トップページ > 県政情報・統計 > 県政資料・県報 > 県政ニュース(報道発表資料) > 県立近代美術館企画展「上田 薫」を開催

ページ番号:185966

発表日:2020年10月30日11時

ここから本文です。

県政ニュース

県立近代美術館企画展「上田 薫」を開催

部局名:教育局
課所名:近代美術館
担当名:教育・広報担当/常設展・収蔵品担当
担当者名:大越、喜多、真中/佐原

直通電話番号:048-824-0110
Email:p240111@pref.saitama.lg.jp

県立近代美術館では、令和2年11月14日(土曜日・県民の日)から令和3年1月11日(月曜日・祝)までの間、企画展「上田 薫(うえだかおる)」を開催します。

上田薫(1928-)は、写真を使って対象を精巧に描き出す画家です。殻が割られた瞬間の生玉子、スプーンから流れ落ちそうなジャム、水の流れや空など、一瞬で姿を変えるものをモティーフに、現実以上にリアルに見える作品を次々と生み出してきました。時間と空間とを切り取るその鮮烈な描写は、リアリズム絵画のなかに独自の位置を占めるものとして、高く評価されています。

本展では、これまでまとまった形で紹介される機会の少なかった上田薫の歩みを、大学卒業後から現在までの作品約80点とともに紹介します。

1 会期等

会期:令和2年11月14日(土曜日・県民の日)~令和3年1月11日(月曜日・祝)

開館時間:10時00分~17時30分(展示室への入場は17時00分まで)

休 館 日:月曜日(11月23日及び1月11日は開館)及び12月28日(月曜日)~1月5日(火曜日)

2 会場

県立近代美術館2階展示室

(さいたま市浦和区常盤9-30-1電話048-824-0111)

3 観覧料

一般1100円(880円)、大高生880円(710円)

※()は20名以上の団体料金です。

※中学生以下及び障害者手帳等を御提示の方(付き添い1名を含む)は無料です。

※併せてMOMAS(モマス)コレクション(1階展示室)も観覧できます。

4 展示予定作品数

約80点

5 展示構成

(1) 第1章「リアル」の前史

東京藝術大学卒業制作の《自画像》(1954年)から、初個展で発表した抽象絵画、ポスターコンクール受賞作、自らの表現を模索していた1960年代終わりころまでの作品など、最初期の上田薫の活動を振り返ります。

(2) 第2章スタイルの確立

視覚でとらえたものを「ただひたすらリアルに描く」と決意した上田。対象だけを画面いっぱいに拡大して描く上田流リアリズムの出発点である、1970年代前半までの作品を紹介します。

(3) 第3章「時間」を描く

リアリズム絵画に独自の境地を開いた上田は、多様なモティーフを次々と手がけていきます。1970年代には、溶けかかるアイスクリームやスプーンから滴るジャムなどの動くもの、つまり現象を描くことへと関心が移ります。移ろいゆくものの一瞬の姿をとらえる試みから、代表作の《なま玉子》シリーズが誕生しました。

(4) 第4章「光」を描く

作品に「時間」という要素を取り込むことに成功した上田は、次のモティーフに泡やシャボン玉を選び、被膜に映りこんだ周囲の光景や上田自身の姿を克明に描きました。透過や反射、屈曲といった光の性質への関心は、コップやビン、液体、川の流れといった新たなモティーフにつながっていきます。

(5) 第5章素描と版画

上田は水彩画、パステル画、版画も多く手がけています。油彩との関連を考察しながら、表現に対する上田の意識を探ります。

(6) 第6章そして現在へ

2000年代以降の仕事において、川の流れを描いたオールオーバーの構図は、《Sky》シリーズにおける空や、静物画のように並んだ玉子の殻といった新たな空間表現へと展開します。また本展出品作の中での最新作は、4点の油彩画。小品ですが、作者自身の手や後ろ姿を描いた興味深い作品です。

6 関連イベント

(1) 担当学芸員によるギャラリートー

担当学芸員が展覧会の見どころを御紹介します。

日時:11月29日(日曜日)、12月6日(日曜日)、12月13日(日曜日)

各日とも11時00分から30分程度

会場:2階企画展示室

費用:企画展観覧料が必要です。

定員:50名

(2) 拡大版スライドトーク

スライドを使って展覧会の見どころを御紹介します。

日時:11月22日(日曜日)、12月19日(土曜日)

各日とも14時00分から30分程度

会場:2階講堂

費用:無料

定員:50名

7 主催等

(1) 主催

県立近代美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会

(2) 協賛

ライオン、大日本印刷、損保ジャパン、日本テレビ放送網

(3) 協力

上田 薫

(4) 企画協力

名古屋画廊

(5) 広報協力

JR東日本大宮支社、FM NACK5

8 交通案内

JR京浜東北線北浦和駅西口より徒歩3分(北浦和公園内)。JR東京駅、新宿駅から北浦和駅まで、それぞれ約35分。

当館に専用駐車場はありませんが、提携駐車場「三井のリパーク埼玉県立近代美術館東」では駐車料金の割引があります(企画展観覧で300円引き、MOMASコレクション観覧で100円引き)。団体バスは事前に御相談ください。お体の不自由な方の御来館には業務用駐車場を提供いたします。ただし台数に限りがありますので予め御了承ください。

 

【お問合せ先】

担当:県立近代美術館教育・広報担当大越、喜多

常設展・収蔵品担当佐原

電話:048-824-0110

E-mail: p240111@pref.saitama.lg.jp

【参考情報】

県立近代美術館

ホームページ:https://pref.spec.ed.jp/momas/

公式Twitter:https://twitter.com/momas_kouhou

公式Facebook:https://www.facebook.com/momaspr

公式YouTube:https://www.youtube.com/user/momasjp

 

県政ニュースのトップに戻る