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発表日:2017年8月8日14時

県政ニュース

富士山頂でPM2.5を観測します! ~昼・夜の採取で、越境大気汚染を精密に調べます~

部局名:環境部
課所名:環境科学国際センター
担当名:大気環境担当
担当者名:米持

直通電話番号:0480-73-8352
Email:g738331@pref.saitama.lg.jp

 日本最高地点の富士山頂は、地上の大気汚染の影響を受けず、中国などから数千キロを飛んできたPM2.5を調べるのに最適です。

 埼玉県環境科学国際センターは、地方自治体の環境研究所としては唯一、平成22年から富士山頂の大気の調査・研究を実施しています。

 今年も、7月中旬から8月下旬まで、PM2.5を自動採取する装置を用いてPM2.5の越境汚染を調査します。

 特に今年は昼・夜に分けた試料採取を行い、越境汚染をより精密に調べます。同時に、埼玉県(地上)でもPM2.5の採取を行い、更にはPM1(※1)の採取・測定も行います。これにより、越境大気汚染の埼玉県への影響をこれまで以上に詳細に把握することを目指します。 

富士山頂で調査を行う意義

 大気汚染の観測は、通常、地表面の大気を大気汚染測定局等で測定しています。富士山頂は自由対流圏(※2)にあり、山頂の大気は地上の大気と混ざり合いにくく、上空を流れてくる大気のみを調べることが可能です。

 そこで、当センターでは、PM2.5の越境大気汚染を調査する目的で、平成22年に富士山頂にPM2.5を採取する装置を設置し、試料採取と分析を開始しました。また、韓国・中国の研究機関と日中韓で国際共同研究を実施しており、韓国最高峰のハルラ山や中国上海市などでもPM2.5の同時観測が行われます。

昼・夜別の採取の意義

 富士山頂は、遠方から運ばれてきた大気を調べるのに最適ですが、日中は地上の大気が暖められて上昇気流が生じる場合があり、これがPM2.5の成分に影響を及ぼすことがあります。この影響を調査し、より正確な値を得るため、今年は初めて日中と夜間とに分けたPM2.5採取を行います。

これまでの観測結果から

 平成27年度夏に試行的に富士山頂で採取したPM2.5を調べた結果、PM2.5は、同時期の埼玉県加須の約1/5以下の濃度でしたが、PM2.5に含まれているヒ素の比率が高まる期間がありました。これは、中国などで石炭を燃やした煙の影響と考えられます。埼玉県(地上)でも富士山頂と同じようにヒ素の比率が高まる期間が見られ、地上でも越境汚染の影響を受けていた可能性が考えられました。このように、富士山頂で観測することで、地上の観測だけでは分からない大気汚染現象を調べることができます。

 170808-0201 170808-0202

※1 PM1:大きさが1マイクロメートル以下の粒子を指します。PM2.5は自然由来の粒子と人為由来の粒子が混在しますが、PM1は人為由来のみの粒子です。

※2 自由対流圏:標高約2,500 mから上部の大気は、地上の大気汚染の影響を受けにくい「自由対流圏」と呼ばれます(上図参照)。富士山は山脈に属さない「独立峰」と呼ばれる山体を持ち、高さが3,776 mであるため、大陸方面から、上空を長距離輸送された大気を観測するのに最適な場所です。

 

 なお、富士山頂測候所は、気象庁撤退後、夏季に限り「NPO法人 富士山測候所を活用する会」が借り受けて、様々な研究に活用されています。また、本研究内容は以下のURLで公表しています。(平成29年度研究プロジェクト:http://npofuji3776.jimdo.com/プロジェクト2017/

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