に政権交代可能な競争ができる原理。これ両方とも良くなると思います。自民党にとっても不幸だと思います。全く競争相手がいなくなるっていうこと自体が。

産経

もう少し今は、強い野党が必要だっていう理解でいいのでしょうか。

知事

一般的に皆さん言っているのはないでしょうか。自民党の人も言っているのではないですか。歯ごたえがなくて困っているなんてね。

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ジェトロ埼玉の設置に対する期待について

日刊工

今日午前中に、ジェトロの(埼玉貿易情報センター設置決定通知書)手交式が行われたと思うのですが、知事がジェトロ設置によって県内の中小企業に期待することなど、何かございますでしょうか。

知事

ジェトロが47都道府県で設置されるのは埼玉県が最後になっているという事実はあります。一つはなぜかということいえば、やはり近いというのが一番の原因でした。私どもが本部に行けば済むことだということで。ジェトロ本部に行くことと、極端なことをいえば、仮に大宮ソニックに今度は設置する予定ですけども、行くのはそうは極端に変わらない。そういうこともあったもので、要求が小さかった。しかし最近、主客逆転とはいいませんが、いままで県内の産業界の要請は、例えばメーカーがタイならタイ、ベトナムならベトナムに進出する。ホンダならホンダの関連企業として進出する時には、ホンダが全部面倒をみてくれますので。税制だとかその他いろいろ通関だとか。しかし独立系の人たちが出ていく場合には、そういうのがないので困ったなという話だったので、県が窓口を作って、サポートデスクを作ったりしながら、またベトナム政府やタイ政府と協定を結んで保護をしていただくというような、そういうメーカー側などが、対外活動のなかで「チャンスを掴むのを応援してくれ」だったのですが、最近はちょっと様相が変わってきました。例えば、機械製品、医療器具、あるいは食品加工品、あるいはまた農産物など、非常に増えてきました。かつては、深谷牛(後に「県産牛肉」に訂正)を一部タイに輸出するなど、そういう特に埼玉に要請がない状態のなかで成功した事例などが私共の方に届けられるとかそういう話だったのですが、最近は具体的な話になってきていました。ヨーロッパでお茶、お酒などが非常に好まれていると。これをもっと売り込むにはどうすればいいかと。こういう話があります。例えば、パリであれば、いささかネットワークがこちらはあるとか。しかし、それをロンドンへあるいはローマへ、あるいはもっと遠くへいってワルシャワへとか。という話になってくると、もう拠点がない。そこにいくとジェトロは54か国74拠点を持っていますので。お話ができると。そこの段階にきたということなんですね。日本は今までは、海外の、まさに北米などに日本の自動車会社がどんどんどんどん作っていったのと同じように、その関連企業がどんどんどんどん進出していくと。同じようなことをアセアン地区でも始まったのですけれども、ある程度落ち着くと今度は逆に、製品最終消費品というのでしょうか。それを相手に売りこむというそういう流れが出てきたので。これはもう多岐にわたっていますので、やはり埼玉県がカバーするだけでは、もう間に合わない。したがってジェトロの力を借りるということで、今回ジェトロの設置を要請し、本日その要請に対する通知をいただき、11月に具体的にセンターを作ると。そして稼働すると。こういうことにあいなりました。また、個別には、浦和や大宮周辺の企業もジェトロに相談に行かれる方々も多かったわけですが、熊谷から行くとちょっと1時間半くらいかかるなとか。大宮あたりだと、小一時間だと。あるいは1時間もかからないという話だったのですが、今度は、全県下の皆様たちが大宮であれば、30分だとか一時間とかで来れるということで、非常に使い勝手のいいかたちになったのかなと思っております。

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高齢ドライバーの事故防止について

埼玉

全国的に高齢ドライバーによる重大事故が発生してますけれども、県として高齢ドライバー事故防止に向けた取組ですとか、対策などを行っていれば教えていただけますか。

知事

実態をみていくと、65歳まではというか、逆に事故は減っている。やはり75歳以上からが事故が増えていると。65歳から75歳までの間は減っていると。したがって同じ高齢者でも、俗にいう後期高齢者になったら増えているという実態があります。これは、まだどのようなかたちになっていくかまだわかりませんが、少なくともドライバーの皆さんたちは、トラブルが多くなったら、やはり自主返納の道を考えていく。それから、ドライバーでない方々、つまり通行している方々などに関しては、やはりいままで以上に見守り体制、交通安全協会であるとか交通安全母の会とか登下校などで丁寧に注意をすると。また、年配者の散歩とか、そういった方々に関しても、比較的反射板だとか派手な服を着るとか。本当に地味な服を着られることが多いもので、高齢者は。朝方とか夕方とかが非常に見えにくくなるということですので、そういう注意を周知徹底していく。これ以外に方法がないと思っています。まずは、見回り体制。そして、高齢者のお出かけの際の注意、そして高齢ドライバーの方々は、特に統計上75歳を超えてからミスが多くなってきているということですので、75歳以上の方々で時折ミスがあるなと、例えば、駐車場に入れるのによくぶつけるようになったとか、うっかり信号を見過ごしてハッとしたことがあるとか。そういう回数が多くなった方は、やはり転ばぬ先の杖というかたちで返納の道を探りになっていただく。これが大事かなと思っています。

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八ッ場ダム打設完了式について

埼玉

八ッ場ダムについてお聞きしたいと思います。本体コンクリートの打設が完了してですね、12日に式典があります。また、知事もこれまでいろいろと関わられてこられていろいろと思い入れもあると思うんですが、改めまして御感想を聞かせください。

知事

なかなか、巨大ダムに対する反感もありました。ただ、ちょうど前橋あたりの八斗島のあたりに、神流川から流れてくる水、それから奥利根水系から流れてくる水、それから吾妻川から流れてくる水が合流して、いずれも神流川と奥利根系はダムがあって、山で大きく降った時にはそこで食い止めると。しかし吾妻川流域にはダムがないので、大きく山で降った時に食い止めることができない。平地部でも降る、山でも降るといった時に、極めて困難な状況が利根川で起こり得る可能性があり、実際5、6年に1回ぐらいは土手のそこそこまで来てるということを地元消防団の皆さんからも聞いておりました。我々は消防団じゃない水防団ですと。羽生の地区の方とか、加須の地区の消防の方々がよく言っておられました。それ、私が知事になってからの印象です。なるほど、消防団じゃなくて水防団ですかと。そのぐらい警戒される話がありました。また近年、特にこの5、6年はなおさらのことですが、ゲリラ豪雨・集中豪雨、また全く降らないとか、非常に気候変動によるリスクが拡大していますので、私はやはり吾妻流域の奥地で降る雨をそこで食い止め、時と場合にによっては水瓶として、しっかり日照り対策のために押さえておくと。これは、リスクヘッジのためには、重要なことだと思っております。風景が壊れるとかそういう話もたくさんあります。全部ができれば一番いいんですが、それもできない部分もあります。また一方、湖面によるいい風景もできたりもします。ダム湖というのでしょうか。それから、皆さんお気づきではないかもしれませんが、ダム湖というのは、山火事を防いでいます。埼玉県に限らず、日本中で山火事が1週間、2週間続くというような話聞いたことがないでしょう。海外では山ほどあるのです。なぜそうなっているかというと、ほとんど2日以内ぐらいに消してしまうのです。それは、ダム湖を活用してるのです。山の上には水がないのです。あっても、浅瀬ですからすくえないのです。山の中に消防車は入れないのです。水道栓もないのです。だから、最終的にはベビーバスの大きいやつで、自衛隊のヘリで、ジャパッとダム湖に降ろして、水をすくっていって、ダバッとかけることによって、消すんです。日本はダム湖とカルデラ湖、火山国ですので、この二つで山火事を防いでいるのです。このことはほとんどの方が知りません。今年になってから飯能と、ときがわもいずれもダムの水で消しています。もちろん地元の消防団も最大限の努力をしていただいてるのですけど、最終的には決め手はそこです。そういう意味でも、マイナスを上げればそれはいろいろ言えるでしょうけど。危機管理やリスクを考えれば、私は今でも大事なことだと思っています。また、式典は群馬県からの強い要請がありましたので、また国交省も強い要請がありましたので、出資県でもありますから、出かけて、しっかり完成の状況も見たいと思っています。

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(終)

お問い合わせ

知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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