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血液科
悪性リンパ腫とは
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主にリンパ組織(首・足の付け根・お腹の中のリンパ節、脾臓、扁桃など)に発生する悪性腫瘍である。全身のあらゆるところに発生する可能性がある。
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治療は化学療法(抗がん剤による治療)と放射線療法が主体である。適切な治療により治癒が期待できる。
分類
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ホジキン病
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非ホジキンリンパ腫
低悪性度群:治療しなければ年の単位で命にかかわる
中悪性度群:治療しなければ月の単位で命にかかわる
高悪性度群:治療しなければ週の単位で命にかかわる
治療の選択
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主体は化学療法・放射線療法である。
組織型(腫瘍組織の一部を切除して顕微鏡で観察した結果)と病期分類(CT検査、ガリウムシンチ、骨髄検査などの結果に基づく病変の広がり)により適切な治療法を決定する。
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標準的治療法(既に確立されていて、一般診療として行う)と研究的な新しい治療法がある。
標準的治療法
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ホジキン病
| 症状や巨大腫瘤がなく、限局している:放射線療法 |
60-70%の長期生存 |
| 上記以外:化学療法+放射線療法 |
60-80%の長期生存 |
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中悪性度リンパ腫
| 限局している |
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巨大腫瘤なし:CHOP*療法3コース+放射線療法
巨大腫瘤あり:CHOP療法8コース+放射線療法 |
約70%の長期生存 |
| 進行している:CHOP療法8コース±放射線療法 |
約50%の治癒が期待 |
*アドリアマイシン・オンコビン・エンドキサン・プレドニンを用いた併用化学療法
新しい治療
日本ではまだ保険診療として認められていないものや、治療効果が確立されていないもの。
1 キメラ型抗CD20抗体
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リンパ腫細胞がB細胞のマーカーであるCD20を発現している場合に効果がある。
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マウスとヒトのキメラ型の抗体である。
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週1回投与を4週行う。
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米国では再発の低悪性度リンパ腫に約50%の奏効率が得られた。主な副作用は発熱、悪寒、倦怠感で、脱毛や白血球減少は認めなかった。日本でも同様の成績が得られ、現在保険適応の申請中である。
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未治療の進行した低悪性度リンパ腫に対して、CHOP療法との併用が有効と報告されている(奏効率95%)。日本でも臨床試験が終了し、解析中である。
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再発の中悪性度リンパ腫に対しても奏効率約30%と報告されており、日本では現在臨床試験が行われている。
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放射線同位元素(131Iや90Y)を抱合した抗CD20抗体が米国では使われており、キメラ型抗体よりも良い成績が得られている。
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日本でも近いうちに臨床試験が開始される予定である。副作用は同様であるが、白血球減少が起こる点が異なる。
2 高リスク群の中悪性度リンパ腫に対する末梢血幹細胞移植を併用した大量化学療法
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現在、国内外で効果の有無についての臨床試験が進行中である。
3 限局した胃悪性リンパ腫に対する除菌療法・放射線療法
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胃だけに病変があるリンパ腫はほとんどが粘膜組織関連リンパ腫で、そのうち約90%はヘリコバクター・ピロリ菌が陽性である。
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除菌療法だけで病変が消失する患者さんもおり、日本でも臨床試験が行われている。
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除菌療法の効果がなくても、放射線治療により80-90%の治癒が期待されている。これまで胃切除が主流だった日本でも放射線治療による臨床試験が始まっている。
まとめ
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現段階でどの治療法が最も適切なのかをよく主治医と相談し決定することが大切である。
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納得のいかない場合は他の専門医の意見を求めることも大切である(セカンドオピニオン)。
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