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発表日:2018年7月9日11時

県政ニュース

埼玉県環境科学国際センターが開発した  シリコーン測定方法がISO規格として認定されました

部局名:環境部
課所名:環境科学国際センター
担当名:化学物質・環境放射能担当
担当者名:堀井

直通電話番号:0480-73-8372
Email:a738331@pref.saitama.lg.jp

化粧品やシャンプーなどに含まれるシリコーン(環状シロキサン)は、水環境中に長期間残留する上、生物に蓄積しやすいため環境影響が懸念されています。これまで、河川水など水環境中の環状シロキサンを低濃度まで正確に求める国際的な測定方法はなく、その開発が求められていました。

環境科学国際センターは、こうした点に着目し、水環境中の環状シロキサンを高感度で測定する方法を独自に開発しました。この方法は、日本発の測定方法としてISO規格に認定され、近日中に日本規格協会から公表されます。

これにより、世界各国の河川などにおいて本県が開発した測定方法を用いたモニタリングが実施されることで、環状シロキサンによる環境リスクの低減に貢献します。

1 発行されたISO規格

規格名:水質-揮発性環状メチルシロキサンの測定-第1部:パージ及びトラップガスクロマトグラフィ質量分析法(GC-MS)を用いた方法

規格番号:ISO 20596-1:2018

発行日:2018年6月12日

2 ISO規格化について

埼玉県環境科学国際センターは、環状シロキサン(うちD4、D5、D6)について、水試料から極微量(数ナノグラム※1/リットル)を検出できる高感度測定方法を開発し、経済産業省の戦略的国際標準化加速事業のサポートを受けて、ISO規格化に取り組みました。ISO規格化の達成は、地方環境研究所としては極めて画期的な成果です。

(1)環状シロキサン参考1について

  • 環状シロキサンはシリコーンの一種で、日常生活や様々な産業分野で使用されています。
  • 環状シロキサンは、水環境中で濃度が半分になるのに3年以上を要するものもあり、魚類への高い蓄積性や慢性毒性が懸念されるため、欧州では水環境へ排出されるパーソナルケア製品への使用が制限されます。

環状シロキサンの位置付け

環状シロキサンの位置付け

(2)測定方法の概要と特長

  • 試料水を当センターが開発した改良型パージトラップ抽出法※2により処理します。ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)を用いて定量します。
  • 改良型パージトラップ抽出には、加温・超音波アシストを追加しました。これにより抽出効率が向上し、正確で安定した分析が可能となりました。
  • 使用器具を具体的に指定することで、多くの分析器具や機器の部品に含まれる環状シロキサンによる試料汚染を防止し、低濃度試料の分析が可能となりました。

(3)ISO規格の制定プロセスと位置付け

 

ISO規格の制定プロセス    ISO規格(国際規格)の位置付け

ISO規格の制定プロセス                           ISO規格(国際規格)の位置付け

 

国際標準化と事情戦略(経済産業省)から引用・一部変更(http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy_environment/e-tech/pdf/003_05_00.pdf

 

(4)波及効果など

  • 世界中で当センターが開発した測定方法による統一的な測定が期待されます。これにより、水環境中への排出量や環境中濃度の正確な把握、比較検討が可能となり、環状シロキサンが環境に与える影響等が正しく評価できるため、排出抑制等、必要な対策を講じることが可能となります。
  • 特別な機器を必要としない測定方法のため、開発途上国などでも利用が期待されます。
  • 当センターでは、この測定方法を用いた国内最先端の環境汚染調査として、県内の河川や下水処理場の水中における環状シロキサンの濃度の測定を2012年から行っています。県内の環状シロキサンの河川水中濃度の推移や年間排出量が明らかになってきており、我が国における環境リスク評価に貢献します。

 

参考

1 環状シロキサンについて

(1)使用用途

環状シロキサン※は、シリコーンの一種です。

シリコーンは、耐熱・耐寒性、電気絶縁性、化学的安定性、撥水性といった優れた性質を併せ持つことから、建設、電気・電子、自動車製造など様々な産業分野やライフスタイルにおいて使用されています。

(2)有害性

環状シロキサンはいったん水環境中に放出されると分解しにくく、水底の泥に吸着し長期間に渡り残留します。また、魚類への高い蓄積性や悪影響が懸念されています。

(3)規制

ア  欧州では、2020年1月から環状シロキサンの一部(D4及びD5)について、水環境へ排出されるパーソナルケア製品(シャンプーなど)への使用が制限されます。

イ  国内での規制はありませんが、今年4月に環状シロキサンの一部(D4及びD6)が化審法※3の監視化学物質※4に登録されました。現在、環境省による環境モニタリングが検討されています。

 

※環状シロキサン:ここでは揮発性環状メチルシロキサンの3物質を示す。

環状シロキサン

 

2 用語について

※1 ナノグラム:1ナノグラムは10億分の1グラム。

※2 パージトラップ抽出:揮発性有機化合物(VOC)の測定方法の一つ。試料にガスを通気することで、水中に含まれる目的物質を強制的に追い出し、捕集する方法。改良型では、加温・超音波(熱と振動)を追加することにより水試料からの抽出効率を向上させた。

※3 化審法:化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律。人の健康を損なうおそれまたは動植物の生息・生育に支障を及ぼすおそれがある化学物質による環境の汚染を防止することを目的とする法律。

※4 監視化学物質:難分解性かつ高濃縮性であり、人または高次捕食動物に対する長期毒性が明らかでないもので、化審法の規定に基づき公示された物質。

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